山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

大雪山ツアー(2017.7.10-12)3日目

1日目も2日目の夜、かなり雨が降り、行動中に降られなかったことは本当にラッキーでした。

3日目の朝も雨が止んでいましたが、山荘の支配人は昨晩の雨でアクセス道路が崩れないか心配されていたそうです。

高原山荘

山荘は本当にどんづまりにあり、

高根ヶ原と東斜面

延々南北に長い高根ヶ原の東斜面の下にあります。

雪がびっしり着いている東斜面の下には高原沼が点在し、沼めぐりする遊歩道が付けられています。ここは紅葉の素晴らしいところで、秋になると沢山の人が訪れる場所ですが、この時期はそれほどでもありません。

3日目は高原沼を訪れる予定でしたが、時々小雨が降るのであきらめ、昼過ぎまでは層雲峡や旭川市内でゆっくりして、天候が回復した頃、大雪山の反対側にある旭岳ロープウェイに乗って姿見の池周辺を散策することにしました。

15時のロープウェイに乗り、姿見で降りて遊歩道を巡ります。

関係者によればこの日は雨が降っていて、先ほどまで濃霧で視界不良だったとのこと。でも

私達が着いた頃には晴れ上がりました。

池めぐり

たくさんの池があってそのを巡ります。

チングルマ群落

チングルマ群落、

イソツツジ群落

イソツツジ群落、

ミヤマリンドウ

ミヤマリンドウ、

その他エゾノツガザクラやエゾコザクラなど素晴らしいお花畑があちこちに広がっています。

ノゴマ

北海道でしか見られない野鳥のノゴマもじっくりと見ることができました。

やがて

噴煙を上げる旭岳

噴煙を上げる旭岳が勇姿を現しました。何て美しいのでしょう!

姿を現した旭岳

ずっと見ていたい景観でしたが、飛行機の時間が迫っているので、後ろ髪を引かれるように姿見を後にしました。


3日間の大雪山ツアーが無事終わりました。

心配されていたお天気も行動中は降られずに済み、雄大な景観とたくさんの花を見ることができたことをみなで喜び合いました。

空港で夕食を食べた後、

夕日

美しい夕日が沈むところを見ることができました。

ご参加された皆さま、3日間大変ご苦労さまでした。

ご参加いただいたことを感謝いたします。

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大雪山ツアー(2017.7.10-12)2日目

2日目は行程が長いので朝早く出発し、銀泉台にやって来ました。

銀泉台をスタート

銀泉台を6時に出発しました。しばらく林道を歩き

登山口

登山口からは山道を登っていきます。

エゾツツジとベンケイソウ

ホソバイワベンケイとエゾツツジ、それにイソツツジの大群落の中を登っていくと大きな雪渓が出てきて、トラバースしていきます。

トラバースが終わり、平坦な部分に出てしばらく進むと

雪渓を登る

再び大きな雪渓がありこちらは直登します。雪渓が解けたばかりの場所には

キバナシャクナゲ

キバナシャクナゲが美しい色で咲いていました。

歩き始めて2時間半ほど行くと、

駒草平にて

再び平坦な場所までやって来ました。ここはコマクサ平という花の楽園。

駒草平のコマクサ

ちょうど見頃のコマクサが延々と続き、

キバナシオガマ

キバナシオガマ、

イワヒゲ

イワヒゲ、の他チングルマ、エゾノツガザクラ、イワブクロ、タカネオミナエシ(チシマキンレイカ)、チシマツガザクラなどの花が広い範囲でお花畑を形成していてそれは見事でした。

コマクサ平に続く奥ノ平には

エゾコザクラ

あざやかなピンク色のエゾコザクラが両側を飾っていて花道のようです。

この後は大きな雪渓を直登すると東平に出ます。ここにも大きなお花畑が。

夢中で撮る

チングルマやエゾノツガザクラなどを夢中で撮っています。

さらに登ると

ミネズオウ

ベニバナミネズオウやコメバツガザクラ、

タカネスミレ

びっしり咲くタカネスミレ、

チョウノスケソウ

チョウノスケソウ、

なども現れてきて大感動です。

軽アイゼンの着脱や花の観察・撮影に時間がかかり、11時ちょっと前にようやく

赤岳山頂

赤岳山頂に着きました。ごくろうさまでした。

稜線では西よりの風がやや強く、ここから小泉岳へは吹きさらしなので、小泉岳まで行くのはあきらめて引き返すことにしました。

でも小泉岳で見ようと思っていたホソバウルップソウを何とか見たいと思い、探したところ・・・

ウルップソウ

発見しました!!

咲いていて良かった。

しばしゆっくりした後は来た道を引き返しました。

下りの方がこわい雪渓も

雪渓トラバースの下り

慎重に慎重に下ります。

越えてきた雪渓

振り返るとトラバースして越えてきた急斜面の雪渓が俯瞰でき、自分達を褒めました。

時折しとしと雨が降り始めた16時頃ようやく銀泉台に下山しました。

この日も雨具を着ることもなく、赤岳を往復できたことを喜び合いました。

ここからは1時間弱のドライブで、大雪山最奥の温泉である大雪高原山荘に無事到着して2日目が終了しました。



大雪山ツアー(2017.7.10-12)1日目

この夏、フォーゲルで初めて飛行機を利用するツアーを実施しました。行き先は北海道・大雪山です。

大雪山は北海道の屋根とも呼ばれ、2000m以上の峰がいくつも連なっている山々の総称で、素晴らしい山岳景観と広いお花畑を形成する高山植物が魅力の山域です。

今回は3日間のツアーで、初日に層雲峡から黒岳、2日目に銀泉台から赤岳。小泉岳、3日目に沼ノ原に行く企画でしたが、昨年の台風の影響で沼ノ原への道が普通となってしまったため、高原沼めぐりに行く予定でいました。

まず初日です。

前日まで旭川周辺は連日30℃を越える暑さが続いていましたが、初日はどんより曇っていて私たちが着く前に雨が降るような天気でした。

層雲峡から黒岳五合目までロープウェイに乗り、リフトに乗り継ぎます。両者の間には高山植物の花壇が作られていて、カラフルな花がいっぱい。山歩きの予習にぴったりです。

リフトに乗車

リフトの下にもヨツバシオガマやチングルマなどの花が見られ、15分間乗っていても飽きません。

リフトを降りた所は標高1500m。山頂までの標高差は500m弱です。

登山開始

林野庁のこの建物の横から登山スタート。

今年は6月の低温が効いているのか、残雪が多くて開花が遅れていましたが、ここに来て30℃越えの日が多く、一気に開花が進んできているとのことです。

それでも

雪渓を登る

こんな大きな雪渓をはじめ、数カ所に雪渓が残っていました。

登り始める頃は霧が出ていて周囲の山は何も見えませんでしたが、次第に回復し

日が差してきた

日が差してきました。

ウコンウツギ大群落

このウコンウツギという花はあちこちで大群落を形成し、辺り一帯がウコン色(黄色っぽい色)になるほどでした。

チシマノキンバイソウなど

シナノキンバイに似たチシマノキンバイソウとかカラマツソウ、ミツバオウレン、

チシマフウロ

チシマフウロ、チシマヒョウタンボク、ジンヨウキスミレなど雪が解けた所には花がいっぱい咲いていました。

そして1時間45分ほどかかって

広い山頂

広い黒岳山頂に到着しました。この頃にはところどころ青空が広がっていました。

山頂からは

黒岳山頂

大雪山の他の山々と残雪の模様がとても美しく、別世界にやってきた感じがしました。

山頂付近には

メアカンキンバイ

メアカンキンバイやコマクサ、

エゾヒメクワガタ

エゾヒメクワガタ、エゾツツジなどカラフルな花がたくさん見られました。

この日は午後の天気予報が良くなかったのですが、尻上がりに良くなってラッキーでした。が、

来た道を戻ってロープウェイに乗った頃、突然ざーっと雨が降り出して胸をなで下ろしました。

層雲峡のペンションで夜を過ごし、1日目が終了しました。





尾瀬ヶ原ツアー(2017.7.2-3)2日目

一晩中、かなり強めの雨が降り続きました。

2日目はアヤメ平に行く予定でしたが、朝まで雨が残っているため、やむなくアヤメ平行きはあきらめました。

三条の滝に行くことも検討しましたが、途中の沢が増水していると思われるため、これも断念。

結局、尾瀬ヶ原を歩くことにしました。

見晴らしに行く途中に、只見川にかかる橋を渡ります。

濁った只見川

こんな濁流が流れていました。只見川は至仏山や尾瀬沼周辺の山を源流とし、新潟県にはいると阿賀野川と名前を変えて日本海に注ぐ大河川です。この下流にあの有名な三条の滝があります。

尾瀬ヶ原に出ると雨が止む時間も出てきました。

ぬれたワタスゲ

ずぶぬれになったワタスゲの実は下を向いてうなだれています。

ズミ

ズミの花やつぼみにも大きな水滴が。

この他、たくさん咲いていた

ヒメシャクナゲ

ヒメシャクナゲや

オゼヌマタイゲキ

オゼヌマタイゲキも見られました。

十字路

十字路に着きました。雨が降らなければここからアヤメ平にのぼるはずだったのですが。ここからは山の鼻まで湿原の中央を進みます。

お天気が悪いせいもあって、すれ違うハイカーはとても少ないです。

この時期、つに花に目がいきますが、やわらかい緑をしているシダの

ヤマドリゼンマイの分布

ヤマドリゼンマイがとても美しいです。水の流れに沿って分布している様子がわかります。

ちょっと目を離すとどこに行ったかわからないような、か細い

ルリイトトンボ

ルリイトトンボがあちこちで飛んでいました。尾瀬といえば日本最小のトンボのハッチョウトンボですが、この日は見つからず、代わりに高層湿原に多いカオジロトンボを見ることができました。

至仏山をバックにミズバショウ咲く景観で有名な

下の大堀川

下の大堀川にやってきました。ほとんど洪水のように水量が多く、滔々と流れています。

さらに山の鼻に近づくと

増水した川

上の大堀川でしょうか、増水して川沿いの花の多くが水没しています。

こんなことに耐えられる植物でないと尾瀬では生きていけません。湿原の植物の多くは栄養の極めて少ない環境に耐えて、水位が上昇して水没してもへっちゃらな植物なのですね。

お天気が次第に回復して至仏山や燧ヶ岳が見えるようになってきました。

山の鼻では研究見本園を回りました。

研究見本園

燧ヶ岳はこんな感じで、

逆さ至仏

至仏山は沼に反射して「逆さ至仏」が綺麗に見えました。

山頂付近の雪もはっきり見られ、でも何となく後ろ髪を引かれるように鳩待峠まで登って2日間の登山を無事終了しました。

ご参加された皆さま、ありがとうございました。

至仏山やアヤメ平はまた次回の楽しみに取っておきましょう。




尾瀬ヶ原ツアー(2017.7.2-3)1日目

今年は各地の山で残雪が多くて、花の開花が遅れています。

尾瀬でも例年になく多量の残雪があって、通常7月1日から至仏山の登山が解禁されますが、今年は直前になって解禁が危ぶまれる事態となりました。

結果的には解禁されたのですが、花の山なのに花が咲いていない可能性が高くて、元々の予定だった至仏山登山をあきらめ、2日目にアヤメ平に行くことにしてツアーに出発しました。

鳩待峠

鳩待峠を昼頃スタートします。

午前中はかなり雨が降ったらしく、下がかなり濡れていますが、この時点では雨が止んでいます。でも至仏山の上の方は見えません。

峠から山の鼻に向かってどんどん下っていきます。

途中ではオオカメノキ、ウワミズザクラ、タチカメバソウ、サンリンソウ、ハウチワカエデや

ノビネチドリ

ノビネチドリなどのたくさんの花が見られました。

山の鼻で休んだ後は、いよいよ尾瀬ヶ原を縦断していきます。

ミズバショウ

葉っぱが大きくなったミズバショウや

名残のリュウキンカ

リュウキンカなど春の花の名残と

ピンク色のタテヤマリンドウ

ややピンク色をしたタテヤマリンドウ、

カキツバタ咲き始め

咲き始めたカキツバタ、そして

至仏山とワタスゲ群落

今年は大変実付きが良いというたくさんのワタスゲの実が風に揺れていました。

バックの至仏山を覆っている雲はやや上に上がり、残雪が良くわかります。

植物を観察

涼しい風が吹き抜ける尾瀬ヶ原は植物観察に最高。日曜日ということもあって大半のハイカーはもう帰ってしまい、静かな尾瀬ヶ原を堪能しました。

7月の尾瀬といえば

ニッコウキスゲ

ニッコウキスゲですが、今年は開花が遅れていて数えるほどしかありません。代わりに

レンゲツジ

レンゲツツジがあちこちで見られました。

燧ヶ岳は雨模様

次第に燧ヶ岳方面に雨雲がかかってきて、少し雨に当たりましたが、夕方までには

東電小屋

今宵の宿、東電小屋に到着し、無事1日目が終了しました。




プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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