山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

常陸・高鈴山(2014.3.28)

今まで足を踏み入れたことのない常陸の高鈴山へ出かけました。

高鈴山は標高623m。田中澄江さんの花の百名山の1つです。どんな山でしょうか?

神社の看板

日立市の北西に御岩神社があります。常陸最古の霊山で水戸藩の祈願所だったそうです。

御岩神社

大きな鳥居に入っていきます。

神社にはいろいろな植物が植栽されていて

ミズバショウ

ご存知ミズバショウや

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ、そしてオウレンなどの花が見られました。

シャクナゲ並木

両側にシャクナゲが植栽されている参道を登っていきます。

奥の院に通じる参道には2つあって、登りに表参道を使います。

表参道

表参道はスギの人工林を通っていて、沢沿いの湿ったところには

コガネネコノメソウ

ムカゴネコノメが咲いていました。

奥の院の先は岩場を通る道と迂回コースがあります。岩場を通る道には、花の百名山に指定されるベースとなった

イワウチワ

イワウチワが数株咲き始めたばかりでした。

イワウチワの群生は規模が大きく、たくさん咲いたら見事だと思いました。

御岩山から先は歩きやすい道です。

アセビ花盛り

登山道の周りにはアセビが大変多く、咲き始めたところでした。

高鈴山

御岩神社から約1時間半ほどで展望の良い高鈴山に到着です。

今年は2月~3月が寒かったので花が少なかったですが、これからどんどん咲いていくことでしょう。

帰りは迂回コースを通って御岩神社に戻り、下見を終了しました。

このツアーは4月3日に予定されています。詳しくは こちら をご覧ください。残席はわずかですよ。









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弟富士山と朝越山(秩父、2014.3.25)

山旅会ツアーの下見のため、秩父にある弟富士山と朝越山へ出かけました。

今年2月の大雪で秩父地方は大きな影響を受けました。現在はどうなっているのでしょうか?

弟富士山

弟富士山はこの写真の右側にある三角形の富士山型をした小山です。名前の弟とは小さいという意味の言葉で、浅間神社があることから考えても、かつての富士山信仰の影響を受けていたのでしょう。

秩父鉄道の武州日野駅が基点です。駅のすぐ裏に

カタクリ自生地

カタクリの自生地があります。そのカタクリは・・・

カタクリ

大雪と低温が影響してかつぼみですが、そろそろ咲きそうな感じです。本番(31日)までには咲き出しているでしょう。

セツブンソウ

セツブンソウはまだ花盛り。例年ならもう終わっていたでしょうに。

この他アズマイチゲが数株咲いていました。

弟富士山の登下降のあと、しばらく田舎道を歩いて次の山(朝越山)へ向かいます。

途中のあちこちで春の花が見られ、梅はまだ咲き始めでしたが、

サンシュユ

サンシュユ(ハルコガネバナ)は今が花盛り。素晴らしい輝きを放っていました。

朝越山の中腹に休憩するのに適した「憩いの広場」がありました。

憩いの広場

ご覧の通り、まだ雪が残っていますが、

フクジュソウ

植栽されたフクジュソウが辺り一面にまぶしく咲いていました。雪解け直後に花開くのですね。

両神山

ここからは両神山も遠望できました。

ここから一登りで朝越山に到着です。国見の広場とも名前が付いていますが、樹間に

武甲山

武甲山が望めるくらいで、それほど展望がよくありません。

ここから一気の下りで若御子神社に下り立ちました。神社の横には

清雲寺

清雲寺というお寺もあって、シダレザクラの立派な木がたくさんありますが、まだつぼみは固くて開花までしばらくかかりそうです。この桜が咲くのを是非みたいと思いますが、本番ではちょっと無理かも知れません。


このツアーは3月31日に予定されています。お天気に恵まれカタクリなどの花がたくさん咲いていることを祈ります。







山旅会・千葉山ツアー(2014.3.24)

お彼岸もこの日で終わり。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、急に暖かくなってきました。

2月17日に催行が決定していたのに大雪で道路が通行止めとなり、中止となった千葉山ツアーが敗者復活して1ヶ月以上後に催行されることになりました。

千葉山は千葉県にはなく、静岡県の島田市にある山です。千葉というのは源頼朝の家臣の名前から取ったものだそうです。

この山は500mに満たず、展望も良いわけではないのに、際だっていることがあります。

それは山頂付近にある国の天然記念物の、樹齢千年ともいわれる杉巨木群です。

登山スタート

静岡といえばお茶ですね。この辺りは斜面の上の方までお茶畑が広がっています。そんな畑の横に登山口があります。

常緑広葉樹林

暖かい気候のため常緑広葉樹林が広がっています。この道には尾川丁仏参道という名前が付いていて、あちこちに

石仏群

石仏が置かれています。石仏は登りだけでも33体あり、表情が豊かで見ていて飽きません。

タチツボスミレ

急に暖かくなって花が咲き始めました。タチツボスミレです。

千葉山という山は智満寺の所有物になっていて、山の上の方にお寺の建物があり

智満寺本堂

この本堂などは素晴らしく風格があります。本堂や仁王門などは全て重要文化財に指定されている宝物です。

本堂からやや急な山道を登っていくと山頂に着きました。

山頂のすぐ下に杉の巨木群があって、そのうちの1つである

大杉

大杉の前でランチタイム。この杉は幹周りが9.5mもあり迫力満点です。

杉巨木といえば屋久島の縄文杉が有名ですが、屋久島では入山者が多いため杉を保護する必要に迫られ、近づくことができません。

それに対してここ千葉山は全くノーケアー。7本ある巨木全てにタッチしてパワーをもらいました。

大杉にて

いつまでも健在でいて欲しいと思い、大杉の前で記念写真です。少し斜めでごめんなさい。

食事後は7本の巨木を全て見て回りました。屋久島のように1本1本に全て名前が付けられていて、表情がまるで違っていました。

すごい枝

たとえばこの杉の枝振りを見てください。何ともすごい形相ですね。

巨木ツアーのあと下山です。山頂からは延々と長い尾根を下り、

大井川

かつての交通の難所である大井川を望む展望台で休憩して

川に向かって急な道を下り、全員無事下山しました。

ご参加された皆様、ご苦労様でした。





お薦めのツアー(2014.3.21)

今日は春分。暑さ寒さも彼岸までと言われますが、長かった寒さもそろそろ終わりのようです。

来週末には都内でもソメイヨシノが咲くとのことで、やっと春が来たと実感できるでしょう。

さてここではこれから5月連休頃までのお薦めツアーをご紹介します。

坪山  4月10日(木)、13日(日)、18日(金) 詳細はこちら

山梨県上野原市にあり、奥多摩の三頭山と大菩薩の山々の間にあります。この山の目玉は何と言っても

ヒカゲツツジ群落for_blog

ヒカゲツツジと

イワウチワ

イワウチワです。

ともに素晴らしい群落があります。初級B!で急登がありますが、眺めも良く素晴らしい山です。

昨年の4月14日のツアーの様子は こちら をご覧ください。


 達磨山・金冠山  4月14日(月)、22日(火) 詳細はこちら

海を隔てた富士山の眺めが素晴らしいので、よく冬にツアーを催行される入門コースです。

この時期はフジザクラ(マメザクラ)アセビの花がたくさん咲いていて見事です。

参考となるサイトは こちら とか こちら です。


 鳴神山(なるかみやま) 4月28日(月)、5月1日(木)、5月10日(土) 詳細はこちら

この山ではこの時期にアカヤシオというピンク色に咲く大型のツツジが目立つほか、カッコソウというサクラソウの仲間で、日本でここにしかない花が見られます。初級Aです。

参考になるサイトは こちら とか こちら です。


 吾妻耶山と大峰山  5月9日(金)、13日(火) 詳細はこちら

この山の魅力は、残雪をいただく谷川岳の眺望や、雪解け直後の春の花の

カタクリ110318S

カタクリや

キクザキイチゲB110328群落

キクザキイチゲなどです。

参考となるサイトは こちら です。このコースも初級Aです。


最後に宿泊ツアーのご案内です。

 横尾山と天狗山  5月26日(月)~27日(火) 詳細はこちら

あまり名前が有名でない山ですが、どちらも八ヶ岳南麓・清里の近くにあります。入門コースです。

横尾山はカヤトの山で、参考サイトは こちら です。草原の花が魅力です。

天狗山は岩山で、参考サイトは こちら です。トウゴクミツバツツジやアズマシャクナゲの花が楽しめます。

宿泊はリゾートホテルの清里高原ホテルです。 八ヶ岳や奥秩父、そして富士山や南アルプスを望める素晴らしいロケーションにあって、温泉や天文台もあります。 新月に近いので、晴れたら満天の星空を楽しむことができます。
ホテルの公式ホームページは こちら です。


みなさまのご参加をお待ちしております。



山旅会・小笠原ツアー2回目(2014.3.12~3.17)後半

3月15日になりました。この日はハートロックトレッキングコースを歩きます。

前日と変わって北よりの風が強く海はまだ荒れていますが、青空が出てきたのでトレッキングには快適です。

今回のガイドも前回と同じボニンブルーの島田さんです。よろしくお願いします。

小笠原の自然を簡単にレクチャーしていただいた後

準備体操

北袋沢の公園でストレッチ。そして出発です。

タシギ

八瀬川にはおなじみの鳥がいました。嘴が長ーいタシギです。帰りにはバンやオオバンも見ました。

足ふきマット

保護林に入る前の種子やプラナリア対策をして入ります。

常世の滝

父島ではしばらく雨が降っていなかったので、前日のまとまった雨でも常世の滝は相変わらずチョロチョロ。まだまだ雨が足りないようです。

マルハチ

固有の木性シダのマルハチです。本当に大きなシダですが、外来種リュウキュウマツなどに押されて、最近は元気がないそうです。

外来種といえばクマネズミも大きな問題です。

エビフライ

リュウキュウマツの松ぼっくりをこのように食べてしまうのは良いのですが、タコノキやシマホルトノキなど固有種の実もほとんど食べ尽くすので、次世代が育たないのだそうです。

これは後で聞いた話ですが、アカガシラカラスバトという貴重な鳥を補食するということでノネコの捕獲を進めた結果、クマネズミが増えすぎて植物への被害が甚大になったと聞きます。外来種の問題は本当に根が深いのです。

ムニンシラガゴケ

コケにも固有種があり、これはムニンシラガゴケ。手でなでるととても気持ちの良い絨毯です。

衝立山の先まで来ると目的地の

目的地が見えた

ハートロック上展望台が見えてきました。

ハートロックにて

そして展望台で記念撮影です。前日行けなかった南島ははっきりと見え、遠く母島も霞んで何とか確認できました。

乾性低木林

後ろを振り返ると衝立山が展望されます。この辺りは父島特有の植生である乾性低木林が広がっていて、父島らしい場所といえます。

ゆっくりとしたランチタイムの後、来た道を戻ります。

ただ歩いただけでは気づかないようなことを島田さんが的確にガイディングしれくれて、とても楽しいトレッキングです。

今回は帰りの道で

ガジュマル大木にて

ガジュマルの森にやって来ました。

例の岩壁で

ノヤギ

ノヤギも見られ、

ミツバチの巣

スズメバチがいないせいか丸裸のミツバチの巣などもあり、

リュウビンタイ

草本のシダとして巨大なオガサワラリュウビンタイの大きさに度肝を抜かれました。


予定通りの時間にトレッキングを終了した後、夕日を見に再び三日月山へ向かいました。

例の展望台の先まで歩を進めると北側が望める場所があり、そこで

兄島瀬戸

前日通過した兄島瀬戸を遠望しました。

更に進むと展望の素晴らしい場所があり、

母島

遠く母島まではっきりと眺められ、展望を堪能できました。

ウェザーステーションからの夕日

来た道を戻って最初の展望台で夕日を観察します。日が沈む瞬間は雲が出て見られませんでしたが、感動的な夕日でした。


3月16日になりました。ついに父島を離れる日がやって来ました。今回も小湊海岸から中山峠に登ります。

海岸林

ここの海岸林はいつ来ても素晴らしいです。テリハボク、モモタマナにハスノハギリ、オオハマボウ。大木で鬱蒼としています。

小港海岸の眺め

何度来てもここからの眺めはサイコーです。絵はがきのような景観でしょうか。

中山峠にて

あちこちで溶岩が顔をだしており、

ハカラメ

こんな痩せ地にセイロンベンケイソウ(ハカラメ)が生育していました。

小港海岸にて

美しい白砂の小湊海岸、そして少し高いところには

クサトベラ群落

立派なクサトベラ群落。あまり人工構造物がなく打ち上げられたゴミもほとんどない、自然のままの美しい海岸がここにあります。これは小笠原が誇れる宝だと確信しています。

小湊海岸を離れ海洋センターの立ち寄って二見港までやって来ました。

見送り

毎度繰り返される盛大な見送りと

ボート併走

いつまでも併走して名残惜しくなる見送りボートです。今回は子供たちがたくさん乗っていて、高校卒業式を終え島を離れるお兄さんかお姉さんに別れを告げに来たのでしょう。

夕日

出航後の夜に再び夕日を見るチャンスが来ました。低空に雲があってすっきりとは行きませんでしたが、何とか見られました。

帰りもそれほどひどい揺れとならずに、翌17日定刻もに竹芝桟橋に到着しました。

本当に中身の濃いツアーでした。ご参加されたみなさま、6日間本当にご苦労さまでした。そしてありがとうございました。


なお、私はプライベートで3年前の6月に父島を訪れています(世界自然遺産に登録される直前)。その時の様子は ここ にありますので、6月の父島の参考にご覧ください。よろしくお願いいたします。



山旅会・小笠原ツアー2回目(2014.3.12~3.17)前半

1回目から中8日おいて、3月12日に小笠原・父島ツアーの2回目に出かけてきました。

今回はお客様が5名とガイド兼添乗員の私と合計6名のこぢんまりしたグループです。

行きの船は1回目よりやや揺れが大きくて、気分の悪くなったお客様もいらっしゃいましたが、1晩過ぎて3月13日、小笠原が近づくと揺れは収まりお天気は良くて

聟島列島

奇妙な形をした聟島列島が見えてきました。ここから2時間もしないうちに

三日月山が見えた

父島の三日月山が見えてきました

1回目はこの辺りでクジラのブローを見たのですが、今回は見られず残念。

定刻に二見港に到着しました。美味しいお寿司のランチを食べて少し浜に出てみると

日本丸

白い砂、紺碧の海と沖に停泊している日本丸が・・・。何て絵になる風景でしょう

ビジターセンターで資料をもらい、さっそく三日月山へのんびり登っていきます。

二見港を見下ろす

二見港を見下ろす場所でたたずんでいると、ワンボックスに乗ったツアーの団体が次々と下りてきます。

車でポイントだけ見ていくのも良いのですが、やはり自分の足で歩いてじっくり観察するのが私には合っています。

メジロかな

植物を見たり、野鳥を観察したり。これはゆっくりでないとなかなかできないのです。

ウェザーステーションにて

三日月山展望台に着きました。この日は穏やかな天候でしたが、クジラのブローを1回見ただけで終わってしまいました。

この後は町に戻る前に

大神山神社

父島に2つしかない神社のうちの1つ、大神山神社に立ち寄りました。

この山には

シラゲテンノウメ

タチテンノウメという白くて小さな固有種がたくさん見られました。

展望台からの眺めを楽しみつつ町へ下りて、扇浦にあるホテルへ向かって父島の初日を過ごしました。




1晩明けて3月14日となりました。心配していた天気がやや現実の様相を呈してきました。この日はボートツアーですが、南島へ行けるのかやクジラ・イルカを見られるのか心配です。

ホテルの人から二見港まで送ってもらい、ピンクドルフィン号に乗船。スタッフは前回と同じスタンリー船長とガイドのあきらさん、まさみさんの3人です。

雨具着用

この日はお天気が心配なのと波が荒くてしぶきが立ちそうなので、最初から上下雨具着用です。

ピンクドルフィン号

スタンリー船長は船を操縦しながらクジラやイルカを探しています。

この日は南風が強く、港を出ると

大揺れのボート

船や大揺れ。とても南の方には進めないので、父島の北側に向かいます。

ここには兄島瀬戸という海峡があって、前回ランチを取った海域公園があります。今回は最初に海域公園に行くことになりました。

シュノーケリング

とても風が強くて寒いので、お客様は海に入ろうとされる人はいらっしゃいません。しばらくは学生が1人でシュノーケリングを楽しんでいました。

今回も船長が餌を入れた籠を下ろすと

ゴイシウミヘビ

ゴイシウミヘビやクエなど大型の魚も寄ってきて凄い争いです。

晴れ間がなかったので珊瑚や魚のカラフルな様子が目立たなかったのが残念でしたが、それでも美しい海を堪能しました。

ここから父島の東側を南下して南島に向かいます。

初寝浦

美しいビーチの初寝浦。この辺りはまだ良かったのですが、ここから南下すると益々雨風ともに強くなり、大波で船が傾くようになり、南下を断念。ここで南島上陸を諦めざるを得ませんでした。

やむを得ずUターンして波の静かな場所を探します。

雨風が強くて皆無口になっていました。寒さも感じられるようになってきたので、少し早めに切り上げることを打診せざるを得ませんでした。

ランチタイムが迫っていたので、兄島の北東側海域の波が平穏なところで船を止め昼食を取ることになりました。

でも、神様はこんな私たちにプレゼントをくれたのです。何とイルカの群れを船長が発見しました

お客様はがぜん元気に。イルカと泳ぎたい学生二人がウェットスーツを着て海に飛び込みます。

イルカと泳ぐガイド

ガイドのまさみさんが学生に方向を指示しイルカに向かって泳ぎます。速い速い!

イルカは全部で9頭いたとのことです。まさみさんによれば、イルカは泳いでいる人を振り向くので、目と目が合ってとても幸せな気持ちになるのだそうです。うらやましい!

イルカと泳ぐガイドとお客

学生たちもまさみさんの後を必死で泳ぎます。

船に戻ってきた彼女たちの満足そうな顔が忘れられません。

この9頭のイルカは私たちのボートの近くにかなり長い時間遊んでいて、私たちを楽しませてくれました。とても可愛かったイルカが忘れられません。

幸い、この海域は波が小さかったので、存分に楽しむことができたことはとても幸いでした。

しばらくイルカとの時間を楽しんだ後は二見港に戻ることになりました。

兄島瀬戸を渡り、三日月山の見える場所に近づくと、再び大波が次から次へとやってきます。もう写真を撮る余裕がありません。

あと20分くらいで港に着くくらいの場所で船長が、今度はクジラを発見! 大波に揺られ、潮をかぶりながら皆必死でクジラを観察。きっとこれからもこんな経験はできないと思われるような状況で、忘れられない想い出となるでしょう。


ぐしゃぐしゃになりながら港に下り立ち、宿へと向かいました。お天気には恵まれず南島に上陸できなかったお客様はとても気の毒でしたが、イルカをじっくりとそしてクジラも見ることができて本当に良かったと思います。

宿はオガサワラオオコウモリのねぐら横にあり、毎朝晩オオコウモリを見ることができました。

幅80cmの大型コウモリが音もなく飛翔・乱舞する様子は何とも不思議でした。

写真を写そうとしましたが、バカチョンカメラでは難しく

オオコウモリ飛翔

流し撮りでこんなわけのわからない写真が1枚撮れただけでした。


かくして激動の3日目が終了しました。



山旅会・小笠原ツアー(2014.2.26~3.3)その4

5日目となりました。この日は午後2時出航なので、午前中は島を回ります。

バスで小湊海岸まで向かいました。ここからハイキングコースを進みます。

小港海岸BSより

ハスノハギリ、モモタマナ、テリハボク(タマナ)の海岸御三家の高木が茂る道には

チトセラン花

チトセランが咲いていました。

中山峠へ

展望の良いハイキングコースを登っていくと

小港海岸を望む

眼下の小湊海岸が青い海と白い砂浜の素晴らしいコントラストで輝いています。

中山峠にて

ゆっくり歩いて約30分で中山峠に着きました。のんびりしたいところです。

でもそんなに時間がないので小休止して来た道を戻りました。

海岸の近くには

ハスノハギリ実

ぼんぼりのようなハスノハギリの美しい実がぶら下がっていました。

この後はバスで海洋センターへ向かいました。このセンターはNPO法人が経営しているウミガメ保護の拠点です。政府からの補助金でやっているそうです。

海洋センターにて

保護されているアオウミガメにはキャベツなどの餌を与えて良いことになっていました。

幼亀

こちらは1歳未満の子亀です。幼いときには甲羅が赤っぽいのです。

ウミガメは孵化するとすぐに海に向かって歩き海水に漂い始めますが、この時期は鳥などに捕食されるケースが多く、死亡率が高いのです。しかし人工孵化して1歳まで育てて海に放すと死亡率が下がるので、このようにしているのだそうです。

アオウミガメ産卵数

アオウミガメは文化として小笠原で食用にされていますが、このグラフのように産卵数は年々増加傾向であり、人工孵化の効果が出ているのでしょう。


さてついに小笠原を離れるときが来てしまいました。

出航

島で過ごしたあっという間の3日間でした。

盛大な見送り

出航の時には盛大なお見送りがあり感動させられました。

ボートの見送り

岸を離れてもボートが何隻も追いかけてきてサヨナラを告げてくれました。この文化は小笠原独特でしょう。

日没

この日もあまり揺れはなく、海に沈む夕日をばっちり見ることができました。

でも夜はかなりの揺れに見舞われ、翌日の午前中まで揺れの大きい状態が続き、気分を悪くしたお客様もいらっしゃいました。

アクアライン

東京湾に入ると波は静かになり海ほたるが見えてくると竹芝桟橋も近いです。

小笠原丸は予定通り到着し、6日間のツアーを無事終了しました。


このブログに書ききれませんでしたが、この他にも夜のスターウォッチングやオオコオモリウォッチングなども楽しむことができ、本当に楽しいツアーでした。

ご参加された皆様、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。


山旅会・小笠原ツアー(2014.2.26~3.3)その3

もうツアーも4日目。後半となりました。

この日もトレッキング日和です。

前日海上から見たハートロックという巨大な岩まで陸路をトレッキングします。

本日はガイドさんが2人付いてくれるので、班を2つに分けました。

ガイドはボニンブルーシマの島ちゃんと自然体験ガイドソルマルの金ちゃんです。

事前レクチャー

私は島ちゃんの班で、6名のお客様とご一緒です。まずは事前レクチャーを聴きます。

いざ出発

そしていざ出発

本日のコースは林野庁の森林生態系保護地域という、最も保護すべき森林に指定されている地域を歩くので、林野庁から許可されているガイドの同行が義務づけられています。コースの入口には

ゲート

種子を持ち込まないようにするためのマットやコロコロの他、酢が入ったスプレーで靴底をシュッシュッとします。これは外来種のプラナリアが靴に付着して侵入し、固有の陸貝類を捕食するのを防ぐためです。

そして誰が何人どこに行ったかを記録するため

行き先入れ

こんなボードが用意されていました。私たちは観光で来たため白い石をハートロックと書いた筒に入れました。

歩き始めは外来種の植物が多く、ホナガソウやセイロンベンケイソウ(ハカラメ)、そして

ヤハズカズラ

養蜂のため導入されたヤハズカズラがたくさん咲いていました。

常世の滝

あの世とこの世の境目にあると言われる常世の滝がちょろちょろと流れています。

森の中のよく整備された道をゆっくりと登っていきます。ところどころで

洞窟

こんな洞窟や

エンジン

赤茶けた車のエンジンが見られました。

ここは太平洋戦争の主戦場。その遺物が当時の面影を色濃く残していました。

人が持ち込んだ植物も多く

ガジュマルの森で記念撮影

ガジュマルが絡み合って大きな森を形成しているところで記念写真を撮りました。

コケ

植物だけでなくコケにも固有種があり、この白っぽいのはムニンシラガゴケだそうです。ムニンといのは無人から来ていて、かつて無人島だったことから付いたのです。

森の中で見た植物は、ムニンヒメツバキ、マルハチ、ホルトノキ、タコヅル、キバンジロウ(外来種)、ムニンアオガンピ、アコウザンショウ、オガサワラビロウ、ムニンフトモモ、ムニンヤツデなど、固有種が多かったです。

シマウツボ

これはシマウツボという寄生(腐性?)植物です。こんなに美しいものはあまり見たことがありません。

この森にはアカガシラカラスバト(通称あかぽっぽ)という固有の鳥が棲んでいます。このハトは果実食でアコウザンショウやホルトノキの実が大好物だそうです。でも個体数が少ないので見つけられませんでした。

タコノキ

支柱根がタコの足に見えることから名付けられたタコノキはあちこちにありましたが、過去家畜として持ち込まれたヤギが野生化してその葉を食べるので、所によっては下の方に葉がありませんでした。

タコノキ実

この木にはパイナップルのような実がなります。でもこれを食べるのは大変なのはかつて経験しました。

さて、ようやく森を抜け

衝立山から

ハートロック展望台が見えるところまでやって来ました。

そしてついに

ハートロック到着

到着しました すばらしい眺めです!!

ハートロックから南島

美しい海岸線の向こうには前日上陸した南島が浮かんでいますし、遠くには母島も霞んで見えていました。

ばんざい

本当にご苦労さまでした

帰りは少し違う道を通りました。

ゴムノキ

沢沿いに数本あったゴムノキは、ゴムを採取するために持ち込まれた木です。

シマオオタニワタリ

大きなシダのシマオオタニワタリが樹木に着生していました。

駆除が進んでいる野ヤギは途中まで見なかったのですが、最後に

ノヤギ

現れてくれました。必死に植物を食べていました。

野ヤギはあと3年くらいを目標に全滅させられるようです。

勝手につれてこられて駆除されるヤギ。人間の身勝手さを象徴している出来事です。

出発から7時間半ほどで登山口に戻ってきました。本当にいろいろなことを体験し、素晴らしい景観を堪能できたトレッキングでした。

とても丁寧に、そして楽しくガイドしてくださった島ちゃん、金チャンに感謝いたします。どうもありがとうございました。

山旅会・小笠原ツアー(2014.2.26~3.3)その2

ツアー3日目の2月28日となりました。

この日はボートに乗り南島に上陸したりホエールウォッチングを楽しむ日です。

青灯台

抜けるような青空の素晴らしい天気です。集合場所の青灯台でおはよう

灯台の色は白いのですが、光の色が青いから青灯台。ちょっとわかりにくいです。

ピンクドルフィン号

これが私たちが乗るボートです。その名もピンクドルフィン号。期待が高まります

いざ出発

ボートの中央はグラスボトムとなっていて、船の底に泳ぐ魚などがよーく見えます。いざ、出発

クジラを探す

この時期に見られるのはザトウクジラです。ザトウクジラは夏場にアリューシャンなどでたくさん餌を食べ、冬から春の時期は子育てのため、小笠原近海まで南下してきます。子供を襲う鮫などの敵から逃れるため、かなり浅い所に集まってきているのです。

さっそく船長がクジラを5頭も見つけました。さすがっ 赤ちゃん連れですって。お父さんもお母さんもいるようです。

そのうちの1頭が

ブロー

ブローを見せてくれました。撮影した動画を止めてスクリーンプリントしたので画質が悪くてごめんなさい。

さて、この後は南島に上陸です。南島は断崖に囲まれていて、船を付けられる場所は鮫池という湾内1カ所しかありません。しかし鮫池に近づくと波が荒くなり、

南島上陸トライ

船長は上陸無理と判断し諦めました。とても残念ですが経験豊富な船長の判断ですからいたしかたありません。

気を取り直して父島の周囲を巡ります。

ハートロック

赤い色をした巨大なハートロックに近づいてくれました。父島南部には道路が全くなく、この付近には歩いてしか行くことができません、実は翌日、このハート形をした岩の右上まで行く予定なのです

更に進むと

ジニービーチ

とても美しいジニービーチの絵になるような景観が現れました。ここには陸路から行く道がなく、船でしか来られない場所です。本当に夢のような海岸ですね。

この後再びクジラを追いかけます。先ほどの群れでしょうか、更に近くで見られます。そしてついに赤ちゃんクジラが見せてくれました

ブリーチング

ブリーチングです。 すごーい

ブロー2

母親でしょうか、ブローの音が凄いです。大きな身体を水面から出した後、猫背のように身体を曲げて、最後に

尾びれ

尾びれを見せてくれることがあります。私たちはこれを期待しています。尾びれはその模様が1頭1頭異なっていて、個体識別に使われています。この個体は白い模様が大きいですね。

さてホエールウォッチングを堪能した後、食事をするために父島と兄島の間(兄島瀬戸)に向かいます。

ここの一角(海域公園)に船を止めランチタイム。食事後は

シュノーケリング

ウェットスーツを着てシュノーケリングを楽しむ人も。気温・水温とも20℃くらいなので、濡れるととても寒いです。私は船上で過ごしました。

グラスボトムからはテーブルサンゴやエダサンゴと、その上を泳ぐ色とりどりの魚がたくさん。

船長が餌となる魚を籠に入れて下ろすと

グラスボトム

ウミヘビや大型の魚がたくさん寄ってきました。本当にたくさんの魚のすみかとなっていることがよく分かりました。

休憩後は兄島とその周辺の島を巡ります。

枕状溶岩

小笠原の島々は4000万年以上も前に海底火山が噴火してできました。その時に溶岩が出ては冷えて固まり、また出ては冷えて固まってこんな模様の岩ができたのです。これを枕状溶岩と呼びます。こんな光景が至るところで見られました。

さて、一通り周り、船長がもう一度南島上陸にトライしてくれることになりました。とてもありがたかったです。

そして荒波にえいっと加速すると、ついに

鮫池

美しい鮫池に飛び込みました。一同大きな拍手です

南島上陸

船長のおかげで私たちは南島に訪れることができました。

扇池

扇池の絵になる風景と真っ白い砂浜。

南島にて解説

ガイドさんがこの自然の素晴らしさを解説してくれています。

ヒロベソカタマイマイ

このマイマイは千年以上も前に絶滅してしまった種。ここ父島までたどり着いて進化を遂げた証拠として世界遺産になる原動力となりました。

扇池を望む

丘の上に登ると素晴らしい展望が待ちかまえていました。

ラピエ

この島は珊瑚からなり、隆起し雨水で浸食されたことがこの岩からわかります。

この島にもかつて人間が家畜として連れてきたヤギが生息していましたが、植生を破壊したため駆除され、現在は1頭もいません。その甲斐あって島のあちこちで

クサトベラ

クサトベラ群落が復活してきました。この島はもっとも厳重に保護しなければならない場所として特別保護地域に指定されています。その自然が少しずつ回復していくことを実感できてとても嬉しい思いをしつつ、南島を後にしました。


山旅会・小笠原ツアー(2014.2.26~3.3)その1

山旅会で小笠原・父島へ行ってまいりました!

ツアーは小笠原丸の1往復である6日間で、片道25時間半かかるので、現地滞在は3日あまりです。

内容が多いので4回に分けてご紹介いたします。これはその1です。

出航

2月26日10時に竹芝桟橋を出航しました。幸いお天気に恵まれました。

ご参加された方は13名。それにガイドの私とTDさん合わせて一行15名です。

波は大変穏やかで船の揺れはあまりありません。

25時間もあるので時間をもてあまします。この日は太陽が雲に沈み、残念ながら水平線に沈む太陽は見られませんでした。

一晩明けて2月27日です。聟島列島を過ぎしばらく進むと

父島が見えた

父島が見えてきました。空は薄い雲に覆われています。

二見港到着

定刻より少し早く父島・二見港に到着です。

出迎え

宿の人がたくさん出迎えてくれました。島の人たちにとっては待ちに待ったお客様です。私たちにとっては宿の人と初対面で、出迎えはとても嬉しいです。

宿の人に荷物をを預けた後、ランチをとって早速ハイキングです。小さなメインストリートを抜けるともう家はありません。

パパイヤの花

パパイヤの花が咲いています。近くを通り過ぎると良い香りがしました。別の木には大きな実が成っています。

二見港を望む

三日月山展望台に向けて緩く登っていきました。二見港と美しい海が広がっていて、小笠原に来たことを実感しました。

三日月山展望台

展望台には多くの若者が集まっていて、大海原を眺めクジラを探していました。そう、ここはクジラを見るのに良い場所なのです。私たちも数頭がブロー(潮吹き)しているクジラを見ることができて嬉しかったです。

この場所は夕日を見るのに良い場所なのだそうです。でもお天気が今一ですし、宿の人が夕食を準備する時間と重なることもあって、ここで町に戻ることにしました。

ガジュマルの森

車道から少し離れるとガジュマルとシダの森が広がっていました。

二見港のある大村海岸沿いを歩いたりお店を見たりした後、それぞれの宿(今回は分宿でした)に行きゆっくりと初日の夜を過ごしました。







プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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