山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

秋の花が咲き始めた陣馬山

9月から10月にかけては秋の花の季節です。昨年は9月下旬まで猛暑・小雨が続いたので、秋の花は軒並み遅れましたが、今年は例年通り咲き始めているようです。お天気が続くようになったので、ツアーの下見を兼ねて陣馬山へ登ってきました。

登山口の佐野川地区は「にほんの里100選」にも選ばれた風光明媚なところで、山の上まで伸びる茶畑が見事です。



生藤山と陣馬山にはさまれた山間の集落です。背後は生藤山になります。

雑木林の道を登っていくとシモバシラの花が咲き始めていました。ピンクがかった色の花もありますが、この株は純白でした。



この他、シラヤマギク、シロヨメナ、イヌショウマなども僅かですが咲き出していました。

山頂付近の草原ではツリガネニンジンが見頃で、シシウドは終盤戦という感じでした。そして、ガガイモ科のかわいい花、コバノカモメヅルの花がありました! チョコレート色の星形をした、最近あまり見かけない花です。



この日はお天気が良いだけでなく湿度が低いとあってあまり雲が出ません。富士山をはじめ周囲の山々がよく見えました。





そして西へ目を転ずると、11月にツアーを計画中の権現山と扇山が間近に見えました。高い方が権現山です。



まだ花は少ないですが、下山途中でもメタカラコウの華やかな花が見られました。



フォーゲルでは陣馬山ツアーを9月23日に計画しています。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/guide_Vogel/jinba0923.pdf

まだ2週間先ですから、この頃には秋の花いっぱいになっていることでしょう。
皆様のご参加をお待ちしています。

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箱根鷹巣山と滝

南下した秋雨前線が消え、北からの高気圧に覆われてきました。南海上には2つの台風が不気味な動きをしているので、束の間の晴れ間かも知れません。

箱根の新期外輪山は古期外輪山の内側にあって、鷹巣山、浅間山、二子山などがあります。今回の目的地は鷹巣山、浅間山などの新期外輪山です。

畑宿から北上すると、飛竜の滝があります。この滝の水は新期外輪山から須雲川を経て早川に流れ込みます。大雨の後とあって水量が多く豪快です。



竜が飛ぶようには見えませんが、しぶきが飛んできて涼味満点です。

しばらく人工林の間を登って外輪山の尾根筋に出ると、秋の花が咲き始めていました。
秋の七草のオミナエシ、ヤマハギ、それにススキも穂が出始めました。





シシウドは盛りが過ぎた感じですが、まだ咲いていてハナカミキリなどたくさんの昆虫が集まってきていました。その中でちょっとびっくりしたのは



そうです。ザトウムシが花粉を食べていたのです。この虫は肉食が中心の雑食ですが花粉も食べるのですね。

タマアジサイの花にはトラマルハナバチが来ています。この虫はツリフネソウやアキノタムラソウ、ハギみたいに潜り込める構造の花ではよく見ますが、この花のように上向きで蜜が吸いやすい花にも結構顔を出しますね。



この他にもシラヤマギク、コバノギボウシ、アキノタムラソウ、ワレモコウ、ツリガネニンジンなどの花も見られました。もう少し季節が進むとお花畑になりそうです。

花を楽しんだ後は小涌谷方面へ下りました。下りきったところには美しい千条(ちすじ)の滝がありました。



飛竜の滝とは対照的な優美な滝で、このコースは2つの対照的な滝を楽しむことができます。

9月15日にカルチャー講座でこのコースを歩く予定です。

御岳山ツアー

前日の夕方、かなり強い雨が降り、開催が危ぶまれましたが、当日は雨が上がったので実施することにしました。下の方は曇でまずまずだったのですが・・・。

御嶽駅を下りたら霧雨でした。バス、ケーブルと乗り継いで山の上へ行くとやっぱり雨。仕方がありません。

富士峰園地のレンゲショウマはどんなでしょうか? さっそく見に行きました。
わわっ、これはすごい! 壮観です。



雨にも関わらず多くの人が見に来ています。でもその価値はじゅうぶんありました。
この後ロックガーデンへ向かいました。大雨の後のため水量が多く、迫力がありました。



ロックガーデンの花は少なめで、ヒカゲミツバとタマガワホトトギス位で、イワタバコの花はほとんど終わっていました。

ロックガーデンを一周して神社からケーブル方面へ戻ってきましたが、時間があるためケーブルを使わずに表参道を歩いて降りることにしました。杉並木をジグザグに下りていきますが、間伐と枝打ちが十分されているので林床が明るく、たくさんの植物が生えていました。



雨はまもなくやみ、その中をのんびりと下山しました。

御岳は四季折々自然を楽しめますね。

草地が広がる野津田公園

その昔は日本国中に草地が広がっていました。採草目的で屋根の材料や牛馬の餌、肥料などに用いるために、広い面積が必要でした。その名残が野津田公園にはあります。カヤ場とか葉場山などと呼ばれていました。



この公園ではススキ草地と呼んでおり、ススキやオギが優占しています。毎年春先に火入れすると良い草が取れるのですが、今は燃やせず冬場の草刈りだけで草地を維持しています。そのせいか、セイタカアワダチソウやクズなどもはびこっています。

ススキの根元にはナンバンギセルの花がありました。ススキから栄養をもらっている寄生植物(つまりパラサイト)です。



ススキの間を刈り込まれた道を行くと、次々とバッタの仲間が現れます。まずはショウリョウバッタモドキです。



葉っぱに成りきっていますね。人が近づくと横に這いながら葉っぱの裏側に隠れます。それが何とも言えずおかしいです。

次はモドキのない、正真正銘のショウリョウバッタ(♀)です。



飛ぶと「キチキチキチ」と音がするので、キチキチバッタとも呼ばれています。
バッタの次はキリギリスです。「チョンギース」って鳴いています。あっ間違い。これは♀なので鳴きません。



ちょっとした裸地にはクルマバッタモドキがいます。クルマバッタに似ていますがだいぶ小振りです。



草刈りがしにくい崖では花がたくさん咲いています。
ユリの仲間のノカンゾウです。



近い仲間のヤブカンゾウより清楚で美しいです。そして草原といえばこの花



そう、ツリガネニンジンです。昔からトトキと呼ばれ山菜としておいしいそうですが、数が少ないので取ってはいけません。

わーっ、と賑やかに咲いているのはセンニンソウです。



千人草ではなく仙人草と書きます。これは花が咲いた後の実を見ると何となくわかりますよ。

草地にも秋の花が咲き出し、バッタ類がたくさん見られるようになりました。まだ残暑はありますが、秋の気配が漂っています。夜になれば虫のコーラスが聴かれるでしょう。

ネイチャーガイド・フォーゲルでは、鳴く虫の声を聞くツアーを8月30日の夕方に計画しています。あまり聞くことができなくなった秋の虫の鳴き声を聞いたり、夕方から咲く花を見たりしませんか。

ツアーのチラシ http://www006.upp.so-net.ne.jp/guide_Vogel/noduta0830.pdf
ツアー一覧   http://www006.upp.so-net.ne.jp/guide_Vogel/tour.html

大蔵高丸ツアー8/20

2日前まで続いていた猛暑が終わり、19日より急に肌寒い雨となりました。ちょっと残念な天気ですが、ツアー初参加の方もいらっしゃるし、こんな日こそ見られるものもあるだろうと思い、決行しました。

湯の沢峠からしばらくは稜線上の草原でたくさんの花を見ることができました。タチフウロ、ヒメトラノオ、シモツケソウ、コウリンカなどが咲いていました。シカの食害で一頃より少なくなったとはいえ、まだまだこの一帯の花は多いです。

草原を過ぎ、大蔵高丸へ登り始めました。今度はソバナなど森林の花が咲いています。



ハマイバ丸までは草原に出たり森林に入ったり。この辺りはかつて人が採草のために草刈りをしていたと思われいていて、その跡が草原として残っています。通常、森林になる標高ですが、自然環境が厳しいのでゆっくりと遷移しているのです。

薄暗い森の中にぱっと明るい色をしたものが見つかりました。タマゴタケの幼菌です。



夏に現れるおいしいキノコです。しばらく行くと、今度はブナの立ち枯れ木に、手のひら大の大型きのこがワサワサ生えていました。ツキヨタケかもしれません。



雨をたっぷり含んでブヨブヨしており、根元にどっさりと落ちていました。ちょっと気味悪い感じです。



急な道を下りきって米背負峠に着き、そこから西の沢を下り始めました。とても美しい沢です。



ミズナラやサワグルミがすっくと伸びていました。その沢もやがて林道にぶつかって終わりました。ここから天目山温泉まで林道をひたすら歩いて下りました。雨はすっかり上がっていて、乱暴な工事でできたと思われる林道周辺の景色がよく見えました。この林道は一般車両通行止めとなっていますが、すごく良い道です。メンテナンスにもお金がかかるでしょう。林業だけのためならこんなに良い道は必要ありません。一体何のための林道なのかと憤りを覚えました。

天目山温泉で気持ちよい露天風呂に入り、さっぱりして帰路につきました。

プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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