山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

御前山ツアー

奥多摩駅前は人でごったがえしていました。臨時バスが出てなんとか乗れましたが、連休初日でまずまずの天気とあって、凄い人でした。

バスを境橋でおり、栃寄沢を進みます。
沢にはサワグルミやカツラの大木、足元にはコガネネコノメソウ、フタバアオイなど。そしてミソサザイは何匹も大声でさえずっていました。オオルリは近くでばっちり見られラッキーでした。

しばらく行くと滝に出ました。栃寄大滝です。大滝といっても10m〜20mのこぢんまりした滝です。近くにあるヤマザクラやミツバツツジの花が彩りを添えていました。



体験の森の脇道にはヤマウツボが見つかりました。この花はブナ科植物の根に寄生する寄生植物です。



体験の森コースにはカラマツが植林されていますが、その中にカエデ類やサワグルミなどの幼木が沢山生えていました。カツラとイタヤカエデの巨木もあり見事です。





これらの木々を上の方から見ると、こんなに微妙な色合いになりました。緑っぽいのがカラマツで黄色っぽいのがイタヤカエデの花、赤っぽいのは桂の雄花です。色が重なり合って実に見事でした。



標高1000m位からカタクリが目立ち始めました。でも花が咲いている個体の密度が低いです。シカ食害防止用のネットの中のカタクリは沢山咲いているので、シカの大量駆除は生態系保護のため仕方がないでしょう。



標高の低いところでは新緑が美しく、感動的でした。
ツアーに参加されたYさん、どうもありがとうございました。

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奥多摩御前山

境橋バス停で下りて、山の登りは栃寄沢を使いました。この沢にはカツラやサワグルミ、チドリノキなどの樹木の他、林床に花が多く、ヒトリシズカ、コガネネコノメソウ、ヨゴレネコノメなどやヤマエンゴサク、スミレなどが目立ちました。







カラフルなキノコを見つけました。家に戻って調べると、シロキツネノサカズキというのだそうです。



都民の森を過ぎるとカラマツの人工林となります。しかし植林木の隙間が大きいため、いろいろなカエデ類が入ってきて多様な森になっています。その林床にカタクリが見え始めました。今年は寒かったせいか、花は少なめです。

山頂で昼食を取っている間に次から次へと10人位の人が休んだり通過していきました。山頂の先には大きなクリの木がたくさんあります。その何本かにはクマだながあって、昨年の秋クマが木に登ってクリの実を食べた証拠がありました。かなり使っているようです。



クリやダケカンバの木々の下にはカタクリが低密度で広がっています。低密度の理由の1つはシカによる食害のようです。というのは、シカ柵で囲われているエリアには株数と花が多いからです。それでも柵の外で、花が沢山咲いている場所でカタクリを撮りました。どうですか、きれいでしょう。



この後サス沢山を経由して奥多摩湖に下山しました。

御前山ツアーは4月29日(祝)に実施します。
とってもよい山、良い季節です。
ご参加をお待ちしています。

生藤山ツアー4/22

生藤山と陣馬山にはさまれた佐野川地区は、「にほんの里」100選に選ばれた美しい集落です。きちんと整備されたとても美しい茶畑が、ものすごい急斜面までこしらえてあり、素晴らしい景観を作り出していました。



茶畑などを横目で見ながら急な山道を登っていきました。この日は曇ですが、風が無くて暖かい登山日和でした。イタヤカエデの花が見頃で、やや緑色がかった黄色の美しい花があちこちで景色を飾っていました。



ところどころで植栽されているソメイヨシノやヤエベニシダレが、風景に彩りを添えています。ここに住んでいる人たちの花に寄せる気持ちが伝わってきました。



人工林を抜けると落葉樹林が広がっていました。山の上の方はまだ新緑には達していません。眺めの良いポイントでは周囲の山が見通せましたが、富士山はかすかに見えるだけでした。

樹木の葉はまだ開いていませんが、足元では花が咲き始めていました。参加していただいたお客様の姿です。



登山道横のコナラ倒木にキノコが生えていました。何と天然シイタケです! ラッキー。



山頂から少し下りたところでミツバツツジが咲いていました。この花の色は、枯れ色の中でひときわ目立ち、光彩を放っています。



たくさんのスミレにも出会い、タゴガエルやヒガラの鳴き声を聞き、本当に自然をまるごと楽しみました。この日参加された方ととても楽しい時間を過ごすことができました。どうもありがとうございました。

北高尾観察会4/20

今年は3月まで寒く雨が少なかったので、植物の開花はみな遅れています。4月に入って暖かくなりましたが、雨が少ない状態が続いていました。観察会は当初4月8日の予定でしたが、震災の影響で一旦中止とし、しきり直しして20日に行いました。

この日のテーマはスミレなので、スミレを中心にじっくりと観察しました。花のピークを過ぎていましたが、それでもマルバスミレを中心にたくさんありました。



沢沿いに多いヤマルリソウもまだ咲いていました。



この花は可憐だし咲き始めは良いのですが、時間が経つと花茎が伸びるため写真写りがあまりよくありません。

この他ヒトリシズカ、ミミガタテンナンショウ、ジロボウエンゴサク、ニリンソウなどの花を沢山見ることができました。



動物も活動を始めています。あちこちでタゴガエルの鳴き声を聞きました。このカエルは水がしたたり落ちるような岩の割れ目で鳴いていて、ゴーとかキューなど口では言い表せないような声で鳴きます。鳴いているのはオスで、メスを呼ぶ声です。

そうです、この時期が彼らの繁殖期なのです。タゴガエルは湧水がある場所で繁殖するので、鳴き声が良く聞こえてくるところは湧水が多い場所です。

それに対して水たまりで産卵するカエルがいます。ヤマアカガエルとアズマヒキガエルです。ヤマアカガエルのオタマはもう大きくなっていましたが、アズマヒキガエルの方は、まだうんだばっかし。卵を点々と入れた紐のゼリーのようなものが水たまりにたくさんありました。



たぶん、この沢には水たまりが少ないため、あるところに集中するのでしょう。

それ以外でも、沢に多いフサザクラ、チドリノキ、アブラチャンなどの木々の新緑を楽しんだり、渓流の鳥、ミソサザイの大きなさえずり声を楽しみました。

30人弱の参加者と6人のスタッフというにぎやかな観察会は無事終了しました。震災後初めての観察会で、みなが元気になって帰りました。

生藤山

生藤山のすぐ隣にある三国山は、東京・神奈川・山梨の県境に位置しています。神奈川県からみると最北の山になります。この三国山から南に延びる尾根にサクラが植栽されていて、来週に見頃になると見当を付けてツアーを企画しました。本日はその下見です。

にほんの里100選に選ばれた佐野川地区。そこにはお茶畑が急な斜面に作られていて、狭い土地が有効に活用されています。そんな中を登り始めました。

途中、稜線が一望できる場所があります。そこから見た生藤山周辺です。



左から三国山、生藤山、茅丸(最高峰1019m)、連行峰と続いています。この稜線を右に行くと和田峠を経て陣馬山に通じ、左に行くと笹尾根を経由して三頭山まで続いています。

まず三国山に登ります。麓では満開だったサクラは尾根の途中まで咲いていましたが、それより上、人工林の間に植栽してあるソメイヨシノはまだつぼみでした。林床にはシュンランやタチツボスミレが咲いていますが、スミレの花はまだ少ないです。

三国山に到着しました。富士山や他の山々の眺めが素晴らしいです。でも山頂に植栽されているサクラもまだつぼみでした。



三国山から生藤山を通って茅丸へ行く道は切り立っていて狭い稜線です。乾燥に強いアカマツ、アセビ、ミズナラ、ネジキなどが生育していました。アセビは今花盛りです。



連行峰を過ぎて稜線をはずれ、佐野川地区にある和田バス停へ向かいます。エイザンスミレが咲き出していました。来週には見頃になるでしょう。

林道に出て麓を歩いていると、早咲きのスミレであるコスミレを見つけました。4月中旬になっても咲いているということは、今年の植物の開花が遅かったことを示しています。



バス停が近くなると佐野川地区の中心部です。サクラは満開。茶畑や雑木林をバックにしてピンクがとっても美しく目立ちます。本当に美しい所です。



来週の本番には山の上でサクラが咲いていることを祈りつつバスに乗りました。

町田の里山ツアー4/12

まず野津田公園へ行きました。公園とはいっても里山景観がそのまま残っている、公園らしくない公園です。だだっ広い原っぱと雑木林がミックスされている、他ではあまり見ることができない景観が広がっています。

丘全体が原っぱとなっているススキ草地に来ました。ススキ草地とはいってもこの時期はまだ草が伸びていないので、遠くまで見通せます。そしてその丘に3種類の桜が植えてあります。そのうちの1本、オオシマザクラの前での観察です。



花はとても大きくて真っ白で良いにおいです。それもそのはず、葉っぱが桜餅に使われています。日影にするような木がないので、精一杯枝を横に広げているので、観察するにはとても都合がよい樹形をしていました。

今度は地面に這いつくばって小さな花の観察です。フデリンドウを見ているのです。



この花はいつもの年なら盛りを過ぎている頃なのに、まだ咲き出したばかりです。陽光が大好きな愛らしい花です。(写真がなくて掲載できません<(_ _)>)

次に公園を出て谷戸が広がる緑地へ向かいました。田んぼがありカエルの鳴き声がします。



抱接しているヒキガエルがいました。ヒキガエルは繁殖時期が3月中旬頃なのですが、4月中旬にいるとはびっくりです。

次に別の谷戸へ行きました。ここはNPO法人が管理しているところで、ここ数年で見違えるように素晴らしくなりました。作業されている人に感謝です。この谷戸で野鳥の群れを見ました。みんなで覗くと・・・



なんとマヒワでした。イヌシデの花粉を食べているようです。黄色い姿がイヌシデの雄花と重なって、保護色のようでした。

参加されたみなさんのご希望で予定時間をオーバーしましたが、それでも時間が足りない感じでした。この時期の里山は命が湧き出し始めている素晴らしい瞬間です。雑木林はもえぎ色に染まり、その中に点々とヤマザクラが輝き、谷戸では畦に這いつくばるように咲く植物とカエルの鳴き声。毎年繰り返されることですが、改めてその素晴らしさに感動させられます。

参加された皆さん、本当にありがとうございました!




北高尾スミレ三昧

今年は春の訪れが遅かったせいか、植物の開花が遅れています。普段なら散り始めているサクラは、麓でいま満開です。北高尾は寒いのでまだ咲いていませんが。

スミレも遅れています。一番早く咲くアオイスミレは4月にはいると普通は花が終わっていますが、この日はまだ咲いていました。



アオイスミレに次に咲くのがコスミレです。この花は多くのスミレが最盛期になるころ花が終わってしまいます。



もっともポピュラーなタチツボスミレです。この花を見つけると、「何だタチツボか」で無視されてしまうことが多いですが、よく見るととてもきれいですし、群生しているところを見つけると、うっとりしてしまいます。



タチツボスミレは花期がとても長く、アオイスミレが咲く頃から五月連休頃まで花が見られます。

そして葉っぱだけを見るととてもスミレらしくないエイザンスミレです。このスミレは白っぽい物からピンク色の濃いものまで花色の幅が広いです。



この他にはマルバスミレとタカオスミレが少しだけ咲き出していました。高尾山周辺のスミレは個体数も種数も多いのです。

スミレ以外ではニリンソウやアズマイチゲ、ヤマルリソウなどがきれいに花を付けていました。アズマイチゲは純白が素晴らしかった。



最後にアオキの実です。何だアオキか、何ていわないでください。この時期まで残っているアオキの実は普通、変な形をしています。それは通常アオキミタマバエという虫が入っていて、実が異常成長したり色づかなかったりしています。それに対してどうです、この実は!



こういった健全な実があちらにもこちらにもたくさんありました。これは何を意味しているのでしょう?

こうして春の花を見ていると心が癒されます。しかも仲間と一緒に共有化できることはこの上ない幸せです。ゆっくりと花を見る心のゆとりを誰もが持てるようになれることをお祈りいたします。



ドピーカンの九鬼山

カルチャー講座下見のため九鬼山を訪れました。中央線を大月で富士急線に乗り換え、禾生(かせい)という駅から登りました。雲1つなく風もない素晴らしい天気に恵まれ、登ると汗が出てきました。気候は春本番という感じです。

都内ではソメイヨシノが満開とのことですが、この辺りはほとんど咲いていません。足元にはタチツボスミレやノジスミレが咲き出していますが、まだ少ないです。

雑木林の一部の木がようやく芽吹きはじめたところで、斜面は枯れ色です。でもその中にキブシ、ダンコウバイ、アブラチャンの黄色い花が面的に広がっていて、それはとてもきれいです。

天狗岩という南の方角が良く見通せる所へやって来ました。透き通った青い空に真っ白い富士山が映えて、それは涙が出るような美しい景観です。



富士山をバックにダンコウバイの花を入れてみました。アブラチャンよりダンコウバイの方が黄色が強くて花が大きいのできれいに見えます。



もう少し西の方に目を転じると、手前に高川山、奥の方に右から滝子山、笹子雁が腹摺山、鶴が鳥屋山、本社ヶ丸などの山が一望です。



この辺りの山は植林してある場所が少なくて、気持ちの良い山歩きが楽しめそうだなー、などと期待をしてしまいます。

山頂からは北の方がよく見えます。滝子山から大蔵高丸、雁が腹摺山へ続く稜線や、写真には写っていませんが雲取山、百蔵岳、扇山、権現山などがぜーんぶ見えています。



こんな条件の良い日はそうはないだろうと思いながら、講座本番の日もこんな天気になれば良いのになあ、と心の中で思いました。

下山路は急な斜面を下りました。痩せた尾根にはフサザクラ、イヌブナやネジキが斜面にしがみついています。ネジキの冬芽ははじける一歩手前でした。



木々の花が咲くと素晴らしい斜面になるだろうと思いながら田野倉駅まで下山しました。

震災後しだいにハイカーが戻ってきている感じがします。山頂で韮崎から車で来たという人と話をしました。平日にもかかわらず他にも何人かの人とお会いしました。まだ震災で苦労している人はたくさんいて、長い長い復興への道のりだと思います。何か力になることがあれば、と毎日自問自答しています。

プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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