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山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

早春の花と精進料理・高尾山ツアー(2019.3.22)

以前から何十回と行っている高尾山。そこにある薬王院の精進料理を一度は食べたいと思っていました。

今回、早春の花観察とセットで精進料理をいただくツアーを行いました。

駒木野でバスを降りて

登山開始

小仏川沿いを進みます。

川が蛇行している場所にはたくさんの春植物(スプリングエフェメラル)が咲き出しています。

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク、

アズマイチゲ

アズマイチゲ、

キバナノアマナ

キバナノアマナなど美しい花が目白押しです。

彼らを見ると春の到来を感じます。

この他、ニリンソウ、カントウミヤマカタバミ、アブラチャン、セントウソウ、ユリワサビなどの花も所狭しと咲いていました。

梅林を過ぎて

橋を渡る

橋を渡って川の反対側に一旦出ます。

キブシやアブラチャンは咲いていましたが、ダンコウバイはまだのようです。

一休みして

蛇滝コースへ

蛇滝コースを登っていきます。

ニリンソウは花盛りでしたし、なんといってもここには

ハナネコノメ

ハナネコノメが咲いていてビックリ。もう終わっていたかと思っていたので嬉しい発見でした。

他にもヨゴレネコノメ、ヤマネコノメなども見られました。

ジグザグに登っていくとスミレが咲き始めていて、

ヤマルリソウ

ヤマルリソウもちょうど花開いた所でした。ラッキー!

1号路に出るとたくさんの人が。平日とは言えさすが高尾山です。

広い薬王院の中で精進料理をいただけるのは奥の方。

ごていねいに入口には

薬王院の入口

ネームプレートが貼ってありました。

初めてはいる薬王院の建物の中は歴史を感じさせる落ち着いた雰囲気。

そんな中を薄汚れたザック(私だけ)を持ち込むのはちょっと気が引けました。

きれいな畳の引かれた部屋に案内され、

食卓

お膳に美しく並べられた精進料理は

精進料理

彩りが豊かで見た目にも素晴らしく、そしてとても美味しいものでした。

ごちそうさまでした!

お料理を食べた後は裏道(俗称 富士道)を通って山頂に向かいます。

薬王院の裏にはもう、

初シャガ

咲き始めているシャガが見られました。

富士道沿いにはスミレが多く、

ヒナスミレ

ヒナスミレや

ナガバノスミレサイシン

ナガバノスミレサイシン、

そしてシュンランやダンコウバイなども咲き出していました。

その後、山頂に到着したあとケーブル駅まで無事下山してツアーを終了しました。

予想よりたくさんの早春から春の花を見られ、大変美味しい精進料理をいただき、目と耳と舌を堪能したツアーでした。

ご参加いただきありがとうございました。

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十国峠と岩戸山ツアー(2019.3.17)

熱海から箱根方面に登った所にある大展望台。十国峠と、その横に位置する岩戸山に登るツアーに行ってきました。

3年前にもツアーで行きましたが、今回は別のコースから登り、下りは途中でやめてバスで熱海駅に戻る行程です。

3月も暖かい日が多くていろいろな花が、例年より早く咲き始めています。

暖かい熱海周辺ではどんな花が咲いているでしょうか?

熱海駅からバスでとある団地まで来て、しばらく急な舗装道路を登り、

登山口

登山口から山道に入りました。

石仏の道道標

石仏の道と書いてあるとおり、○○丁目という文字とともに

石仏

石仏がところどころに置いてあります。

すぐに道は広くなり、防火帯に入りました。

防火帯は日当たりが良いので、日向を好む植物が見られ、

ニオイタチツボスミレ

ニオイタチツボスミレが咲き出していました。早っ!

遠くから黄色っぽく見える木が所々にあり、近づいてい見ると

ヤシャブシ

ヤシャブシが開花していました。

黄色い芋虫みたいなものが開花している雄花、クロっぽい丸いものが昨年の実で、小さい雌花もあるのですが、みなさんわかりますか?

実のすぐ右横に付いているものです。

この雌花がもっと大きくなり、受粉すると実になるのです。

雄花は振ると花粉が飛ぶので自重しました。この仲間にシラカバやハンノキがありますが、これらの花粉は北海道で問題になっています。北海道の渡島半島を除く地域ではスギが分布していないので、もっぱら花粉症といえばこれらの仲間が引き起こしています。

本州では圧倒的にスギやヒノキが多いので、あまり知られていませんね。

アセビ満開

雪が降り積もったような木がありました。満開のアセビです。

やはりいつもの年より少し開花が早い気がします。

防火帯の最上部にやってきました。この辺りは広場になっていて、

眺めの良い防火帯

相模湾や伊豆半島が素晴らしい眺めです!

高曇りが幸いして逆光の南側がよく見えます。

相模湾に浮かぶ初島や伊豆大島はもちろん、利島や新島、伊豆半島の天城山、矢筈山、大室山や城ヶ崎の複雑な海岸線がはっきりと望めました。

分岐

岩戸山方面と十国峠方面の分岐までやってきました。

ここで防火帯は終わり。この後は十国峠方面へ森の中を進みます。

東光寺というお寺の近くに

フキノトウ

フキノトウが咲いていました。

この花は何と紫がかっています! 見たことのない色でした。

森を抜けると

十国峠の広場

風の強い芝生広場に出ました。いよいよ十国峠です。

お天気が下り坂で富士山は五合目より上が見えず残念。

でも沼津、清水の町や愛鷹連峰、沼津アルプスなどは見ることが出来ました。

そしてついに

レストハウス

十国峠に立つレストハウスに到着しました。

ここにはケーブルカーの駅があり、観光客が時折集団でやってきましたが、私たちは暖房の効いたこの中でゆっくりとランチを取りました。

岩戸山と真鶴半島

小さな低気圧が近づいていてやや強めの風が吹き、雲が上がってきていますが、これから行く岩戸山(右)と真鶴半島を眺めながら下山開始。

平坦で笹に覆われた尾根を歩いて

岩戸山に到着

岩戸山に到着。ここからは

岩戸山からの景観

南側の海岸線がきれいです。

岩戸山からはグングン高度を下げて行くと、次第に花が見られるようになりました。

オニシバリ、タチツボスミレ、モミジイチゴ、クサイチゴなどですが、ちょっと驚いたのは

ミツバツチグリ

ヘビイチゴと(あの場ではミツバツチグリと思いましたが、よくみるとヘビイチゴですね)

クロモジ

クロモジ!

ちょっと早すぎない?

ほどなくして保養所が建ち並ぶところに到着。そこにあるバス停からバスに乗り熱海駅へ着いてツアーを終了しました。

ウグイスがさえずり、春の草花や木の花が咲き出して、すっかり春になった感じがしました。

富士山はほとんど見えませんでしたが、雄大な眺めを楽しむことができました。

ご参加いただきありがとうございました。


富士山の絶景・足和田山ツアー(2019.3.14)

3月に入って気温の高い日が続いていますが、一息ついて寒の戻りがありました。

4日ほど前に関東地方でまとまった雨がありましたが、富士山麓では雪が降ったようです。

アイゼンを持って足和田山ツアーへ出かけました。

富岳風穴の駐車場に車を止め、

樹海の道

樹海の中を進んで行きます。

青木ヶ原樹海は貞観の大噴火(西暦864年)に富士山から流れ下った多量の溶岩の上に、1000年以上の長い年月を経てできた森で、ツガやモミ、ヒノキなど痩せ地に強い針葉樹が多くて、昼なお暗い森です。

4日前に降った雪がまだ少し残っています。

樹海看板

風穴の横にある看板を見ながら進みます。

氷穴の横を通過して道路をくぐり、樹海を抜けて

雑木林の道

雑木林の明るい森に入ってきました。

かなり冷え込んだせいで

霜柱

長い長い霜柱ができていました。

流れたようになっているのは、霜柱が成長したあと風で倒れてしまったのでしょう。

石の周りは風当たりが弱いのか、直立したままです。

お天気は雲一つ無い快晴。標高1000m以上あるとはいえ、風が弱いところではポカポカ暖かいです。

さすばにまだ花はないですが、落葉樹の葉も開いていないので眺めが抜群です。

間近な富士山

富士山はすぐ近くで、逆光とはいってもこんなにくっきりと見えています。

観光地の紅葉台までやってきました。まだ観光客はいなくて静かです。

振り返れば

樹海と毛無山

先ほど歩いた樹海の先に富士山の寄生火山である大室山(左)と遠くに毛無山が、

そしてさらに遠く北西の方には

北岳と間ノ岳

真っ白い北岳(右)と間ノ岳が望めました。

紅葉台から少し登ると、コース中もっとも展望の良い

三湖台と御坂山地

三湖台に到着しました。

天を突き抜けたかのような眺めです!

西湖と王岳

鬼ヶ岳(右)と王岳、眼下の西湖。

樹海と本栖湖など

樹海の向こうに見える毛無山、本栖湖、そして南アルプス。

本当に素晴らしい眺めです。

それほど風が強くないので、ここで1回目のランチをすることに。

三湖台でランチ

富士山などのパノラマを見ながらのランチは最高!

その時大きな鳥3羽が上空を旋回しました。

そのうちの1羽は巨大で

クマタカ

クマタカです!

上昇気流に乗ってはるか高い空まで舞い上がっていきました。

再び登山開始します。標高が高くなるにつれ

所々に残る雪

少しずつ雪が増えてきました。

足和田山山頂の手前では

山頂手前の吹きだまり

吹きだまりにこんな残雪がありましたが、アイゼンを付けずに登っていけました。

そしてついに

足和田山に到着

展望塔が立つ足和田山に到着です。

足和田山は

五湖台

五湖台とも呼ばれていますが、周囲の木々が伸びていてあまり展望がよくありません。

展望塔に登ってようやく

眼下に河口湖

河口湖や三ツ峠山などが見えました。

ここで2回目のランチをして下山開始です。

少し下りると雪はすぐに無くなって歩きやすい道をグングン下っていきます。

山中湖遠望

正面遠方には北富士演習場と山中湖、鉄砲木の頭などが見えました。

先ほどの五湖台は富士五湖全てが見えるということですが、木々の生長でそれができなくなりました。

でも、三湖台のように開ければ、精進湖を除く4つは見られそうです。

この日はその精進湖だけ見ることが出来ませんでした。

ということを考えながら下っていくと

シカ柵でゴール

シカ柵のある登山口に到着。大変ご苦労様でした。

一本木のバス停からバスに乗り富岳風穴まで行って無事車にたどり着き、ツアーを終了しました。

最高のお天気に恵まれたツアーでした。

ご参加いただきありがとうございました。

舞岡公園観察会(2019.3.10)

横浜市戸塚区にあり、里山環境を残している舞岡公園へ観察会に行ってきました。

三浦半島から続く丘陵地域にあり、谷戸が入り組んでいて多様な自然が残っている公園です。

啓蟄を過ぎ、少しずつ生き物のにぎわいが感じられるようになりました。

まず目に付くのは

シジュウカラ

シジュウカラです。梢で「ツーピーツーピー」とさえずっているのはもちろん雄。なわばりを主張しています。

園路ではもう、

キブシ開花

キブシが開花していました。早いですね。

そのキブシには

キブシとヒヨドリ

ヒヨドリが来て花を食べています。

谷戸の田んぼに下りていくと

田起こし

子供が混じって田起こしをやっていました。この日は日曜日ということもあってボランティアの活動日となっていました。とても賑やかですが、鳥はなかなか見つかりません。

小谷戸の里では

フクジュソウ

フクジュソウがまぶしく輝いていました。

この他、サンシュユ、シナマンサク、ウグイスカグラ、タチツボスミレなどの花が見られ、すっかり春めいています。

例のポイントではちょっとわかりにくいですが、

アリスイ

今回もアリスイに出会うことができました。

どこにいるかわかりますか?

アリスイはその名の通り蟻を食べる鳥です。朽ち木などに巣食っている蟻を探すので、そういう木にいることが多いのですが、身体の色彩と模様が全くの隠蔽色!ですね。

じっとしていると天敵にはなかなかわかりません。なるほどと思いました。

中丸の丘から狐久保を目指します。最近この付近でクロジが出ているという噂を聞き

クロジを探す

探してみましたが見つかりません。でも狐久保では

オニシバリ

花だくさんのオニシバリだけでなく、もう

キクザキイチゲ

キクザキイチゲが開花していました。早っ!

藪の中で

ツグミ

ツグミやシメを見て瓜久保の休憩所に到着。ここで

ランチ

しだれ梅の香りをかぎながらランチとしました。

午後はぐるっと公園を周り、さくらなみ池と宮田池にやってきました。池にはもうカモはいません。

すると池を横切る鳥が・・・。

バン

首を前後に振りながら大急ぎで泳いでいるのはバンです。きっとここで繁殖するのでしょう。

カワセミ

カワセミ(雌)はお気に入りの場所から何度も水中に飛び込んで魚やエビを取って食べていました。

反対側の宮田池からはビンビンビンという低く響き渡る声が。声の主は

ヒキガエル

ヒキガエルです。

ヒキガエルも繁殖の季節で、鳴いているのは雄です。雌に出会うために、良いなわばりを確保するのが重要で、そのために時には争いをしています。

ヒキガエルが水辺にやってきて鳴くのはこの時だけ。良いタイミングで出くわしました。

午前中にアリスイを見たところではアリスイは見つかりませんが、

モズ

モズ(雌)が見られました。

モズはそろそろ交尾をして産卵する時期です。雌がいるということはまだなのでしょう。

この他、ヤマガラ、エナガ、カワラヒワ、アオジなどを見ることができました。

お天気は曇でしたがとても暖かい日で、早春の花がたくさん見られ動物の繁殖の始まりを感じることができた観察会でした。

ご参加いただきありがとうございました。



節分草と福寿草咲く四阿屋山ツアー(2019.3.6)

この冬は暖冬気味で、2月下旬からはさらに暖かくなって雨も多くなりました。

草花の開花が早まる条件が揃って、早春の花が例年より早く咲き出しています。

今年も秩父の奥、小鹿野町に節分草と福寿草を見に、四阿屋山ツアーを実施しました。

広々とした園内

節分草園はセツブンソウ自生地を手入れして育てている人を小鹿野町が支援している観光地だそうで、広さ5000m2もある広大な園地に、薄く雪が降り積もったようにセツブンソウが咲いています。

例年より10日も早く見頃になったとのこと、素晴らしい花園です。

萼片5枚のセツブンソウ

セツブンソウはキンポウゲ科に属し、白い花びらのように見えるものが萼片で、先が黄色い棒状のものが花びら、そしてその内側の紫色のものがおしべとめしべです。

キンポウゲ科は萼片の数が決まっていないものが多く、例えば

萼片12枚のセツブンソウ

こんなに多数(12枚)の株もあります。ニリンソウなどでも同様ですね。

それと

花茎が緑色のセツブンソウ

花茎が緑色をしたものもあります。たぶん赤い色素が欠落しているのでしょうか、おしべも黄緑色になっています。

セツブンソウの他

ザゼンソウ

ザゼンソウや

アズマイチゲ

アズマイチゲも咲き出していました。

一面のセツブンソウ

花の最盛期に来られたことをみなで喜びました。

この後道の駅に戻って四阿屋山に向けて登山開始しました。

小1時間で

福寿草園にて

今度は福寿草園に着きました。

朝曇っていたお天気も薄日が差し始め、お目当てのフクジュソウは

フクジュソウ

花開いていました!

フクジュソウはお天気が悪いと花が開かないので、まぶしいくらいに花が見られたことを喜びました。

福寿草園には

サンシュユ

サンシュユや

ロウバイも植栽

ロウバイも植えられていて、黄色い花をたっぷり楽しみました。

福寿草園を過ぎて30分ほどで

奥社

両神神社の奥社に到着。ここからは岩場が待っています。

クサリ場を登る

クサリをしっかりつかみながら落ち着いて登り、ついに

山頂標識

山頂に到着。安堵の声が聞こえました。

再び雲が多くなってきたので、

両神山方面

両神山はかすんでいて雲で半分くらい見えただけでした(写真ではほとんどわかりませんね)。

狭い山頂には長居をせず、再び

クサリ場を下る

岩場を下り奥社を通過して、別のコースから下山しました。

途中で面白いものを発見しました。

フジづる

絡み合っているぶっといフジづるです。

すごいというか、面白いというか・・・。

その後もグングン下って

薬師堂

すごく趣のある薬師堂に到着。無事登山を終了しました。

道の駅に併設されている両神温泉で汗と花粉を洗い流して帰途につきました。


早春の花、セツブンソウとフクジュソウの素晴らしい時期に出会えて本当に幸いでした。

ご参加されたみなさま、ありがとうございました。

プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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