山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

清里トレイルウォーク(2013.12.28-29)

今年もあと1日あまりとなりました。いろいろなことがあった年でしたが、それも大詰めです。

1月5日出発のニューイヤートレイルウォークの下見のため、年末の清里を訪れました。

清里は八ヶ岳の南東側にあり冬に晴れる日が多いので、雪は少なくて雪の上を歩きながら真っ白く冠雪した山々を眺めたり、自然を観察する場所として適しています。

基点は清泉寮の横にある八ヶ岳自然ふれあいセンターです。ここからスタートします。

シラカバ林の自然歩道

カラマツ林の小径からシラカバ林の自然歩道を行きます。

積雪は多いところで30cm位ありますが、低温のため雪質が良いし踏み跡がしっかりしているので登山靴でも難なく歩けます。雪の上にはシカかカモシカの足跡があちこちに見られました。

真っ白い雪の上をゆっくり歩くのはこの上なく楽しいです。気温は-5℃くらいですが、歩いているとダウンジャケットを着なくても寒くありません。

歩き始めて1時間20分位で牧草地の横までやって来ました。

展望テラス

広い雪原のずっと向こうに奥秩父の山々が見えています。最も高いのは金峰山で山頂の五畳岩がはっきりと確認できます。この右の方にはもちろん富士山も見えていました。

この場所、展望テラスの横には

ツルウメモドキ

ツルウメモドキの実が目立っていました。葉を落とした木々にはコゲラやアカゲラなどのキツツキとヒガラなどがよく見えました。

2時間ほどで自然ふれあいセンターに戻ってトレイルウォークを終了しました。

この後は清里高原ホテルの近くにある美し森の展望台へ向かいました。夕日で山々が赤くなるのを見るためです。

夕方の展望台

展望台からは抜群の眺めです。右側の富士山と金ヶ岳、左側の金峰山と瑞垣山、そして中央手前がツアーで宿泊する清里高原ホテルです。

夕焼けの富士山

16:30頃の富士山です。やや赤みがかって美しい景観です。日が沈む場所は見えませんが、とても印象的な景観でした。

翌朝、同じ場所にご来光を見に行きました。気温は-10℃。きーんと肌を刺すような感じです。でも幸いなことに風が全くありません。

夕方見た場所より少し高い所まで行くと、八ヶ岳の赤岳と権現岳がはっきり見える場所がありました。

八ヶ岳のモルゲンローテ

7時ちょっと前に朝焼けが始まりました。見てください、何て感動的なモルゲンローテでしょう。モルゲンローテとはドイツ語で、朝山が赤く染まることをいいます。

権現岳

雪に覆われた権現岳の東面が時間とともに刻々と色彩を変えていきます。本当に息を飲むような瞬間です。

南アルプスの朝焼け

南アルプスの甲斐駒(右)と北岳(左)です。

北岳

北岳のバットレスは薄ピンク色に染まっています。こちらも見事ですね。

日の出

モルゲンローテから10分後に日が昇りました。左の山は金峰山です。周囲は急に明るくなり、みるみる暖かくなっていきます。本当にお日様の力は偉大です!

次に天女山のトレイルウォークです。

道路は閉鎖されているので、八ヶ岳周遊道路の横に車を止め、ここから天女山を往復します。

天女山登山口

登り始めは階段が続きます。

天女山への登り

ミズナラやダケカンバの森を緩く登っていきます。気温は低いので雪がきゅっきゅっと音を立てて爽快です。

25分くらいで

天女山山頂

天女山の山頂に到着しました。ここの展望はあまり良くありません。

そのため、もう少し先の「天の河原」まで行くことにしました。

金峰と瑞垣

天女山から20分位でそこに到着です。たしかにここは眺めが良くて、富士山はもちろん金峰山や瑞垣山などが良く見通せました。

天女山の山頂の先にある駐車場まで戻って、今度は林道を下ります。これがまた実に面白い。

車道歩き

車道は普段通行止めで車は通っていませんが、わだちがたくさんあってそこに沿うと大変歩きやすいです。とうぜん

足跡

わだちは動物にとっても歩きやすいので足跡がたくさん付いています。これはタヌキでしょうか?

ノウサギ足跡

こちらはノウサギです。

それ以外ではシカ、大きな鳥、などいろいろな足跡、血痕と引きずった痕まで残っていて、何が起きたのか推理したくなりました。

登り始めて2時間あまりで登山口にもどり、なかなか楽しかったトレイルウォークを終了しました。


断片的ではありますが、以上が下見の記録です。ツアーではこの他、星空観察や諏訪大社での初詣も含まれています。ホテルの屋上には

望遠鏡

口径15cm位ある屈折望遠鏡が設置されていて、宿泊者は覗かせてもらえます。

当日好天に恵まれることを祈りたいですね。


このツアーは1月5日~6日に催行が決まっています。ずいぶんたくさんの方からお申し込みがあって、キャンセル待ちとなっております。お申し込みいただいた皆様、ありがとうございます。ご希望の方が全員ご参加できればよいのですが、それができず申し訳ありません。ご参加される皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、このトピックが2013年の最後となります。ご愛読いただいた皆様へ心より感謝申し上げます。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えくださいませ。



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高尾山(稲荷山コース~1号路、2013.12.25))

今年も残り1週間を切りました。新しい年のツアーの準備を始めています。

1月から山旅会で「まるごとMt. Takaoシリーズ」が始まります。その第1回目の担当になりましたので、本日下見に行きました。コースは高尾山口駅から稲荷山コースを通って高尾山に登り、1号路を下るという王道です。

どんなものが見られるでしょうか?

ケーブルの乗り場の横から登山開始です。いきなり

氷の華1

氷の華が見られました。氷の華とは、地上部が枯れた草が冬になっても水を吸い上げ、その水が草の根元で凍って華が咲いているように見えるものです。

この植物はよく知られたシモバシラではなく、カシワバハグマというキク科の植物です。今日はお天気が良く冷え込んだのできれいに咲きました。

ヤブムラサキ

この斜面には紫色の美しい実がたくさん見られます。これはヤブムラサキという植物です。ムラサキシキブの仲間ですが、実ややや大きく見事です。

稲荷山コース

稲荷山コースは高尾山の南側の尾根沿いを歩くコースで、アラカシなどの常緑樹が多くやや暗い道が続きますが、ところどころ落葉樹の明るい道になります。

歩き始めて小1時間で稲荷山に到着です。

稲荷山からの展望

都心方面の眺めが良いです。道のあちこちで木の実や草の実が見られ

サルトリイバラ

このサルトリイバラやイイギリ、マンリョウ、ジャノヒゲなどが道を彩っています。

歩き始めて2時間半ほどで5号路に出ました。

ガマズミ

少し酸っぱいガマズミの真っ赤な実が自己主張しています。

山頂直下の北向き斜面には

氷の華2

くるっとカールした氷の華を発見しました。こちらは本家シモバシラです。

2日前のフォーゲルのツアーでは冷え込まず何も見られなかったのですが、今日は見事に咲いていました。

カシワバハグマの華より美しくて見事です。さすがシモバシラ!

ちょうどお昼頃高尾山頂に到着です。冬休みに入ったとあって、平日にも関わらずそれなりに人が多いです。

富士山を眺める

冬晴れの空に富士山がくっきり。

もう少し広角で写すと

富士山から大山

富士山から大山まで丹沢の峰々の稜線がきれいに見えています。

数日前の雪がところどころに残っていますね。

山頂から1号路を下山します。

途中で測道を歩いてブナやカエデの実を見つけたり

メグスリノキ

カエデの仲間、メグスリノキの季節はずれの紅葉を楽しんだり

麦蒔きイチョウ

麓から見える立派なイチョウの所へ道草しました。

このイチョウの横からは

都心方面

都心方面がはっきりと眺められました。

歩き始めて6時間で高尾山口駅に戻り下見を終了しました。お天気に恵まれ、なかなか有意義な登山でした。


さて、この「まるごとMt.Takaoシリーズ」ですが、毎月ほぼ2コースが企画されています。それぞれのコースは月に2~3回あるので、ご参加されるチャンスが多いです。全ツアー現地集合・現地解散で、気楽にご参加いただけます。

本日のコースは 初回 の1月14日(火)、1月20日(月)で、どちらも催行が決まっています。

これ以降、多くのコースがご用意されていますので、詳しくは山旅会通信55号または山旅会のホームページをご覧ください。

講師は私と私の仲間で高尾山の自然を知り尽くした森林インストラクター5名のうちのいずれかが、全コースを担当いたします。

ぜひご参加ください!

パノラマ台ツアー(2013.12.21)

今年最後のクラブツーリズムのツアーで山梨県のパノラマ台に出かけました。

2日前に突然の雪に見舞われ、軽アイゼンの持参が必要となり大あわて。添乗員さんが大変苦労されましたが、何とか行くことができました。

パノラマ台という地名は複数ありますが、この日の行き先は精進湖と本栖湖の間にある場所です。バスの運転手さんは河口湖ICからところどころ凍った道を慎重に慎重に進めていただきました。

精進湖の駐車場から登山開始です。朝の冷え込みで足元はつるつる滑りますが、山道は新しい雪が降った後で問題ありません。

登り始めてしばらくの時に突然

カモシカ

林の中にカモシカが現れました。我々の姿を見るとぎこちない足取りで逃げていきました。

パノラマ台への登り

登り始めは雪が少なくて軽アイゼン無しで進みましたが、だんだん積雪が多くなって途中で装着しました。

子抱き富士

途中で富士山が良く望める場所があり、写真タイム。風が全くといって良い程なく快晴。こんなに恵まれた日はそんなにないでしょう。

ここから見ると富士山の手前に大室山があって、大室山を富士山の子にたとえて子抱き富士などと呼ばれています。

何があっても絵になるのが富士山です。

深雪

パノラマ台に近づくにつれ雪が深くなってきました。ゆうに30cmはありそうです。新雪なので雪が軽くて歩きやすいです。

歩き始めて2時間ほどで

パノラマ台

パノラマ台に到着です。何て素晴らしい景観なのでしょう!!

精進湖

東の方には眼下の精進湖とその向こうの御坂の山々が。

本栖湖

西の方には眼下の本栖湖と竜ヶ岳、雨ヶ岳や身延線沿線の山々が。

これ以外では八ヶ岳や瑞垣山、大菩薩や南アルプス悪沢岳など、本当に素晴らしいパノラマです。お天気に恵まれてサイコー

この後は烏帽子岳を経由して本栖湖畔に下山します。

下山開始

眺めを十分に楽しんだので足取りが軽く皆さん明るいです。

烏帽子岳

このコースで唯一の三角点、烏帽子岳に到着です。山名板もなく何となく殺風景な山頂です。

雪解けが進む

本栖湖に近づくと南斜面の雪解けが進み、軽アイゼンを外して本栖隧道に下山しました。この後はバスの待つ本栖湖駐車場までは一歩きです。

パノラマ台から1時間50分でゴール地点に到着しました。

私にとって今年最後のクラツーのツアーでしたが、最高の天気とお客様に恵まれて終了いたしました。

ここしばらくツアー中止で残念でしたが、神様が有終の美を飾っていただき感謝の気持ちでいっぱいです。




伊豆の名峰・玄岳

以前から気になっていた熱海郊外の玄岳(くろだけ)。ツアーの催行が決まったので下見に出かけてきました。

登山口

バス停から登り始めます。最初は車道の急坂でウォーミングアップ。

登りの道

広葉樹林の緩い上り坂を進みます。ほとんど葉が落ちて明るくなった林では

シロダモ

真っ赤なシロダモの実が目立っていました。1時間半ほど登ると

展望台より東方

東側が開けた場所にやって来ました。熱海市街と真鶴半島、そして伊豆大島や房総半島が眺められました。

そこからやや急な坂を程なく登ると

山頂より富士山方面

玄岳山頂に到着です。山頂は広くて笹が刈り取ってあり本当に360度のパノラマです。

山頂より箱根方面

箱根の山々もすぐ近くに見え、反対側には

山頂より天城山方面

天城連山もばっちりです。

しばし休んだ後氷ヶ池方面へ下り始めました。少し藪状になった道を下っていきます。

ツルウメモドキ

ツルウメモドキや

サルトリイバラ

サルトリイバラの実が大変美しいです。

富士山と氷ヶ池

氷ヶ池を見通せる場所にやって来ました。更に下ると

富士山と氷ヶ池2

小さな波が立っていて鏡のような池面ではないですが、なかなか美しいところです。

下山途中で西の方を見ると

沼津アルプス

沼津アルプスの起伏に富んだ山並みがはっきり見え、その向こうの駿河湾が輝いていました。

丹那の町に無事到着し下見を終了いたしました。


玄岳ツアーは来年1月に3回企画されていて、そのうち1月4日(土)の催行が決まっています。

詳しくは こちら をご覧ください。

パノラマ台(2013.12.9)

ツアーの中止が相次いだため、更新頻度が下がってしまいました。久々の投稿です。

ようやく12月21日(土)のパノラマ台ツアーの催行が決まったため本日下見に行きました。

パノラマ台という地名は何カ所かにありますが、今回は本栖湖と精進湖の間にある所です。

ここは

小抱き富士

子抱き富士で有名です。富士山の手前に大室山があって、富士山が子供(大室山)を抱いているように見えるからです。

精進湖畔からスタートです。

もう紅葉は終わり落葉の季節です。

急な登り

ところどころモミなどの針葉樹が混じる急な斜面を登っていきます。

小1時間で

稜線

稜線に到着しました。ここからはアップダウンを繰り返しながらパノラマ台に上っていきます。

アセビが多い

尾根は水分条件や栄養条件が良くないのでアセビのような樹木が多くなります。他にはリョウブやツガ、コナラがありました。

パノラマ台に近づくと

太いブナ

太いブナがチラホラ見られました。

パノラマ台

小1時間でパノラマ台到着です。周囲の樹木が刈り払われていて確かに良い眺めです。

富士山

だいぶ雲が出ていましたが富士山は目の前ですし

御坂の山々

眼下の精進湖とその向こうの王ヶ岳、鬼ヶ岳など御坂の山もよく見えます。

反対側に目を転じれば

本栖湖と雨ヶ岳

本栖湖とその向こうの竜ヶ岳がどっしりと構えていますが、その先の雨ヶ岳は雲に隠れて見えません。

この他雪を頂いた南アルプスの峰々も木々の間から覗いていました。

さすがにパノラマ台という名前に恥じません。

ここからは烏帽子岳を通って本栖湖に下っていきます。

ヒメシャラ林

ヒメシャラの多い斜面をジグザグに下っていくとだんだん

本栖湖

本栖湖が近づいてきました。ほどなく湖畔を走る道路に付いてバス停に向かいました。

車道沿いにあまりみない植物を見ました。

ソヨゴ

ソヨゴです。真っ赤な実がひときわ目立っていました。

このコースは落葉した時期が展望に恵まれて良いです。ツアー詳細は こちら をご覧ください。残席はわずかです。



黄葉の小仏城山・景信山ツアー(2013.12.1)

本日より師走。今年もあと1ヶ月を切りました。

短かった秋も終わりを迎え、低山は紅葉・黄葉の時期を迎えています。

本日、小仏城山・景信山ツアーに出かけてきました。

予想どおり高尾駅はハイカーでごったがえしていました。

バスを日影で下車し、日影沢から小仏城山東尾根に取り付きました。

黄葉の道

やや急な道ですが、あまり知られていないせいかほとんど歩く人がいません。そんな静かな道を登っていきます。

ダンコウバイの黄葉が素晴らしくて何度も立ち止まってしまいました。

ガマズミ実

ガマズミの実がびっしり付いています。今年はどこでもたくさん見ることが出来るので豊作のようです。

ツルリンドウ実

花はあまり目立ちませんが、実になると俄然目立つツルリンドウの実です。深みのある色と変わった形をしていてとても好きな実です。

小仏城山

お昼頃小仏城山に着きました。凄い混雑です。日曜日ということもあり若い人が多いですね。

富士山

雪をかぶった富士山はとても良く眺められました。

後で知ったことですが、この頃富士山で滑落事故が起きていました。何といたましいことでしょう。

昼食後、小仏峠を通って景信山へ向かいました。

景信山の山頂直下に眺めが良い場所があって、少し立ち止まって展望を楽しみました。

景信山からの眺め1

高尾山の下をトンネルで貫く圏央道や都心のビル群が見えます。

景信山からの眺め2

その南には高尾山とその奥の大山を始めとする丹沢の峰々。

なかなか素晴らしい眺めでした。

景信山

ほどなくして景信山に到着です。しばらく休んだ後下山開始です。

雑木林の道

小仏バス停に下りるこの道には雑木林が広がっていて、黄葉が美しい森です。

黄葉と紅葉

中には紅葉したイロハモミジも混じって、歩いていてとても気持ちの良い道です。

風が弱くて暑くもなく寒くもない気候の中、こんな色彩の中を歩けることを幸せに感じます。

15時過ぎに小仏バス停に着いてツアーを終了しました。

参加された皆様、ご苦労様でした。そしてありがとうございました。

プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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