山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

箱根明神ヶ岳

登山口の宮城野から明神に登り始めました。朝方は雨が降ったようで、草木はしっとり濡れていました。暗い林にはシロヨメナとヤマハッカが咲いています。





箱根周辺は火山灰が厚く積もっていて、歩いた後に雨水が流れると削られやすいようで、登山道がどこもえぐられています。雨樋の底を歩くような気分で、見通しが悪い感じがします。明神ヶ岳への登り道もそんな感じでした。

尾根が近づいて、少し明るくなったらホトトギスの花が見え始めました。尾根に出たらこの花はたくさん咲いていました。ここにあるのは何故かホトトギスだけで、ヤマホトトギスやヤマジノホトトギスは見られません。



そして、秋になると咲くこの植物。そう、ヤマトリカブトです。



山頂が近づくと、ところどころで崩壊地が出てきました。外輪山の内側は急斜面となっているところが多いですが、火山灰が厚く積もっているので崩れやすいのでしょう。そんな場所にはフジアザミが侵入しています。



フジアザミは土壌が動いているような場所に長い根を伸ばして水脈を探し当てます。土壌が動いても根が切れにくいのでしょうか、他の植物が入り込めない場所でしっかりと咲いています。

お腹が鳴り始めた頃、山頂に着きました。ちょうど晴れ間が広がってきています。グッドタイミング!  

山頂は木がほとんどないので、360度のパノラマです。富士山と手前の金時山です。



富士山が冠雪していますね。金時山の山の形が面白い。富士山の背後には北岳や甲斐駒など南アルプスの山々が見えました。

反対の方に目を転ずると、小田原の町と相模湾です。



酒匂川がゆったりと流れていますが、海に出るところを見ると水が濁っているのがハッキリわかりました。台風の影響でしょう。

そういえば、ここ明神ヶ岳は大した被害が出ていないようですが、高尾山などはひどいようです。そちらへ行かれる人はよく情報を聞いてからお出かけ下さい。

明神ヶ岳から尾根を下り、明星ヶ岳へ向かいました。
ここで見たくなかった花・・・を見てしまいました。



マルバフジバカマです。外来種で、箱根では急激に広がっている植物です。こんな山の中までたくさん咲いているなんて! 3年前にはありませんでした。

秋の実といったらこれ。ヤマボウシです。赤くなって地上に落下し、蟻に食べられているものもありました。



逆に見られて嬉しかった植物もあります。マツムシソウです。



この植物はニホンジカが好むので、地域によってはほとんどなくなっています。ここ箱根にはシカはいないので大丈夫なはずですが、実物を見てほっとしました。

この後明星ヶ岳の山頂を踏んで宮城野へ下山しました。

ネイチャーガイド・フォーゲルでは、10月8日(土)に明神ヶ岳ツアーを行います。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/guide_Vogel/myoujin1008.pdf

あと10日ほどあるので、違う花も咲いていることでしょう。
みなさまのご参加をお待ちしています。

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奥多摩鷹ノ巣山9/10

台風12号が去って、夏が戻ってきました。この台風は紀伊半島に大きな被害をもたらしましたが、奥多摩でも相当雨を降らせたようです。行く途中の多摩川は水量が多い上、かなり濁っていました。

東日原バス停を下りると、稲村岩が天を突いているのが見え迫力満点です。その後方は鷹ノ巣山へつながる尾根でしょう。



鷹ノ巣谷の水は濁っていませんが、水量が多く渡渉するときに少しヒヤリとさせられました。ここにはトチノキとシオジの群生があって、どちらも実がたくさん落ちていました。



この沢から離れ尾根に出ます(稲村岩尾根)。この尾根は長大で、途中から現れたブナやミズナラがいつまでも続きます。

足元に変わったキノコが生えていました。クチベニタケというかわいいキノコです。



登っても登っても鷹ノ巣山の頂上が見えてきません。ブナは太い木が出てきました。なぜか、辺り一帯のササ(たぶんスズタケ)が枯れています。シカが食べたのでは無さそうです。一斉開花結実したのでしょうか?



ブナの樹齢は200年以上あるでしょう。樹肌がとっても美しいですね。

登り始めて4時間近くかかってようやく山頂に着きました。この後は峰谷に下ります。でもバスが1本しかなく、あまり時間的な余裕がありません。おにぎりを少し食べてすぐに下山を開始しました。そんなこともあり、山頂の写真がありません(>_

そうです。奥多摩の北側の山ではシカの食害が激しくて、鷹ノ巣山にも草花がほとんどありませんし、幼木がとても少なく感じました。マルバダケブキがシカがきらいな植物なのです。

しばらく下りるとログハウス風の立派な避難小屋がありました。ここで石尾根から離れます。水場を通った後はひたすら浅間尾根を下ります。バス時刻が気になり、ほとんど休憩なしで飛ばしました。鷹ノ巣のコースタイムはとても厳しく、時間通り歩けません。それに下りは道標が不明瞭で困りました。

浅間神社を抜けると奥集落です。文字通り、山の奥にありました。



ここからバス停までさらに30分あまりです。
やっとの思いでバスに間に合いました。

みなさん、鷹ノ巣山へ行くときは、コースタイムよりだいぶ時間がかかると思って登ってください。それにバスが少ないので、なるべく朝早く出かけるようにしましょう。


秋の花が咲き始めた陣馬山

9月から10月にかけては秋の花の季節です。昨年は9月下旬まで猛暑・小雨が続いたので、秋の花は軒並み遅れましたが、今年は例年通り咲き始めているようです。お天気が続くようになったので、ツアーの下見を兼ねて陣馬山へ登ってきました。

登山口の佐野川地区は「にほんの里100選」にも選ばれた風光明媚なところで、山の上まで伸びる茶畑が見事です。



生藤山と陣馬山にはさまれた山間の集落です。背後は生藤山になります。

雑木林の道を登っていくとシモバシラの花が咲き始めていました。ピンクがかった色の花もありますが、この株は純白でした。



この他、シラヤマギク、シロヨメナ、イヌショウマなども僅かですが咲き出していました。

山頂付近の草原ではツリガネニンジンが見頃で、シシウドは終盤戦という感じでした。そして、ガガイモ科のかわいい花、コバノカモメヅルの花がありました! チョコレート色の星形をした、最近あまり見かけない花です。



この日はお天気が良いだけでなく湿度が低いとあってあまり雲が出ません。富士山をはじめ周囲の山々がよく見えました。





そして西へ目を転ずると、11月にツアーを計画中の権現山と扇山が間近に見えました。高い方が権現山です。



まだ花は少ないですが、下山途中でもメタカラコウの華やかな花が見られました。



フォーゲルでは陣馬山ツアーを9月23日に計画しています。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/guide_Vogel/jinba0923.pdf

まだ2週間先ですから、この頃には秋の花いっぱいになっていることでしょう。
皆様のご参加をお待ちしています。

プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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