山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

御坂・破風山ツアー(2017.9.19)

昨年の9月は長雨でツアーの中止が続きましたが、今年の9月は比較的お天気の良い日が多く、この日も晴の予報です。

今回は、御坂山塊の最高峰・黒岳より西のスズラン峠から主稜線を大石峠まで歩くツアーです。

途中に破風(はふ)山、中藤(なかっとう)山、不逢(あわず)山といった無名の山が続いています。

ところどこで富士山や河口湖の眺めがとても素晴らしく、花も多いのですが、交通の便が悪いのでいつもあまり登山者に会わない山域です。

今回は石和温泉駅から往復タクシーを利用しました。

登山開始

旧芦川村(現笛吹市)のスズラン群生地の先から登山開始です。

林道沿いには

ハナイカリ

ハナイカリやタイアザミ、ヤマハッカなどがたくさん咲いていますが、1日前に通過した台風の影響で小枝や葉っぱがたくさん落ちていました。

ギンリョウソウモドキ

白いニョキッとしているのはギンリョウソウモドキ。これでもれっきとした花です。初夏に咲くギンリョウソウに似ていますね。

スズラン峠から主稜線に入りました。するとどうでしょう。大きな木がバタバタ倒れていて

オオシラビソ倒木

登山道を塞いでいます。よくみると

オオシラビソ球果

こんなマツボックリが。これはオオシラビソです。

オオシラビソはこの付近では標高1800m以上に自生する木で、ここ(1600m)に部分的に純林を作っているのは不自然です。

これは植栽されたものでしょう。このオオシラビソの太い木が何本も折れています。台風の強風に耐えられなかったのでしょう。

それにしてもどうしてオオシラビソをこの場所に植栽したのかよくわかりません。適地適木でなかったと予想されます。

破風山

今回のコースの最高峰、破風山(1676m)に到着しました。雲の上に少し富士山の山頂付近が見えています。

更に進むと

レイジンソウ

レイジンソウ、サラシナショウマ、カイフウロ、ヤマトリカブトなどの花が見られるようになりました。

そして次のピーク

中藤山

中藤山に到着。ここでランチタイムです。

富士山と河口湖

富士山を覆っている雲が取れてついに顔を出しました! 河口湖の広がりも見え雄大な景観です。

こんな素晴らしい景観を私たちだけで独り占めさせてもらいました。

更に西へ進み

大石峠

広い草原状の大石峠に到着。ここで稜線歩きを終了し下り始めました。

無数にある倒木と落枝をどかしながらどんどん下っていきます。

ベニテング

美しいベニテングダケが開いていましたが、きのこは少なめでした。

最後の林道歩きでは

サルナシ

台風による落とし物のサルナシの美味しい実をほおばりながら、全員無事上芦川の駐車場に下山し、登山を終了しました。

ご参加されたみなさま、大変お疲れ様でした。そしてご参加いただきありがとうございました。

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赤城・黒檜山ツアー(2017.9.16)

もともとは9月15日から1泊で覚満淵・谷川岳ツアーを実施する予定でいました。

しかし台風18号の接近に伴い秋雨前線が刺激されて16日は雨が降りそうということで谷川岳登山は中止としました。

15日はお天気が良さそうで実施する予定でしたが、参加される方が少なくなり、どうせならということで覚満淵のすぐ近くにある赤城・黒檜山と覚満淵の両方へ行くことになりました。

登山口

登山口から

岩ゴロ斜面を登る

岩がゴロゴロする急斜面を登っていきます。すぐに見晴らしが良くなり

大沼と地蔵岳

眼下の大沼とその向こうの地蔵岳の眺めが最高です。

大沼の畔にある赤い建物は赤城神社です。

紅葉し始め

今年は涼しくなるのが例年より早くて一部では紅葉が始まっています。この木はサラサドウダンでしょう。

きつい急坂を登り切ると

山頂

黒檜山の山頂に着きました。さすがに百名山だけあって平日にもかかわらずたくさんの人が山頂で休憩していました。

山頂から北へ2~3分歩いたところにある展望スポットでランチタイム。ここからは

浅間から草津

西側に浅間山、四阿山、草津白根山が

尾瀬の山々

そして北側に上州武尊山、至仏山、燧ヶ岳など尾瀬周辺の山々が、そして東側には日光白根山、皇海山、袈裟丸山、男体山がはっきりと見渡せました。

少々北風が強くて寒かったですがこの山でこんなに見られたのは初めてです。

黒檜山からは駒ヶ岳へ縦走します。

黒檜大神

山頂のすぐ近くにある黒檜大神という神社でお詣りを済ませて進みます。

長九郎山と小沼

大沼より標高の高いところにあるカルデラ湖の小沼が神秘的な色でたたすんでいました。

ナナカマド実

ナナカマドはまだ紅葉していませんが、赤い実がたわわに実っています。

メギ実

トゲが鋭いメギは細長い実をたくさん付けていました。

駒ヶ岳

駒ヶ岳に到着しました。ここに来るまでも階段が多かったですが、この先も階段の連続。そろそろ飽きてきた頃道路に下りて、ここから少し歩くと

覚満淵

覚満淵湿原に到着です。

湿原の植物を観察

アケボノソウなど湿原の植物やノハラアザミなど草原の植物を観察しました。


急遽決まった黒檜山ツアーでしたが、良いお天気となり素晴らしい眺めを堪能できました。

ご参加された皆さま、ありがとうございました。


箱根鷹巣山ツアー(2017.9.10)

箱根火山は大きなカルデラがあることで知られていますが、一番外側の(古期)外輪山と中央の火口丘の中間に(新期)外輪山があることはあまり知られていません。

新期外輪山は一部しか残っておらずぐるっと一周していないので地図上でもわかりにくいのですが、今回行く鷹巣山や浅間山、そして立ち入り禁止となっている上二子山と下二子山などが新期外輪山を形成しています。

今回のツアーはまだ残暑の時期なので、鷹巣山の南側にある飛竜の滝を見て涼んでから、鷹巣山と浅間山に登り、箱根登山鉄道の宮ノ下駅まで南北に横断するコースを選びました。

畑宿バス停から登山開始して寄木細工の工房が並んでいる道を通り、

登山開始

国道の横から山道に入っていきます。

涼しい沢沿いの道

やや暑い日ですが、沢沿いの道には涼風が通り抜け、とても涼しい山歩きです。

こんなところには決まって

タマアジサイ

タマアジサイが涼しげな顔をして咲いています。

石がゴロゴロの道を越え、階段があるジグザグ道を登っていくと

飛竜の滝

飛竜の滝を展望する場所に着きました。水量が少ないです!

ちなみに6年前に撮った写真は

hiryuu.jpg

これです。ずいぶん違いますね。

滝のすぐ横には

サワガニ

サワガニがノコノコ歩いていました。

暗いヒノキ林を抜けると

尾根道の防火帯

防火帯が切ってある尾根歩きとなります。毎年草刈りをされているので樹木はなく、毎年今頃からしばらくは草原性の花を楽しめます。

今回は時期がちょっと早かったですが、

オミナエシ

オミナエシや

タムラソウ

タムラソウ、そしてタイアザミ、シラヤマギク、アキノタムラソウなどがあちこちで咲いていました。

この日の最高峰、鷹巣山では休憩に良い場所を見つけられず、その隣の浅間山まで行ってランチタイムです。

浅間山にて

とてもお天気が良くて日向では暑いです。

ここの山頂はシバ草地でとても気持ちが良く

良い天気

花もたくさん咲いていました。

浅間山からは宮ノ下駅に向かって歩きやすい道を下りていきます。

モミジガサ

山菜としておいしいモミジガサや

キバナアキギリ

巧妙な構造が見事なキバナアキギリの花、

エビフライ

マツボックリがリスに食べられた食痕(俗に言うエビフライ)などを観察しながら

踏切を渡る

箱根登山線の線路を渡って、宮ノ下駅に無事下山し、ツアーを終了しました。

ご参加された皆さま、ありがとうございました。

黒斑山・池ノ平湿原ツアー(2017.9.3)

長雨が続いた8月が終わり、9月に入りました。

台風が東海上を通り過ぎて、涼しくて乾いた風を吹き込んでくれました。そのおかげですっきりと晴れ渡りました。

今回は初めて浅間山周辺のツアーで、浅間山外輪山の黒斑山と、そこから少し離れた場所にある池ノ平湿原を巡ります。

スタートは車坂峠です。日曜日でお天気がよいとあって駐車場は満員。

登山開始

峠からまずは黒斑山に登ります。

マツムシソウ

ちょうどマツムシソウが咲く季節。アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、ノアザミ、ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)、ヤマハハコなどの花がいっぱいです。

黒斑山への道は鬱蒼とした針葉樹林と、溶岩が冷えて固まった石ころ(スコリア)が多いガレ場とが交互に現れます。

森の中では

ゴゼンタチバナ実

ゴゼンタチバナの実が、そしてガレ場では

紅白の実

コケモモやシラタマノキなどの実がいっぱい見られました。

避難小屋を過ぎて外輪山の一角に差し掛かりました。

トーミの頭への道

片側が切り立った斜面が続き、これを登り切るとトーミの頭と呼ばれる展望台です。

切り立った崖の右側はカルデラの内部になります。

日当たりがよいので斜面には花が多く、

花の写真を撮る

イワインチン、シラネアザミ、ウメバチソウなどの写真を撮りながら進みます。

浅間山は現在でも活発な活動を続けていて、噴火警戒レベルが2で火口から2km以内の立ち入りが禁止されています。

黒斑山は3km離れているのでギリギリ立ち入ることが出来るのですが、国や自治体はかなり警戒していて

スピーカー

いざというときのために、こんな大きなスピーカーが山頂直下に取り付けられています。おお、すごい。

そして

黒斑山

多くの人が休憩している黒斑山に到着しました。ご苦労様でした。

浅間山にかかっていたガスはランチ後に晴れてきて

巨大な浅間山


巨大な火山の山、浅間山とその周囲のカルデラの様子がぜーんぶ見渡せました!

実に素晴らしい眺めです。

しばし眺めを楽しんだ後、往路を戻ります。

トーミの頭からの下降

トーミの頭から片側が崩れた斜面を慎重に下ります。

西の峰々

車坂峠に下りる途中で、西の方の山谷を見渡せました。

水の塔山、東篭ノ登山、湯ノ丸山、烏帽子山など、黒斑山から西に続く峰々が連なっていて、その北側には四阿山までもが望めました。

ナナカマド

天然カラマツ林に混じっているナナカマドが早くも紅葉し始めていました。


車坂峠から車で池ノ平湿原まで行って今度は湿原巡りです。

夕方になり、涼しいを通り越して寒い位の風の中、花咲く湿原を歩きます。

ここでは

エゾリンドウ

エゾリンドウやヤマラッキョウ、ウメバチソウなどの花を

湿原で花を見る

木道からたくさん見ることができました。

池ノ平は乾燥化が進んでいる湿原ですが、もっとも湿原らしさを保っており

鏡池

鏡池周辺は草紅葉が始まっていて、池には山々が映って秋の雰囲気が漂っていました。

カラッとしたお天気に恵まれ、浅間山を始めとする素晴らしい展望と数々の花を楽しむことができたツアーでした。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

ツアーのご紹介: 御坂破風山ツアー9/19

今日から9月。いよいよ秋になりました。高い山では紅葉が始まり、低山では秋の花が見頃となる月です。

気温が下がって山歩きなど身体を動かすのには良い季節です。

今回はツアーのご紹介です。

富士五湖の河口湖や西湖の北側を東西に延びる御坂山地。

最高峰は黒岳(1793m)ですが、黒岳から西へ向かうと破風(はふ)山、中藤(なかっとう)山があります。

この2つの間に新道峠という車でラクラク行ける峠があり、その辺りには観光客がいますが、それ以外は歩く人が少なく静かな山旅を楽しむことが出来ます。

富士山や河口湖の眺めは最高で、中藤山からは晴れていれば

Fuji_Kawaguchiko500.jpg

こんな感じに見えることでしょう。

あまり有名な山ではないですが、隠れた名所だと思います。

公共交通機関では行きにくい場所でもあります。

ツアーは9月19日(火)で、すでに実施が決定しております。

詳細は こちら をご覧下さい。

この頃には秋の花がたくさん見られ、トリカブト、レイジンソウ、サラシナショウマ、タムラソウ、ハナイカリなどが期待できます。

往復タクシーで行くので便利です。

みなさまのお申し込みをお待ちしています。

プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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