山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

夏の花が残る月山(2014.8.26)

まもなく8月も終わり。今年は夏の高気圧が弱かったので、もうかなり秋めいて来ています。各地で豪雨が降り、天候不順な夏が過ぎ去ろうとしています。来る9月はどんなになるのでしょうか?

9月8日からの山旅会ツアー下見のため、月山に出かけてきました。コースは月山リフト~姥ヶ岳~牛首~月山~仏正生小屋~弥陀ヶ原~月山8合目です。

登山開始

リフトを降りるとそこは標高1520m。草原が広がっています。ガスで見え隠れしているのは姥ヶ岳です。

チングルマなど

歩き始めると、そこに見られるのは何とチングルマ、イワカガミ、イワイチョウ、ヒナザクラなど雪解け直後に咲く花です。たぶんここは超多雪地域で、最近まで雪に覆われていたのでしょう。

夏のお花畑

ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲや

ウサギギク

ウサギギクなど盛夏に咲く花々もあるし

オヤマリンドウ

オヤマリンドウや

ナンブタカネアザミ

ナンブタカネアザミなど、この時期特有の花もあります。

つまり何でもあり、の世界です。

姥ヶ岳

姥ヶ岳に着きましたが、ガスが濃くて何も見えないのが残念。

しばらく進むと

牛首と月山

ガスが切れ、これから進む牛首や月山方面をちらっと望むことができました。

まだ雪が残っている場所がありますね。

歩き始めて2時間半ほどで

頂上小屋

大きな建物が急に見えてきました。頂上小屋です。この小屋から数十m先には月山神社があってお参りをする人がたくさんいらっしゃいました。三角点のある山頂はそのすぐ奥になりますが、特に山名板などもなく閑散とした場所でした。

山頂のお花畑

小屋と神社の間にもお花畑があって、ミヤマキンポウゲやハクサンフウロ、ヤマハハコなどが所狭しと咲いています。この辺りはとても眺めの良い場所のはずですが、ガスで何も見えず残念。

ツアーではこの小屋で1泊してゆっくりし、中秋の名月のお月様だけでなく夕日やご来光も楽しみたいと思っています。

山頂をあとにして反対側に下り始めました。

シロバナトウウチソウ

あちこちに大きく目立つシロバナトウウチソウと

ウメバチソウ

可憐なウメバチソウが咲き、登山者を励ましてくれています。

仏生池小屋

やがて9合目にある仏小池小屋が見えてきて、さらに下りると

弥陀ヶ原

ものすごく広大な湿原、弥陀ヶ原が視界に飛び込んできました。

あちこちに池塘を散りばめ、良い雰囲気の広がりです。

弥陀ヶ原を少し下ったところにレストハウスがあり、ここでバスに乗って山を後にしました。

とても涼しく秋が来たことを実感した全行程約5時間半の下見でした。

それにしても、9月が近いこの時期のチングルマやヒナザクラなどの花には驚きました。

相当の残雪があって雪解けが8月後半になるような場所では、雪解け直後の花と秋の花が同時に見られてとても面白いです。本番までにはどれほどの花が残っているかわかりませんが、なるべくたくさん残っていて欲しいです。

この大雪と強風が樹林化を妨げ、草原環境を維持して花の楽園となっているのです。世界的に見て大変稀な超多雪という環境が、私たちに高山植物の楽しみを与えてくれているのですね。

本番ではお天気になりますように!









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山旅会・八子ヶ峰ツアー(2014.8.20)

北八ヶ岳や蓼科山と霧ヶ峰の間に高原状に伸びる尾根があります。そこが八子ヶ峰です。

八子ヶ峰は草原状となっていて、草原性の花が多く咲く場所として知られています。

霧ヶ峰もそうですが、何故この辺りには草原が広がっているのでしょうか? 日本列島は世界的に見ると雨が多い所なので、放置していると森林になるはずなのに・・・。

この答えはこのトピックの最後の方に書いてありますので、最後までご覧くださいね。

スタートは八子ヶ峰公園です。

スキー場を登

スキー場のゲレンデを登っていきます。どうですか、この真っ青な空! このところぱっとしないお天気が多かったので、久々に見る爽快な青空です。

日当たりの良い斜面には多くの花が咲いていて、

ツリガネニンジン

釣鐘型の花を咲かすツリガネニンジン、

ワレモコウ

ワレモコウ、

トモエシオガマ

花びらが巴模様のように可愛いトモエシオガマ、そしてこの他にハクサンフウロ、コウリンカ、カワラナデシコ、ヤマハハコなど、夏の終わりから咲き出す花を見ることができました。

美ヶ原方面

振り返ると、霧ヶ峰から美ヶ原につながる緩い尾根がくっきりと眺められます。本当に胸のすく展望です。こんなにはっきりと遠くが望めるのはいつ以来でしょうか?

ゲレンデ1つ分を登ると尾根に出て、ここから展望の尾根歩きとなります。

ススキと車山

もう高原ではススキの穂が開き始め、車山の草原をバックに良い感じです。この日は他に浅間から湯ノ丸の山々、南アルプス甲斐駒、仙丈や北岳、中央アルプス、木曽御嶽山、北アルプスの一部など、ぐるりと展望を楽しむことができて本当に素晴らしいです。

トリカブト

初秋の花と言えばトリカブトも代表選手です。この株はとても花付きが良くて感動です。

蓼科山

尾根を回り込むと大きな大きな蓼科山が鎮座しています。ぽっかり浮かんだ雲の形が面白いですね。

八子ヶ峰でランチタイム。山頂には

マツムシソウ

マツムシソウの花も見られました。

休憩後、東峰方面に進みます。花々には蝶もたくさん吸蜜に来ていてヒョウモンチョウの仲間、ジャノメチョウ、クジャクチョウが見られたほか

キベリタテハ

樹液を吸いにキベリタテハも現れました。羽の縁(へり)に黄色い帯があってこの名前がありますが、黄色いフリルの付いたスカートを履いているような優雅な蝶です。

東峰

程なくして本日の最高標高地点である東峰(1869m)に到着しました。とはいっても山という感じではなく丘ですが。

八子ヶ峰ヒュッテの横を通り、下山開始です。次第に怪しい雲が多くなってきて、ついに

八ヶ岳方面の雨

八ヶ岳方面の一角で雨が降り始めました。でも私たちは大丈夫。全く濡れることなく

ゴール!

ゴールのすずらん峠駐車場に到着しました。お疲れ様でした!

さて、冒頭でお話しした草原のことです。昔(昭和30年頃まで)は、草がとても大切な資源でした。家屋の屋根材として、牛馬の飼料として、燃料として、そして田畑の肥料として。これらは人里近くで調達できれば良いのですが、もっと重くて大事な資源である木材や炭を調達するために、人里近くは雑木林になっていました。

そこで草を取る場所を山に求めたのです。急峻な山は木を切ると土砂崩れなどの心配があるので、緩やかな高原状の場所が採草地として選ばれました。それがここ八子ヶ峰であり霧ヶ峰であり、菅平の根子岳であるのです。

つまり、50~60年くらい前まで役立った草を取るために人間が樹林化を防ぎ草原を維持してきたのです。でも今は草が必要なくなり、こうした草原はほとんど放置され、観光用などのために山焼きをされている場所を除いて、草原の樹林化が始まりました。草原は日当たりが良いためにたくさんの花が咲く素晴らしい場所ですが、草原でなくなるとこれらの花の行き場がなくなります。こうして草原性の花は減少の一途をたどっています。

それに追い打ちをかけているのがシカの急増です。シカは草原性の花が大好きで片っ端から食べてしまいます。シカの急増により花の名所が大きな打撃を受けました。私たち自然を愛する人たちもこれには衝撃を受けています。ここ八子ヶ峰でも花が少なくなっていました。最後に残るのはシカがきらいな花だけなのです。

そのため各地でシカ避け柵を設置することになりました。これによって柵の中の植物は守られますが、柵の外は相変わらずです。抜本的な解決にはならないのです。最近、国がやっと重い腰を上げてシカの個体数を半減する対策を取り始めています。これらが早く軌道に乗り、各地のお花畑が復活することを切に願っています。

長々と書いてしまいましたが、今回のツアーはお天気に恵まれた素晴らしい山旅になりました。ご参加されたみなさまには感謝申し上げます。またすばらしい写真を撮影していただいた添乗員の金子さん、ありがとうございました。





三ッ峠山ツアー3回目(2014.8.18)

今年の夏は何か変です。太平洋の高気圧が弱くて日本列島付近に梅雨(秋雨)前線が残り、真夏なのに各地でゲリラ豪雨が降っています。北アルプスで遭難が相次ぎ、不安定な天気に悩まされます。

そんな中、3回目の三ッ峠山ツアーに出かけてきました。

珍しく行きの道路は空いていて、予定通りの時間に三ッ峠登山口に到着し登山開始です。

アサギマダラ

バスを下りて歩き始めるとフワフワと蝶が舞っています。アサギマダラという蝶で大変優雅に飛んでいます。それもそのはず、この蝶の体内には毒があって、蝶の天敵である鳥が見向きもしないから、俊敏に飛ぶ必要がないのです。

アサギマダラの止まっている花はヨツバヒヨドリで、シカが大嫌いな植物です。葉っぱを食べてみればその理由がわかります。とにかくまずいのです。たくさんあるヨツバヒヨドリのおかげでアサギマダラはたくさんの蜜を吸うことができます。

夏から咲き始めるアジサイがあります。

タマアジサイ

タマアジサイです。つぼみがたま(球状)なのでその名前が付きました。よく見ると上品で美しい花です。

このコースは森の中を進んでおり、晴れの日でも涼しくて助かります。森の中に妖精が見つかりました。

レンゲショウマ

あちらにも、こちらにも。レンゲショウマです。この微妙な色彩にあこがれている方は多いですね。本当に素晴らしい花です。

下向きに咲いてやや控えめなレンゲショウマに対して、大きな顔をして目立つ花がありました。

フシグロセンノウ

フシグロセンノウです。茎の節が黒いからきた名前ですが、この株は黒くありません。

草原のお花畑ではクガイソウやシモツケソウは盛りを過ぎましたが、ソバナ、ウスユキソウ、カイフウロなどたくさんの花が出迎えてくれました。

山荘にて

富士山のよく見える場所でランチタイムです。でも夏場は昼間になかなか顔を出してくれません。

眼下の眺め

ここから眼下を見下ろすとなかなか良い眺めです。主役さえ出てくれたら言うことはなかったのですが。

山頂直下のお花畑でオカトラノオ、コオニヨリ、ワレモコウ、コウゾリナなどの花を楽しんだ後、開運山山頂に登りました。

御坂の黒岳や釈迦ヶ岳、十二ヶ岳や御正体山、杓子山などの展望を楽しんだあと下山開始です。

反射板

小石が多くて急な斜慎重に面を下りつつ、両側の花を眺めます。

フジアザミ

日本最大の薊、フジアザミが花開いていました。刺が多くてさわると飛び上がるくらい痛い薊です。

三つ峠の3つのピークの1つである木無山にも足を伸ばしました。

この周辺も草原状となっていて花がたくさん咲いています。

コオニユリ

赤鬼を連想させるコオニヨリがポツポツ咲き、他にウツボグサ、カワラマツバ、チダケサシ、キリンソウ、ワレモコウ、ウスユキソウ、ノハラアザミ、ヤマハハコ、など挙げればきりがありません。

木無山柵内

稀少植物を保護するために設けられた柵の中ではオオバギボウシがわんさか咲いています。

他にもたくさんの花を見ながら来た道を戻り、無事ツアーを終了いたしました。

ご参加されたみなさま、ありがとうございました。

なお、本日の写真は添乗員の飛永さんが撮影してくれました。

飛永さん、ありがとうございました。





三ッ峠山ツアー2回目(2014.8.11)

台風11号が西日本を縦断して各地に大きな被害をもたらしました。

被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

このツアーも一時期実施が危ぶまれましたが、何とか台風が通り過ぎて予定通り催行されることになりました。

朝の富士山

行くバスの中から見た富士山です。笠雲のような雲が山頂にかかっていますね。

三ッ峠登山口から登り始めます。台風に向かって吹く南風により、森の中でもとても涼しいです。

タマアジサイ

夏のアジサイであるタマアジサイが咲き出していました。派手ではないですが、よく見るとなかなか味がある花です。

クロイチゴ

クロイチゴの実がたくさんなっています。黒い実が美味しいのですよ。

シモツケ

そろそろ花の時期が終わるシモツケはまだ咲いていて、濃い色彩です。この日もシモツケソウとシモツケの違いを丁寧にお話しました。

休憩したところに

マスタケ

とても巨大なキノコが立ち枯れ木にくっついていました。マスタケのようです。

天ぷらで食べると美味しいとのことですが、生で食べると毒だそうです。よく分からないキノコは食べられません。

この辺りから森の妖精

レンゲショウマ

レンゲショウマがあちこちに咲き出してきました。1回目から1週間以上経っているので花はだいぶ増えています。

さらに登って草原が近づいてくると

オオバギボウシ

花がたわわに付いて重そうなオオバギボウシと

クガイソウ群落

クガイソウがびっしり。これが穂状にたくさん咲いている様は高原のイメージです。

山頂付近のザレ場横では

キンレイカ

美しいキンレイカがまだ咲き残っています。そして程なくすると

開運山山頂

最高峰・開運山山頂に到着です。ばんざーい!

でも残念ながら富士山はガスで見えなくなっていました。

この後は来た道を引き返して約5時間のツアーを終了いたしました。

ご参加されたみなさま、ありがとうございました。

なお、今回の写真は添乗員の渡邊さんに撮影していただきました。

渡邊さん、ありがとうございました。



山旅会・白山ツアー(2014.8.6-8)

台風12号は西の海上を反れて北上していますが、台風11号はまだ南海上にいて上陸しそうな向きで北上しています。台風による影響が出そうで、不安な気持ちで白山ツアーに参加しました。

小松空港からバスで別当出合まで着きました。

別当出合

登山口付近はしっかり濡れているので、かなり雨が降ったようです。下山してくる人はみな雨具着用で、髪などはびっしょり濡れています。ますます不安になってきました。

お昼頃登山開始です。幸い雨は降っていません。

もっともオーソドックスな別当新道を登ります。登山道沿いには

ソバナ

ソバナや

タマガワホトトギス

タマガワホトトギス、そしてノリウツギ、エゾアジサイ、オオハナウド、アキギリ、ミヤマアキノキリンソウ、オニシモツケ、センジュガンピ、アカショウマ、ヨツバシオガマなどたくさんの花が登山道を飾っています。

歩き始めて3時間あまりで砂防新道を分かれ、南竜道に入りました。

南竜道

日当たりの良い斜面にはカラフルな花が多く

シモツケソウとクロトウヒレン

シモツケソウとクロトウヒレン

イブキトラノオ

イブキトラノオ

ハクサンフウロ

ハクサンフウロ、そしてエゾシオガマ、オタカラコウ、ハクサンアザミ、ニッコウキスゲ、アカモノ、ダイモンジソウ、ミヤマキンポウゲなど数え切れないほど花が咲いていました。

雨に当たらずに済みましたが、分厚く覆われたガスはなかなか晴れず、周りの山が何も見えず残念です。本日の宿の南竜山荘も突然

南竜山荘

現れました!

これにて1日目の行程は終了です。

引き続き2日目となりました。夜中に雨風が強かったですが、朝起きたら雨は上がっています。でもガスは相変わらず。

南竜道を少し戻り、エコーラインを上ります。

エコーラインを登る

この道の下の方にはニッコウキスゲがたくさん咲いています。

クロユリ

いよいよクロユリが現れました。白山を代表する高山植物です。

弥陀ヶ原の湿原上に設置された木道を進みます。雨やガスで植物がしょんぼりしているのが残念です。

木道を渡りきると砂防新道に合流。ここから石がゴロゴロする道を登っていきます。

ウラジロナナカマド

紅葉の美しいウラジロナナカマドや

クロクモソウ

ちょっと変わったクロクモソウ、そのほかイワギキョウ、マイヅルソウ、ゴゼンタチナバなどの花を見ながら歩みを進め、やや平坦な所に来て

イブキトラノオとクルマユリ

イブキトラノオやクルマユリの群落を楽しんでいると室堂センターに到着しました。

この日の登山に不要な荷物をセンターに置かせてもらい、御前峰に向けて出発です。

石が敷き詰められて歩きやすい道を一歩一歩登っていくと、次第に風が強くなり、小1時間で

御前峰山頂

白山最高峰、御前峰2702mに到着いたしました。恒例のバンザイと、神社で安全祈願をした後、すぐ近くでランチをいただき、沼巡りコースに進みます。

今までと対照的な歩きにくいガレた道を下りきると、いくつかの沼がガスの中から現れてきました。

チングルマとアオノツガザクラ

その周囲にはチングルマやアオノツガザクラなどいろいろな花が咲き乱れ、雪解けが遅かったことを物語っています。

イワギキョウ

白山の山頂付近にはイワギキョウがたくさん生育していますが、花に毛の多いチシマギキョウは分布していません。

それにしても植物の大きさに比べて花が大きいですね。

沼巡りコースから中宮道に入り、この日のハイライトのお花松原へ向かいます。

中宮道

かなりの急斜面を下りました。この頃は次第に雲の切れ間が出てきて晴れる期待がありましたが、あと40分くらいでお花松原という時に天候が激変しました。

急に激しい雨が降り出したかと思ったら雷の音が聞こえ始めました!!

予想だにしない事態で迷いましたが、台風が接近していることを考えるとこのまま天候が更に悪化する可能性があり、ここは無理せず引き返すことにしました。

ハイマツ林の下で行動食を食べながら雷をやり過ごし、少し落ち着いた頃、尾根に向かって登り始めました。

幸いなことに雨は30分ほどで上がりました。私たちは池巡りコースに戻り、迂回コースで室堂に戻ることにしました。

しかしこのコースは予想以上にたくさんの花があり、

ハクサンコザクラ群落

ハクサンコザクラや

クロユリ群落

クロユリの群落、そしてチングルマやイワカガミ、ミヤマキンバイのお花畑など本当に素晴らしい。お花松原に行けなかったのは残念でしたが、満たされた気持ちで

室堂VC

室堂センターに到着し、この日の行程を終了いたしました。

3日目になりました。

未明には濃い霧が出ていて、この日はご来光の合図である太鼓の音は聞こえませんでした。

朝食を食べて下山の準備をして外に出ると、何とガスが晴れて見通しが良くなってきました。

別山方面

別山がはっきり見えています。3日目で初めて遠くの山を見ることができ、みなさん大はしゃぎです。

集合写真by田中S

センター前で記念写真を撮りました。背後の御前峰山頂は見えませんが、とても嬉しかったです。

弥陀ヶ原

室堂の一段下にある弥陀ヶ原湿原の広がりもこのとおり。やまり展望が利くと良いですね。

この後、薄日が差す中、砂防新道を下山し

吊り橋

登山口にある吊り橋を渡って3日間の登山を終了しました。


悪天が予想されましたが、ガスに悩まされたもののそれほど雨に降られることもなく、全員無事下山できて本当に良かったです。

そしてさすが花の名山・白山の花はすごかったです。このお天気の中でも十分堪能することができました。

ご参加されたみなさま、本当にご苦労さまでした。そして感謝申し上げます。










三ッ峠山ツアー1回目(2014.8.3)

関東では猛暑が続いています。熱中症が心配される季節に、標高の低い山に行くときは注意が必要ですね。

三ッ峠山の今回のコースは、登山口が標高1300m、頂上が1800m近くあるので、日陰にはいると涼しく感じ助かります。

登山スタート

日曜日ということもあって道路が渋滞し、予定よりやや遅れての登山開始です。

この日は曇りがちで少し風があって、とても歩きやすい日です。

三ッ峠山は花の百名山。夏を中心にたくさんの花を見ることができる山です。

昨今、シカによる食害で野草の花はあちこちで大きな被害を受けていますが、幸いなことにここ三ッ峠山はあまり被害がないようで嬉しいです。

登り始めると、ノリウツギ、ヤマアジサイ、タマアジサイなどの花が目立ちます。

シモツケ

ピンク色が美しいシモツケは樹木ですが、これとよく似た

シモツケソウ

シモツケソウは草です。この日は両者の見分け方をじっくりお話しました。

カイフウロ

この花はカイフウロ(甲斐風露)。つまり山梨県を中心に分布するフウロソウの仲間です。一見するとハクサンフウロによく似ていて区別するのが難しいです。

ヤマオダマキ

ヤマオダマキはクリーム色の花もあり、2色です。

ソバナ

これは咲き始めたばかりのソバナ。キキョウの仲間です。

さてこのツアーのスターといえば

レンゲショウマ

レンゲショウマですが、この日はほとんどが蕾の状態で、咲いているのをぽつんぽつんと数えるくらいでした。

三ッ峠の山頂から少し下がった辺りには広い草原があって、お花畑になっています。そこには上で挙げた花の他、アカショウマ、チダケサシ、ホタルブクロ、ウツボグサ、コウゾリナ、カワラマツバ、フタバハギ、キンレイカ、ヤマハハコ、ヤハズハハコ、ワレモコウ、ノアザミなどなど、実にたくさんの花を見ることができました。

三つ峠山荘から富士山

ランチは富士山を見ながら、という場所を選びましたが、富士山にまとわりつくような雲がなかなか取れず残念でした。

開運山

この後はいよいよ最高峰・開運山に登ります。この山は西側が絶壁になっていて、ロッククライマーが挑んでいました。

登りにくいザレ場の斜面を登り切り、

開運山山頂

ついに開運山山頂に着きました。バンザーイ!!

周囲の山や眼下の町をまずまず見ることができた上、涼しい気候でとても気持ちよい山頂でした。

下山はほぼ来た道を戻ります。

アサギマダラ

大変優雅な蝶、アサギマダラがしっかりポーズを取ってくれて、全員でゆっくり観察することができました。

海を渡る蝶として有名ですね。実はこの蝶は身体の中に毒を持っていて、天敵から防御しているというのです。世の中には変わった生き物がいるものですね。

曇りがちの涼しい気候の中で、花の名山らしいたくさんの花と周囲の展望を見て、無事下山しました。

ご参加されたみなさま、ありがとうございました。

なお、今回の写真は長谷川さんに撮影していただきました。

長谷川さん、ありがとうございました。

白山(2014.7.31-8.1)その2

前トピックより続きます。②2日目の様子です。

前夜、激しく降った雨は上がり、夜中のうちにすっきり晴れ上がりました。

お天気が良いと3時過ぎから宿の部屋ではご来光登山の準備が始まり、ゆっくり寝てはいられません。

私はご来光を見た後、そのまま奥の方へ行くつもりでしたので、前夜のうちに朝昼のお弁当をゲットし、4時に出発しました。

3時半に起きたときは、西の空に夏の大三角形、東の空に登るオリオン座が美しく見られましたが、4時には空がうっすらと白見始め、その中をたくさんのライトが山頂に登っていきます。

山頂に着いてしばらくすると

北アルプスからの日の出1

北アルプスの一角が明るくなり始めてきました。白山のご来光は北アルプスから登るんですね。

ご来光を待つ人々

室堂に泊まった人がほとんど待っているのではないかというくらい、たくさんの人が御前峰の山頂を占拠しています。びっくり。

北アルプスからの日の出2

ちょうど日が昇る辺りに雲があって、北アルプスから登るご来光を見ることはできませんでしたが、日出時刻の5時から少し過ぎた頃、陽光が差してきました。

奥の宮

山頂にある奥の宮では祈祷がされていて、登山の安全、世界の平和などをお祈りいたしました。

日が昇って次第に暖かくなった頃、先へ進むため反対側に下り始めました。

影白山

太陽光による白山の影が見えました。影白山とでも言うのでしょうか?

別山と室堂

眼下に昨夜泊まった室堂とその奥にどっしり構える別山が俯瞰されます。

御前峰を下る

浮き石が多いガレ場を慎重に下ります。

翠ヶ池

御前峰の裏側にはかつての噴火口であろう5つの池があります。これは翠ヶ池という最も大きなものです。

素晴らしい景観を作り出していますね。

池を巡り、更に奥まで進んでいきます。剣ヶ峰と大汝峰の間を進んでいくと、これから目指す中宮道が

ヒルバオ雪渓を見下ろす

はっきりと見えてきました。この中の一番大きな雪渓はヒルバオ雪渓といいます。こちらは山頂部の北側なので雪解けが遅いため、花を遅くまで見られるようです。

クルマユリ

クルマユリはまだつぼみも多く、本番でも楽しめそうです。

ヒルバオ雪渓を横切りしばらく進むとさらに花が多くなってきました。お花松原に着くと

クロユリ群落

クロユリや

ミヤマキンバイ群落

ミヤマキンバイ

アオノツガザクラ群落

アオノツガザクラ

などなどたくさんの花が咲き出しています。まだつぼみの株も多く本番が楽しみです。例年8月中旬が見頃のようですから、まだまだ咲くのでしょう。

本当に素晴らしい桃源郷です。

ここで朝ご飯を食べ、しばらく休憩していくことにしました。誰もいません。独り占めするのがもったいないような場所です。

来た道を戻ろうとすると、やっとお一人がやって来ました。私と同じようにここまで来て戻るそうです。長年の夢が叶ったとおっしゃっていました。

下りてきた急坂を上りきると

剣ヶ峰と御前峰

先ほど見た剣ヶ峰(左)と御前峰(右)が迫力ある姿を見せています。

室堂に戻り、すぐに下山です。

黒ボコ岩

黒ボコ岩は砂防新道と観光新道の分岐点。下りは観光新道を使います。

十二曲がり

砂防新道より日当たりがよい分花は圧倒的に多くて、斜面全体が花という場所が1時間以上続きます。
イブキトラノオの白い穂が目立ちます。

十二曲がり2

この道では今まで現れていない花である、タカネマツムシソウ、タカネナデシコ、テガタチドリ、ミソガワソウ、ハクサンタイゲキ、イワオウギ、カライトソウなどがたくさん現れてびっくり。道は急で歩きにくい所もありますが、お天気が良ければ私は迷わずこちらを選びます。

殿ヶ池避難小屋は再建中で使えません。この小屋から下はしばらく笹原が続きますが、

痩せた尾根

再び痩せ尾根となり、花が現れてきました。

この尾根から左へ急降下していく頃になると、花は少なくなり道も険しくなります。

かなりきつい下りを延々がんばり、ようやく別当出合の建物が見えたときはほっとしました。

この道(観光新道)は雨の時には避けた方が良さそうです。相当大変だと予想されました。


さて、本番3日間のコースを2日で下見してきました。さすがに花の山・白山です。随所にその魅力を感じることができました。

8月6日からのツアーでは、みなさまにお楽しみいただけるよう頑張ります。








白山(2014.7.31-8.1)

山旅会ツアー下見のため、白山を訪れました。

コースは
①別当出合→砂防新道→南竜道→南竜山荘→エコーライン→砂防新道合流→室堂
②室堂→午前峰→血の池→お花松原→血の池→室堂→黒ボコ岩→観光新道→別当出合
です。

まずは①1日目の様子から。

吊り橋

砂防新道のスタートはこの長い吊り橋です。しっかりしているので心配はありません。

砂防新道はよく整備されていてとても歩きやすい道です。最初はブナ林を登っていきます。

センジュガンピ

センジュガンピの花を見つけました。久しぶりです。

オコジョ

すばしっこいオコジョが現れたのですが、うまく撮れずこの有様です。

甚之助避難小屋

この立派な建物は何と避難小屋(甚之助。最近立て替えられた素晴らしい小屋です。

南竜道分岐に来て、本番の時に宿泊する南竜山荘を目指します。

急な斜面をトラバース気味に行きますが、この辺りから花が多くなります。

ハクサンフウロなど

ハクサンフウロ、シモツケソウ、エゾシオガマ、オタカラコウ、イブキトラノオ、コウゾリナSp.などです。

ハクサンコザクラ

もちろん、ハクサンコザクラもありますよ。

南竜山荘

南竜山荘が見えてきました。ずいぶん立派な建物です。この辺りには

クロユリ

白山の代表的な高山植物であるクロユリも咲き出していました。

南竜山荘に着いたら来た道を戻り、エコーラインを登っていきます。こちらも良く整備された道で歩きやすいですし、ニッコウキズゲなどの花も咲き出していました。

弥陀ヶ原の湿原を通過すると砂防新道と合流し、ここから一登りすると室堂に着きます。その手前に

イワギキョウ

イワギキョウの立派な株がありました。程なくすると

室堂センター

室堂のビジターセンターに到着です。南竜山荘よりさらに大きい建物群がありびっくり。

建物周辺はお花畑になっていて

室堂のお花畑

ハクサンコザクラやミヤマキンバイ、ウラジロナナカマド、クロユリなど、たくさんの花が花期を向かえていました。

着いてのんびりしていると突然ゴロゴロ鳴りだし激しい雨が降り出しました。宿にいて良かった。

以上で1日目が終了です。

2日目の様子は次トピックをご覧ください。





プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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