猛暑は続くよどこまでも、という感じで今日も猛暑日のようです。
先日に引き続いて中央線沿いで、本日は倉岳山と高畑山です。
上野原と大月の中間位にあり、上り下りとも沢沿いにコースがある山々です。

梁川駅からスタート。この写真の中央が倉岳山です。雲一つない良い?お天気です。
月尾根沢という沢を登っていきます。

夏に咲き出すタマアジサイがもうじき開花しそうです。

ギンバイソウは咲き出したところ。大きな花が次々と開きます。この花に

トラマルハナバチがやってきてせっせと花粉を集めていました。後肢にある花粉かごに集めた白い花粉の塊が見えますね。

透明な翅のカワトンボが止まっていました。オレンジ色の翅の雄はなわばりを構えるのに対し、透明翅の雄はなわばりを構えません。そういえば今日はオレンジ色の個体を見ませんでした。そろそろカワトンボの成虫のシーズンは終わりで、最初にオレンジ色の翅の個体が姿を消すのでしょうか?
この日は下山中にミヤマカワトンボを見ました。このトンボは夏が最盛期なのでカワトンボと入れ替わりの時期なのでしょう。
この月尾根沢といえば主みたいな木があります。この木です。

どーんと構えているトチノキ巨樹です。この沢にはこれ以外にもトチノキの巨木が何本かあり、地元の人が大切にしてきたのだと思います。
駅から2時間あまりで

倉岳山の山頂に着きました。北側の樹木が伐採してあって、北側の大菩薩や扇山、権現山などの眺めが良いです。
暑いこともあってハイカーはこの日も少なく、全行程で3人に会っただけでした。
倉岳山からは穴路峠へ下り、登りなおします。高畑山までは約1時間。同じくらいの高さの山です。
峠から少し登ったところに小ピーク(天神山)があり、そのあとは下ったり登ったです。

ヤマホタルブクロが暑さに我慢しながら咲いています。この花が何やらごそごそ動いているので虫が入っているようです。しばらく待っていたらオオマルハナバチが出てきました。蜜を吸うか花粉を集めていたのですね。
高畑山の山頂まであと一歩というところで南側が開けてきて

今、もっとも注目を集めている富士山が見えました。雪がほとんど見えません。たくさんの人が登っていることでしょう。
そして程なくしたら

高畑山の山頂に着きました。倉岳山と違って南側の視界が開けています。倉岳山と合わせ技で両方みられてよかったです。
山頂からは北側の尾根道をひたすら下り、沢に出ました。

オシノ沢です。この沢ではいろいろな動植物に出会いました。

渓流に咲くイワタバコですが、まだつぼみでした。
向かう先にちょろちょろと小鳥が小声で鳴きながら移動しているのが見えました。尾羽が大変短いので巣立ち雛のようです。大きさといい色といい、ミソサザイの雛であることがわかりました。飛ぶのは下手ですが、親と同じように尾羽を上下に動かしています。
頭上では猛禽のツミが鳴いていました。ツミはもし営巣していればこの時期巣立ちに近いはずなので、餌が欲しいでしょう。ミソサザイの雛が捕まらなければ良いが・・・。
この他にもあれっ、と思うような動物を確認しましたが、ここではご紹介しないでおきます。この沢は自然度が高いようでした。
しばらく下ると

小篠貯水池に着き、ここから炎天下の車道を鳥沢駅まであえぎました。この日も甲州市で39℃以上あったとのこと。暑い中お疲れ様でした。
尾根あり沢あり。このコースは変化に富んでいるし、トチノキ巨樹や沢沿いの植物など見所が多いです。
9月24日(火)に現地集合ツアーをこのコースで実施します。 詳細は
こちらです。
秋に咲く花がたくさんあったのできっと楽しいツアーになると思いますよ。