山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

新緑まぶしい狭山丘陵(2013.4.8)

4月に入って1週間が過ぎました。

季節の進みは相変わらず早く、自宅近くではカンザン(八重桜)が咲き始めました。

例年4月20日頃なので、10日以上早い感じがします。

今日は狭山丘陵の野山北・六道山公園に出かけてきました。

発達した低気圧が過ぎて真っ青な空が広がっています。この上ない天気です。

六道山公園に向かう途中の雑木林は

新緑の雑木林

もう新緑真っ盛り。コナラもクヌギももうじき咲きそうです。

フモトスミレ

足元ではフモトスミレに出会いました。もう花盛りです。

六道山公園

六道山公園にはヤマザクラが植栽されていて、新緑と青空に映えています。

この公園には展望台があって登ってみると

展望台より富士山とヤマザクラ

それはもう、胸のすくような眺めです。画面中央遠方の真っ白い富士山が見えますか?

展望台を下りて岸田んぼに向かいます。

谷戸と雑木林

休耕田が多いですが、この広がりと雑木林の新緑が何ともいえず良い雰囲気です。

岸田んぼ

下の方には今でも耕作されている田んぼがありました。水田にはアカガエルのオタマジャクシと産み立ての卵塊があり、生き物の大事な場所となっています。

民家園を過ぎて野山北公園の方にも足を伸ばしてみました。

谷戸がいくつもあり、そのうちの1つの谷戸では

ヤマザクラと新緑

ここでも美しいヤマザクラと新緑のコンビネーションがあり、

ムラサキケマン

2色のムラサキケマンや

マルバスミレ

マルバスミレも見ることができました。


やはり狭山丘陵でも10日くらい季節が進んでいるように思いました。

このコースを4月17日のカルチャー講座でご案内します。

そのころにはもう、ウワミズザクラやヤマツツジが雑木林を彩っていることでしょう。

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福寿草の四阿屋山(秩父)(2013.3.6)

啓蟄をすぎてやっと暖かくなってきました。

本日発表された桜の開花予報は軒並み前倒しとなり、東京では3月23日に開花となっています。
3月末には満開になりそうです。

桜の前にいち早く咲く花はいろいろとありますが、草花でいうとセツブンソウとフクジュソウがその最たるものでしょう。これらの名所である四阿屋山を訪ねました。

日本で最大規模を誇るセツブンソウ自生地は、四阿屋山の麓にあります。小鹿野町という埼玉県の山奥がそこです。

セツブンソウ自生地

北向きの落葉樹林の林床が一面の白い絨毯となるようですが、この日はちらほらさきだしたばかり。

セツブンソウちらほら

こんな感じです。それにしてもここの自生地は確かに広いです。一面に咲くとどれほど素晴らしいのでしょう。

道の駅まで下りてきて今度は四阿屋山に登り、この山の中腹にあるフクジュソウを見に行きます。

登山道

杉檜の人工林とコナラ主体の雑木林のミックスした林を登っていきます。

すると車道に出て車が止まっている観光地のような場所に出ました。しばらく行くと山居園地という整備された場所があり、ここに

山居園地

ロウバイが植栽され自生しているフクジュソウがたくさん見られました。

ソシンロウバイ

よい香りをぷんぷんさせているロウバイ(ソシンロウバイ)と

フクジュソウ

大きな株でたくさん咲いているフクジュソウが青空の下でめいっぱい花を広げていました。

花にはハナアブの仲間が蜜を吸いに来ていました。気温が高いので昆虫の活動が活発で、これなら受粉もうまくいくことでしょう。

この園地にもありましたが、登山道にもある

アセビ

アセビが、暖かい気候で咲き出していました。

ふたたび登山開始です。少し登ったところにある両神神社の奥社から先は急に道が険しくなります。

鎖場

かなりの急登で鎖が連続して付けられています。

標高差で100mほどでしょうか。ようやく

四阿屋山山頂

四阿屋山の山頂に到着です。

山頂は大変狭いので、パーティの方がうまく場所を確保して昼食を取っているところでした。

山頂とその途中からは

両神山

両神山の荒々しい姿や、

秩父御岳山

秩父御岳山とその奥の雲取山などの鋭い峰々が間近に眺められ素晴らしかったです。


ここに書いた植物以外の花はほとんど見られず、まだ春浅い季節ですが、高い山にまだ残っている雪もここではほとんどなく、ようやく遅い春が到来しそうな感じでした。


このコースは3月10日(日)にツアーがあります(新宿発)。

まだお席がありますので、花をご覧になりたい方はぜひご参加ください(コース番号25881)。

東京湾の展望台・鋸山(2012.12.27)

暮れも押し迫った27日に南房総・鋸山(330m)を訪れました。

この山は金谷港から近いので、久里浜からのフェリーを使うことが出来て便利です。

鋸山の石切跡

鋸山はその昔、大規模に石を切り出した現場で、久里浜側からみると切り立った崖が連続しています。

観月台という高台に出ました。ここまで来ると金谷港がよく見えます。

更に登って石切場の現場まで来ました。

石切場を見上げる

昨年も来た場所ですが、今回も圧倒されました。

この壁の上に地獄のぞきという展望台があります。

石切場を見上げる2

こんなオーバーハングした所をどうやって切り出したのでしょう??

房総は南国。こんな植物があちこちで実を付けていました。

フウトウカズラ

フウトウカズラという蔓性の植物です。

石段を登り続けて

日本寺北口

日本寺の北門まで到着しました。

垂直に切り出された岩の間を通ってお寺に入ります。

すぐさま巨大な

百尺観音

百尺観音が彫り込まれています。ものすごい大きさです。

ここを回り込むと

地獄のぞき2

地獄のぞきです。先ほど下から見た写真でおわかりになるように、直角ないしはオーバーハングしているので、その上に立つと目が眩みそうです。

地獄のぞき

こんな場所もかなりスリルがあります。

フェリーを下りた

金谷港

金谷港と対岸の久里浜港がばっちりと見え、足元には

イソギク

イソギクの花が咲いていました。

しばし大展望を楽しんだ後、お寺に祀られているものの見学をしながら下山です。

千五百羅漢

たくさんの石仏があちこちに並んでいました。中には破損しているものもありましたが、すごい数です。その数千五百数体。それで千五百羅漢と呼ばれています。それにしても、この岩棚は自然のものでしょうか? それとも人が掘ったものでしょうか??

その下には日本一大きい

大仏

磨崖仏の大仏です。高さ何と31.5メートル!

大仏見学後、表参道を下りて日本寺を出ました。

保田駅までの道をのんびり歩きです。

スイセン

他より一足早くスイセンが咲きだし、

トベラ

トベラが実を付けていました。


鋸山はロープウェイや車でも行ける観光地ですが、山頂からの展望は一級品です。日本寺も見どころがあるし、植物も多摩地方などにはないものがあって新鮮でした。

このコースはカルチャー講座で1月17日に歩きます。

フォーゲルでも3月(たぶん17日)にツアーを実施する予定です。

小雨降る愛川町の里山(2012.6.11)

厚木市の北に愛川町があります。

宮ヶ瀬湖から流れ出る中津川の近くにあり、町には素朴な里山景観が残されている場所があります。

4年前に現地の人が開催してくれた観察会に参加した経験があり、それを生かしてツアーを実施する予定であり、その下見のため小雨の中を歩いてきました。

中津川にかかる八菅橋が起点です。まず最初に八菅神社へ向かいました。

半鐘

入口に半鐘がありました。町指定の重要文化財になっているとのことです。

しばらく行くと急な階段からなる参道が続いています。迂回する道もあるのですが階段を直登しました。

社叢林

両側の太い木はスダジイです。

平塚西部丘陵にある鷹取山にはスダジイの他にタブノキがありました。大磯の高来神社も同様です。しかし愛川町は少し内陸に入っているせいかタブノキがありません。それにしても立派なご神木です。

この神社のさらに上には展望台がありましたが、天候が良くなかったせいもありあまり良い眺めではありませんでした。

この一帯は神奈川県の自然環境保全地域に指定されています。山を下りそのすぐ下にある水田地帯を訪れました。
この辺りは尾山耕地と呼ばれています。

田んぼと獣柵

山側には獣害避けの柵が張り巡らされていました。地元の人に聞くと猿避けだそうです。猿なら簡単に乗り越えられそうだと思い聞いてみると、実際に乗り越えているとのことです。でもイノシシには有効そうです。

水田には

シュレーゲル卵塊

シュレーゲルアオガエルの卵塊がありました。このカエルは繁殖期以外、森の中で過ごすため、柵が移動の邪魔にならないか気になりましたが、網の間から移動できるのでしょう。

水田のしきりにコンクリートを使っていますが、農道側が土なので移動障壁にはならないし、産卵にも支障がなさそうです。

水田

水田はこんな感じで続いています。この日には田植えをしている人とその準備をしている人がいて活気がありました。水田の中を覗き込んでみるといろいろな虫が見られます。

オタマジャクシ、ヒメガムシ、コオイムシ?。そして

コガムシ

これはコガムシです。

4年前の観察会では、卵を背負ったコオイムシやモートンイトトンボなど、いろいろな生き物が見られました。まだ健在のようで嬉しくなりました。しかし

新しい道路

この道路は昨年春に完成したものです。4年前には反対運動をしていましたが、やはりできてしまったのです。交通量は少ないので、田んぼを削ってまで本当にお金を掛ける意味があったのか疑問です。それに水田に住むヘイケボタルが減少してしまったようです。


道路の完成はとても残念でしたが、昔の生き物が息づいています。
この景観は、この辺りではここでしか見られません。

フォーゲルは6月26日(火)にここでツアーを行います。

http://vogel2011.web.fc2.com/tourpage/plan/2012/aikawa0626.pdf

じっくりご覧になりたい方はぜひご参加ください。

とても良いところですよ。

多摩丘陵の虫(5/13,14)

新緑が終わってまぶしい緑の季節となりました。
多摩丘陵では虫の活動が目に見えてきました。

エゴノキにはびっしりとつぼみがぶら下がっていて、あと1週間から10日もすれば一斉に咲き出すでしょう。
そのエゴノキの葉をくるりと巻いてぶら下げているのは

エゴツルクビオトシブミ

エゴツルクビオトシブミという、オトシブミ科の昆虫のなせる技です。葉っぱをくるくる巻いてその中に卵を1個産み、孵化した幼虫がその葉っぱを食べて育つのです。さながらオトシブミのゆりかごで、揺らんと呼んでいます。今年はコナラなどの葉っぱを巻くオトシブミの揺籃がなかなか見つからず心配していましたが、ちょっと安心しました。

さてお次はこれ。

ルリタテハ幼虫

何だかトゲトゲの虫ですが、これはルリタテハという美しいチョウの幼虫です。まだとても小さく孵化したばかりでしょうか。葉っぱはサルトリイバラです。この時期は葉っぱが柔らかいので、幼虫が食べやすいのでしょう。

最後は昆虫ではなくクモです。

ガザミグモ雄

このタイプのクモは網を張らず、花で待ち伏せして訪花する昆虫を狙います。4対の脚の前2対が長く、獲物を捕まえやすい構造をしています。これはカニグモの仲間でガザミグモの雄です。

植物の葉っぱが一斉に成長して虫たちが大発生し、それを野鳥が採って巣に運ぶという明快な行動が随所で見られるのもこの時期です。

みなさんも観察しませんか?

プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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