4月に入って周期的な天気変化をするようになってきました。
ただし、今年は寒暖の差が激しいことが多く、その場合低気圧が発達して暴風雨となることがたまにあります。
この日がまさにそうでした。関東沖で発達した低気圧のせいで、銚子で最大瞬間風速40mというとんでもない強風が吹き荒れました。
日向山ツアーの当日でしたので、現地に向かいながらどうなるかと案じていました。
でも結果的には全く大したことはありませんでした。
芦ヶ久保駅前の道の駅にはソメイヨシノやレンギョウが植栽してあって華やかです。そんな中をスタートしました。

小雨の降る中を登っていきます。風は微風程度です。途中でもベニシダレザクラやサンシュユの花が見頃で、見所はたくさんありました。
日向山の山腹には「山の花道」という花の多いところがあって、そこがこのツアーの売り物です。
この季節は3月28日の下見記録にもあるように、カタクリやアズマイチゲの花がお目当てです。

北斜面を下っていきます。クリーム色のかんざしのようなキブシの花や、アブラチャンの黄色い花が見事です。
足元にはずいぶん広い範囲にカタクリが生育しています。カタクリは暑さに弱いので、5月頃には地上部が枯れて休眠してしまうまで、1年に2ヶ月程度しか働いていません。この短い期間にしか光合成しないので、ちょうどその期間に上の樹木の葉がない落葉樹林である必要があります。ここではもちろん落葉樹林です。そして気温が上がらない北斜面であることは必須条件です。1年で2ヶ月しか働かないので少しずつしか大きくなれず、芽だしから開花まで8年くらいかかってしまうのです。

お天気が良くないのでどの花も閉じていて残念でしたが、カタクリ、アズマイチゲ、ミヤマエンレイソウの多くの花が見られました。

お昼は一番奥のあずまやで食べました。少々狭かったですが少人数でしたので、身を寄せ合っておしゃべりしながらたのしくランチタイムを楽しみました。すぐ近くを流れる川は

下見の時と比べものにならないほど増水していました。それだけ昨夜からの雨量が多かったのでしょう。
この後は登山道に戻って日向山を目指します。ほどなくして

雑木林の日向山山頂に着きました。次第に雨が上がってきて周囲の山が見えるようになってきました。
両神山方面も見ることができました。
下山開始です。雨の後はぬかるんだり川のように水が流れて歩きにくい場所もありましたが、ゆっくり慎重に進みます。正面には

武甲山が巨大な山体を見せてくれています。こちら側の面は石灰岩の採取のために削られて痛々しい感じです。
この辺りは雑木林が広がっていて、ウグイスカグラやシュンラン、タチツボスミレなどの花を見ながらの下りです。

ここまでくればもう麓も近いです。

巨大な観音様を仰ぎ見て道の駅まで下山しました。
道の駅に着いた頃には空が明るくなっていて、遠くの山がよく見える状況でした。
春山の花登山特集の一環としてこの日向山ツアーは企画されました。普段よりゆっくり花を見たり、花のカラー資料もお配りしています。この後もこの特集は続きますので、花好きな方は是非ご参加ください。
4月の企画としては、催行決定しているものを挙げますと
4月14日(日)、22日(月)坪山(初級B!) 25718
4月21日(日)浅間山から湯坂路(初級A) 25710
4月23日(火)、27日(土)、29日(月祝) 奥多摩御前山(初級B) 25817
4月30日(火)鳴虫山(初級B) 25707
の7本です。
よろしくお願いいたします。