山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

初めて見る植物の数々・東三河・鳳来寺山(695m)(2018.5.31~6.1)

森林インストラクターの仲間と愛知県新城市にある鳳来寺山に行ってきました。

ここは声のブッポウソウ(コノハズク)が棲息することで有名な山ですが、鳳来寺という歴史ある立派なお寺と、徳川家康を祀るために家光が建てた東照宮とがある著名な場所となっています。

ここにはカキノハグサなどの珍しい植物が多いとされ、仲間の誘いで出かけてきた次第です。

鳳来寺山は全山が国の天然記念物に指定されているところです。

1日目はまず

博物館

博物館に立ち寄って館長さんから詳しいお話しを伺いました。

館内には地質から動物、植物、菌類といろいろなものが展示されていました。保護されたコノハズクもケージに入っていました。

鳳来寺山入口

小雨の中、参道の途中まで登ります。歴史を感じさせる参道の入口です。

参道

杉並木に石の階段。実に風情のある景観です。

足元には南国に多いルリミノキや

ハナミョウガ

ハナミョウガなどが見られました。実は伊豆半島や房総半島でよく見るのですが、花を見たのは初めてです。

仁王門

国の重要文化財になっている仁王門です。門を過ぎて少し進むと、少し前まで日本一の高さの杉と言われていた

傘杉

傘杉がありました。何でも高さ60mだとか。小雨が降っていることもあり高すぎて梢までよく見えませんでした。

この日はここでUターン。この後雨がひどくなったので、山に登るのは翌日にしました。


1日空けて6月1日。雨上がりですっきり晴れ上がりました。

パークウェイ駐車場まで車で行き、登りを省きます。

パークウェイPより登山開始

鳳来寺山が見えてきました。岩がごつごつした山です。

シソバタツナミ

おおっ、タツナミソウの仲間ですがちょっと違います。これはシソバタツナミです。

本堂と岩壁

鳳来寺の本堂までやって来ました。修行をしたところなのでしょう。背後の岩場がよく見えます。

ここから登山開始します。急な階段を上っていくとすぐに今回もっとも見たかった

カキノハグサ1

カキノハグサの花が現れました。見たかった花なので嬉しくて飛び上がりました。とてもきれいな花です。

カキノハグサ群生

こんなに群生している所も。

シソバタツナミ2

斑入りのシソバタツナミです。

さらに進むとたくさん咲いていた

ガンピ

ガンピや

コツクバネウツギ

かなり小さいコツクバネウツギ、

そしてこれも関東では見られない

ササユリ

ササユリもあちこちで咲いていました。

花期がすっかり終わってしまったホソバシャクナゲやほぼ終わりかけの

コアブラツツジ

コアブラツツジもありましたが、

カキノハグサ

カキノハグサは全山にあって、だんだん見慣れてきました(笑)。

カキの葉に似ていることからついた名前ですが、葉が細くてカキとは似ても似つかない株もありましたよ。

ここに書けない稀少ランも何種類か有り、大満足で東照宮まで下山しました。

最後に

東照宮

東照宮をお詣りしましたが、そこにも

セッコク

セッコクが美しい花を付けていました。

たくさんの花を仲間と堪能して鳳来寺山を後にしました。

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西丹沢・不老山(928m)(2018.5.5)

西丹沢の南西部にある山域は、神奈川県と静岡県の県境に当たり、アクセスの起点は静岡県の駿河小山駅です。

この山域にはサンショウバラという大輪のバラが自生していて、5月30日に ツアー を予定しています。

その下見のため、駿河小山駅からバスで明神峠まで行き、ここから県境の尾根を不老山まで縦走し、駿河小山駅に下りました。

明神峠の看板

明神峠でバスを下りるとこんな看板がありました。

初めて聞く名前ですが、ここから西へ行くと山中湖の南側を通って行くトレイルが通じています。今回はここから東へ向かいます。

下層植生がない

明神峠から湯船山に向かう稜線は広葉樹林に覆われていて展望は利きません。シカの食害で下層植生に乏しく、草花はあまり見かけません。

湯船山の手前で振り返ると

富士山の前に葉が広がる

富士山は樹木の枝の隙間からチラチラと見えています。

湯船山から先は

太いブナ林

美しいブナ林が続いています。カジカエデ、オオモミジ、コハウチワカエデが多くて、秋にはカラフルに色づくでしょう。

しばらくブナ林を歩くと今度は杉檜の人工林が続きますが、峰坂峠を過ぎるとところどころに裸地が広がり、眺めが良くなりました。

北の方を見ると

菰釣山の稜線

菰釣山(右)から御正体山(左)へ稜線が続いています(ここは5/24の菰釣山ツアーで歩きます)。

南側には箱根の金時山や神山などが見えました。

火山灰が堆積している場所に着くと、サンショウバラがたくさん自生しています。

よくみると

サンショウバラはつぼみ

つぼみがたくさん付いています。例年ですと5月下旬から6月上旬に咲くのですが、今年はどうでしょうか?

この辺りは日当たりが良く、カマツカ、ガマズミ、ミヤマイボタ、ウツギ、ヤブデマリが蕾をつけていて

ベニバナニシキウツギ

ベニバナニシキウツギがピンク色の花をたくさん付けていました。

5月30日の本番には樹木の花で賑やかになっているでしょう。

少し進むと小高い丘になっていて、

富士山

富士山の眺めが良い良いところでサンショウバラの丘と呼ばれています。

火山灰地で他の植物が育ちにくく、サンショウバラにとって住みよい所なのでしょう。

さらに東へ進むと世附(よずく)峠に着き、ここからやや急な登りを頑張ると

不老山

まったく展望のない不老山に登頂しました。この付近にもサンショウバラがたくさん自生していました。

不老山からは進路を南に取り、駿河小山駅まで下っていきます。

途中までは山道でしたが、途中から林道に合流し、緩やかな傾斜の林道を花を見ながらダラダラ下っていきます。

ヤブデマリ

ヤブデマリは蕾の状態。

ニシキウツギ

ニシキウツギやゴマギやマルバウツギはきれいに咲いていて、他にも蕾の木が多く、本番にはまだ楽しめそうな感じでした。

最後に階段を下ると金時公園に下り、そこからは車道を30分くらい歩いて駿河小山駅に着きました。

やや距離は長いものの、急なアップダウンがない歩きやすいコースでした。

本番にサンショウバラが咲いていることを祈りたいと思います。

裏登山道から筑波山(2018.4.2)

最も標高の低い日本百名山・筑波山。

とても有名な山で訪れる人がとても多い所ですが、ほとんどがロープウェイを使ったり、南側の表登山道を登る人で、裏側(北側)から登る人はとても少ないです。

しかしその裏側にこそ自然が残っています。

ツアーの下見を兼ねて、裏登山道から筑波山(女体山)に登ってきました。

起点(裏登山口)は湯袋(ゆぶくろ)峠から500mほど北西にあります。

登山道入口

ほとんど消えかかっている道標。でもこの付近にはニリンソウやトウゴクサバノオなどの花がたくさん咲いています。

沢沿いを進む

沢沿いを進んでいくと

ニッコウネコノメ

本当にたくさんの花が咲いています。

初めて見たニッコウネコノメ。雄しべの先(葯)が赤くて、黄色いホウとの対比がとてもきれいです。

ネコノメソウ、ムカゴネコノメ、ツルネコノメ、ユリワサビ、ニリンソウ、トウゴクサバノオ、ヤマエンゴサク、キクザキイチゲと次々に出てきます。

色彩も東京近辺とは若干異なり、

ナガバノスミレサイシン

ナガバノスミレサイシンは濃い紫色をしていて、まるでニオイタチツボスミレみたいです。

1時間あまりで筑波高原キャンプ場に到着。ここは

カタクリ群落

カタクリ群落があって花はちょうど見頃でした。

アオイスミレ

このアオイスミレはややピンクがかっていますし、キクザキイチゲは

紫色のキクザキイチゲ

こんなに濃い紫色を見たのは初めて。色の変異が大きく、白がベースにうっすらピンク色がかったものや薄紫色、などなど七変化です。

キャンプ場からは

道標

道標に従って進みます。

登りやすい道

ゆるやかな傾斜の道が続いていて、先ほどから出てきている花の他に

ハルトラノオ

ハルトラノオが小さな花を付けていて

エンレイソウ群落

エンレイソウの群落もありました。

キャンプ場から小1時間で女体山直下に到着。この後はここから

女体山頂上直下

御幸ヶ原に向けて進みます。

カタクリ花まつりが開催されていて、ちょうどカタクリが満開でした。

たぶん例年より1週間以上早い満開でしょう。


裏登山道は予想していたとおり、春の花いっぱいの道でした。

歩く人はほとんどいなくて静かな山歩きを楽しむことができます。自然を楽しむにはとても良いコースだと思いました。

フォーゲルでは4月16日(月)にツアーを予定しています。

詳しくは こちら をご覧下さい。

宇都宮アルプス(2017.1.5)

みなさま、あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2017年最初は宇都宮アルプス(篠井富屋連峰)です。クラブツーリズムツアーの下見で行ってきました。

いわゆるご当地アルプスの1つで、12kmの距離の中にピークが7座あって起伏に富んだ山域です。

登山スタート

スタートは子どもの森公園です。良いお天気ですが北風が冷たくて寒いです。

人工林を抜けると、

雑木林と人工林が入り交じる

雑木林と人工林が入り交じった登山道を進みます。

木の合間からは

日光方面

日光方面の町並みがよく眺められました。

最初のピークは

榛名山

榛名山。ところどころ岩が露出していて、やや急な斜面もあります。その次のピークは

男山

男山です。男があるなら女は? と思いましたが女はありません。木の合間から

高原山

高原山が綺麗に見えています。高原山は鶏頂山や釈迦ヶ岳など1800m近い山々の相称です。

そして3つ目が宇都宮アルプス最高峰の

本山

本山です。最高峰だけあってここからの眺めが最も良く、日光方面や古賀志山、遠く筑波山なども眺めることができました。

榛名山と男山

振り返れば、先ほど登った榛名山(左)と男山がラクだの背のように並んでいました。

本山からぐんぐん下りた後は再び登りとなり、最後に急な登りを登り切ると飯盛山

茶碗に飯を盛ってひっくり返したような形をしている飯盛山に到着です。

このピークの前後は最も急坂で、特に下りが

急斜面

ロープをつかまないと降りられないようなところでした。

しかし下りきると、今までの起伏に富んだコースが一転。なだらかなダラダラ道が果てしなく続いています。


5つめのピークの

高舘山

高舘山、6つ目の

黒戸山

黒戸山、7つめの

兜山

兜山を越えて、中徳治郎登山口へ下山しました。後ろを振り返ると

最後に振り返る

相変わらず青い空に兜山(左)と鬼山(右。7座に含まれない)とその中間の黒戸山が見えていました。

宇都宮アルプスは前半が起伏に富んだ岩っぽいコース、そして後半はやたらに長く緩い起伏のコースと対照的な組み合わせでできていて変化に富んでいました。

このコースは1月20日と23日にツアーが予定されています。みなさまのご参加をお待ちしています。


ツアーの詳細





高柄山(2016.12.28)

今年もいよいよカウントダウンが始まりました。個人的には今年最後の登山です。

上野原市にある高柄山(733m)に下見に行きました。

スタートは四方津(しおつ)駅。線路沿いを歩き、千足川に沿って登っていきます。

吊り橋

吊り橋を渡り車道をぐんぐん登っていきます。山間の細い道に

民家

民家が並んでいて、山に寄り添うように人が住んでいます。

歩き始めて1時間ほどで

登山口

登山口。ここからようやく山道です。スギやヒノキの人工林を延々登っていくと

千足峠

千足峠でようやく稜線に出て、ここからやや急な道を20分ほど登ると

高柄山

高柄山に到着です。ここでようやく視界が開けて、上野原市街や

奥多摩の山も

生藤山から三頭山に連なる笹尾根、そして奥多摩の大岳山や御前山などを見通すことができました。

この後は予定を変更して新矢ノ根峠・鶴島御前山を経由して上野原駅まで行くことにしました。

雑木林の道

こちらは雑木林の明るい道が続いて日だまりでとても暖かくて気持ちよいです。

急坂を下りきって少し登り返すと

あずまや

新矢ノ根峠に立つあずまやがありました。ここからの展望は残念ながらありません。

今度は鶴島御前山に向かって息が切れるような急登です。

高柄山を振り返る

振り返ると高柄山が逆光の中に見え、さらに一登りで

御前山

鶴島御前山に到着です。ここからは

上野原市街と生藤山

眼下の上野原市街とその向こうの生藤山がよく見えました。

鶴島御前山からはロープが連続する岩場の急坂を下ります。

ぐんぐん標高を下げ

桂川

桂川が迫ってきました。下りきって桂川橋を越え、登山開始から6時間余り歩いたすえ上野原駅に到着しました。

今年最後の山行が無事終了しました。

フォーゲルの高柄山ツアーは1月15日に予定されていますが、本日歩いたコースとは下山コースが異なります。

今後、コース変更の可能性がありますのでご了承下さい。

今年もご愛読ありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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