山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

唐松岳・栂池自然園ツアー(2017.8.3-5)3日目

前日の夜、一瞬夕焼けが見えたので朝晴れるのを期待して布団に入りました。

3時に起きえてみると満天の星! 夏の大三角とオリオン、そして天の川を全て楽しむことができました。

そして日の出が近くなったので全員で外に出ました。

雲海

美しい雲海が広がっていましたが、低空に雲がありあと一歩でご来光がみられませんでした。

唐松岳

でも唐松岳はバッチリ。

朝食後、唐松岳に向けて出発。素晴らしいお天気です。

一登りで

山頂に立つ

山頂に登頂しました。最高の眺めです。

剣立山連峰

間近にある剣立山連峰、

白馬岳方面

不帰剣の先にある白馬三山、

五竜岳と槍穂

迫力ある五竜岳とその右奥に見える槍穂高連峰、

その他南アルプス、富士山、八ヶ岳、奥秩父、浅間山と四阿山、高妻山、妙高連山などがパノラマのように見渡せました。

どなたかが「下りたくない!」とおっしゃるほど至福の時間でした。

コマクサ

下山途中のザレ場で、天候を祝福するかのようにコマクサが咲いていました。

山小屋に戻って

下山開始

下山開始です。

丸山の辺りでは

不帰剣

険しい起伏と岩場のある不帰剣(かえらずのけん)を横から眺められましたが、この後霧がかかるようになり、涼しい尾根道を下ります。

夜露で濡れて透き通った

サンカヨウ

サンカヨウの神秘的な美しさがみられました。

森を抜けると再び蛇紋岩がゴロゴロする道となり、

シモツケソウが多い
延々とシモツケソウなどのカラフルなお花畑が広がる中を下り続けます。

大勢の観光客

八方池が見える所までやって来ました。土曜日ということもあってすごい人です。

そして昼頃に

リフトが見えた

リフト終点と八方池山荘の建物が見えてきて、無事登山を終えました。

日当たりの良い尾根道の登降中は雲って涼しく、小屋から山頂で良いお天気に恵まれ展望を楽しめるという、とてもラッキーなお天気の巡り合わせでした。

フォーゲル初参加の方もいらっしゃいましたが、みなが和気藹々と楽しく過ごしていただいたことに感謝いたします。

3日間大変ご苦労さまでした。そしてご参加いただきありがとうございました。








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唐松岳・栂池自然園ツアー(2017.8.3-5)2日目

2日目は唐松岳頂上山荘まで登ります。

リフト乗車

八方尾根のゴンドラリフトとリフトを乗り継ぎ、一気に標高を稼ぎます。

冬にはスキー場となる斜面にはシモツケソウなどたくさんの花が咲いています。

登山開始

リフトの最上部に立つ八方池山荘から登山開始です。ゴロゴロした岩がが敷き詰められている道を進みます。

尾根全体が草原状となっていて、

マツムシソウ

マツムシソウやシモツケソウ、タテヤマウツボグサ、ツリガネニンジン(ハクサンシャジン)、クルマユリ、イワシモツケなどおなじみの花の他、

ハッポウタカネセンブリ

ハッポウタカネセンブリや、クモマミミナグサなど、あまり他では見かけないような花もたくさん咲いていました。

全体が草原状となっているのは人が草刈りや火入れをしたのではなく地質に関係があります。

ゴロゴロした岩は蛇紋岩という岩が砕けたもので、アルカリ成分が多くて樹木(高木)の生育に不向きなのです。

高木が育たないので草や低木からなる植生となり、日当たりが良いためにたくさんの花が見られるのです。

それに、この蛇紋岩でも平気で育つ植物が幅を利かせていて、同じ地質からなる至仏山や早池峰山などと共通の植物がたくさん見られました。

お花畑

たくさんの花を見つつ、お天気は曇りがちなのでとても涼しく気持ちの良い登山です。

八方池

八方池までやって来ました。お天気が良ければこの池に白馬三山が映って美しいのですが、残念ながら見えません。

ここまでは観光客が軽装でやって来ますが、ここからは登山者の世界です。

大きな雪渓を横目で見たり、一度樹林帯に入って

キヌガサソウ

前日見た大きなキヌガサソウの花を見つけたりしながらゆっくり登っていきます。

丸山ケルン

ケルンが立つ丸山に到着しました。ここでランチタイムです。

相変わらず雲や霧が出ていて展望は利きませんが、涼しくて身体はとても楽です。

丸山からは花崗岩の岩っぽい巻道を登っていきます。

チシマギキョウ

チシマギキョウの花が見られるようになると後立山連峰の稜線は間近です。そしてついに

小屋が現れた

霧の中から小屋が突如現れました。ヤッター!!

とてもきれいな山小屋について美味しいものを飲みながらくつろぎ、ちょっと周囲を散歩をしてみました。

小屋の全景

唐松岳方面から眺めると小屋の全景が俯瞰できました。大きな赤い建物の中でゆったりと時が流れて2日目が終了しました。

唐松岳・栂池自然園ツアー(2017.8.3-5)1日目

今年も早いもので8月になりました。

夏山シーズンまっただ中ですが、今年は夏の主役である太平洋高気圧が不明瞭で、安定した夏になりません。

この日もオホーツク海の高気圧が北東風を運んでくるので、湿った空気がいつまでも残っていて雲や霧が出やすい気象条件です。

このツアーは1日目午後にゴンドラやロープウェイで上がって栂池自然園を周遊し、2日目に八方尾根から唐松頂上山荘まで登り、3日目に唐松岳の頂上を踏んで八方尾根を下りるツアーです。

まず1日目です。

自然園周遊スタート

ビジターセンターから自然園に入ると真っ先にワタスゲの白い果穂が目に飛び込んできました。

今年は各地で実の付きが良くて、ここでも印象的な光景が広がっています。

花盛り

オレンジ色のクルマユリ、黄色いニッコウキスゲ、白いワタスゲが湿原を所狭しと飾っています。

木道歩き

曇りがちでとても涼しくてフラワーウォッチングには最適です。

オニシオガマ

オニシオガマという巨大なシオガマギクも咲いていました。

ワタスゲと背景の高山

ワタスゲ揺れる湿原の向こうに雲の間から白馬岳かその周辺の山の中腹がちらりと見えましたが、この日は残念ながら山の上の方は見えません。

池に映るワタスゲ

自然園の湿原には池塘も所々にあり、ワタスゲの果穂が映ってなかなか素敵な光景です。

キヌガサソウ

風穴の周囲には雪が残っていて気温が低く、キヌガサソウの立派な花やミツバオウレンなど雪解け直後に咲く花も見られました。

涼しい散策

約2時間の周遊を終えて再びロープウェイとゴンドラを乗り継ぎ、下山して八方にある宿の温泉でゆっくりと身体を休めて1日目を終えました。

鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳ツアー(2017.7.26-28)その2

1日目は濃霧で何も見えませんでしたが、2日目はどうでしょうか?

種池を出発

種池山荘を出発します。

蓮華岳

この日は時折霧が晴れて蓮華岳や針ノ木岳方面の展望が利いています。やはり気分が違いますね。

爺ヶ岳

最初に登る爺ヶ岳がうっすらと見えてきました。やったー!

雲海

大町市街は雲海の下に隠れています。

剣立山連峰

谷を隔てた先の剣立山連峰はもうちょっとで稜線まで見えそうです。

時々ガスがかかるので、こんな日には現れるかなと思っていたら

1羽目のライチョウ

おおっ、やはり現れました。ライチョウです。でも巣立ち雛はいませんでした。

爺ヶ岳に登頂

そしてついに1つ目のピーク、爺ヶ岳に登頂しました。山頂に立てるのは嬉しいですね。

爺ヶ岳を下りていくと雨が降り始め、何も見えなくなってしまいました。

タカネバラ

美しいタカネバラを見ながら下っていくと今宵の宿、冷池山荘に到着。ここで荷物を一部預かってもらい、鹿島槍に向けて出発。

鹿島槍の前衛峰である布引山の手前と先には見事なお花畑が広がっています。

布引山奥のお花畑

これは布引山と鹿島槍ヶ岳の間に広がるお花畑です。イワオウギやテガタチドリ、そしてたくさんの種類の花がところ狭しと咲いていて本当に素晴らしい空間でした。

稜線で一休み

そんな場所で一休み。至福の時間です。

双耳峰

ここから見る鹿島槍ヶ岳の南峰(左)と北峰です。遠くから見るときれいな双耳峰ですが、近くで見ると随分印象が違います。

そして一登りで

鹿島槍に登頂

三角点のある南峰に着きました。みなさん感無量です。

残念なことに霧が出てしまい何も見えませんでしたが、ゆっくりとランチタイムを取ることができました。

下山中に振り返ると

鹿島槍が顔を出した

再び鹿島槍の双耳峰とその手前の布引山が顔を出してくれました。カッコイイ!!

冷池山荘

やがて冷池山荘の屋根が見えてきて、この後はこの山小屋でのんびりと過ごしました。

3日目は朝から小雨が降っています。

ツアーを通じて霧が出たり晴れたり、青空が出たかと思えば雨が降り出す不安定なお天気。何だか夏らしくありません。

爺ヶ岳を通過して種池山荘に着く前に、再び

3羽目のライチョウ

ライチョウが現れました。前に見た個体とは違うようですね。

ライチョウを観察

みんなでじっくりと観察しました。

種池山荘で休んだ後、柏原新道をどんどん下り、

扇沢ターミナル

扇沢のバスターミナルを見ながら、全員無事登山口に下山してツアーを終了しました。

くるくる変わるお天気に翻弄されながらも、美しい山並みやたくさんの花、そしてとてもきれいでおもてなしの素晴らしい2つの山小屋ライフを楽しむことができたツアーでした。

ご参加された皆さま、大変ご苦労さまでした。

ご参加いただきありがとうございました。



鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳ツアー(2017.7.26-28)その1

北アルプス後立山連峰の盟主・鹿島槍ヶ岳とその手前にそびえる爺ヶ岳を訪れるツアーに行ってきました。

登山口は扇沢バスターミナルに近い扇沢出合です。

1日目は柏原新道を種池山荘まで行き、2日目に爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳に登頂して冷池山荘まで戻って泊まり、3日目に種池山荘を通って扇沢出合に戻る、完全に往路を戻るコースです。

登山開始

扇沢出合は扇沢が篭川と合流する場所にあり、砂防工事が大規模に行われています。その横をスタート。

柏原新道は大変良く整備されていてとても歩きやすい登山道です。きちんとメンテナンスされていてありがたいです。

ミズナラとクロベ

下の方はミズナラの巨木や樹皮の赤いクロベという木が林立し、林内には

ハクサンオミナエシ

ハクサンオミナエシやエゾアジサイ、ノリウツギなどが咲いています。

この日は霧が深くて全く展望が利きません。それに加えて昼からの登山開始で温度・湿度とも高かったため、大変厳しい登山です。

花を探して

足元の花探しに精を出しました。

モウセンゴケ

湿原ではないのにモウセンゴケが葉を広げていたり、

ヒメタケシマラン

上からは見えないので、葉をめくり上げてみたヒメタケシマラン。

その他、アカモノ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウなどいろいろは花を見ることができました。

雪渓を横切る

大きな沢で雪渓を横切り、石のきちんと敷き詰められた道を一歩一歩登っていきます。

今年は雪解けが遅いので、

キヌガサソウ

早い時期にさくキヌガサソウの花も見られました。

やがて森を抜けお花畑の前に差し掛かりました。

まだ雪が解けてチングルマやアオノツガザクラ、ショウジョウバカマなどが咲き始めたばかりです。

コバイケイソウ

この大きな葉っぱはコバイケイソウ。4年前に来たときは白い花がどこまでも咲いていましたが、今年は花芽がほとんど付いていません。この植物は花付きがよい年と悪い年の差が極端なことで知られていますが、どうも今年は裏年のようです。

蒸し暑くて辛い登りでしたが、5時頃ようやく

種池山荘到着

種池山荘に着きました。大変ご苦労さまでした。

山小屋の横にある種池のほとりには

キヌガサソウ群落

見事なナキヌガサソウの群落が賑やかに咲いていました。

プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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