山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

お薦めのツアー2・・・小笠原・父島

来年のお薦めツアーの2つ目は小笠原・父島です。2月26日出発の6日間のツアーです。

小笠原は3年半前に世界自然遺産に登録されました。その後は観光客が急増しましたが、現在でも交通手段は船のみ。片道25時間あまりの船旅は大変ですが、ゆっくりと時間が流れるので、いつもの慌ただしさから解放されます。たまにはこういう旅行も良いものです。

竹芝桟橋を出た船は翌日(2日目)の昼頃、父島の二見港に到着します。

二見港到着

とにかくこの海の色と白い砂! はるばる小笠原に来たことを実感する瞬間です。

2日目はこの後、半日のウォーキングに出かけます。

三日月展望台

小1時間で目的地の三日月山展望台に到着しました。丸い水平線を実感できる最高の場所です。

運がよいとここでザトウクジラを見ることができます。

この日は二見港の周辺を散策して楽しみます。

さて、翌日(3日目)はボートツアーに出かけます。

ボート

30人くらい乗れるボートで父島の周辺や天然記念物・南島への上陸、珊瑚礁の多い海域でのランチやシュノーケリングを楽しみます。

ホエールウォッチング

この時期、父島周辺ではザトウクジラがよく見られ、こんな近い距離でクジラが潮を吹くのを見られることが多いです。クジラの他にはイルカを見られることもあります。

南島

この素晴らしい場所は南島です。美しい白砂と素晴らしい景観のこの島は、ガイド付きでないと上陸が許可されていません。

それと、この島に上陸できるのは波の穏やかなときで、波が荒いとあきらめざるを得ないときもあります。船長さんはベテランなので、波が静かになりそうな時間帯を狙ってチャレンジしてくれますが、運不運があるのはやむを得ません。

父島の南側に回り込むと

ハートロック

赤っぽくハートの形をした通称「ハートロック」を海から見ることができます。翌日は、この岩に陸路から登ります。

次の日(4日目)はジャングルトレッキングでハートロックを目指します。

このコースは保護地域となっていて、ガイド付きでないと許可されていません。

現地ガイドさんの案内でジャングルに入っていきます。

ジャングルトレッキング

このタコ足のような木はその名もずばり「タコノキ」です。土壌が薄く根を伸ばせないので、支柱のようにたくさんの足を出して支えているのです。

巨大なシダやヤシの仲間など、亜熱帯特有の植生の中を進んでいきます。

車のエンジン

ジャングルの中に朽ち果てた車のエンジンです。そうです、ここは太平洋戦争の主戦場でした。戦争の頃の遺品が数多く残っているのです。

ハートロックからの眺め

3時間あまりでハートロックに到着です。本当に胸のすくような眺めを期待できる場所です! 前日上陸した南島が見え、運が良ければ母島も見ることができます。

この時期、小笠原は雨が少なくそれほど暑くもない、とても過ごしやすい季節です。トレッキングしていてとても気持ちが良いです。

ハートロックでランチ

こんな所で食べるランチは最高!!

ほぼ往路を戻ってこの日のトレッキングは終了します。

次の日(5日目)、バスで南部へ向かいます。

海岸林

小港海岸の周辺には立派な海岸林があって、その中をハイキングできるようになっています。

ここから30~40分で風光明媚な

中山峠へ登る

中山峠に着きます。本当に素晴らしい海の色と砂の色。絵はがきの世界です。

この日は小港海岸周辺を散策してから、ウミガメ保護の拠点である海洋センターに立ち寄り、二見港へ戻ります。

現地で数日過ごすと名残惜しくなり、帰るのが辛くなります。

父島から船が出るときに合わせてテープが投げられたり、手が振られたり、そして

見送りのボート

いつまでも見送りのボートが追いかけてきます。感動の瞬間です。

やがて島を離れた船は太平洋の真ん中を航行し、日没を迎えます。

水平線に沈む夕日

水平線に沈む太陽は実に印象的で、この後月さえ無ければ満天の星空が現れます。

洋上で見る星は何とも言えず感動的です。

船は翌日夕方、竹芝桟橋に到着し、6日間のツアーを終了いたします。


片道25時間と、不便な島ですが、素晴らしい自然が残っていてそれを楽しめるシステムができあがっています。

ご興味ある方、躊躇されている方は、是非この機会に父島を訪れてはいかがでしょうか?

ご参加を心よりお待ちしております。


ツアー詳細は こちら にあります。よろしくお願いいたします。




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お薦めのツアー・・・玄岳ツアー

クラブツーリズムの今年のツアーは終了いたしましたので、来年のお薦めツアーをご紹介させていただきます。

今回ご紹介するのは、熱海玄岳ツアーです。

この山の素晴らしさは何と言っても大展望です。こんなに展望が良い山はそんなにはありません。

登っていく途中からは

熱海と真鶴半島

熱海の町と真鶴半島の鉛筆のような長い地形

箱根

山頂からは箱根の神山や外輪山など

富士山と南アルプス

富士山と南アルプス

沼津アルプスと駿河湾

沼津アルプスと駿河湾

これ以外では、天城山や伊豆大島などもばっちりです!

丹那の町に下っていく途中に

富士山と氷ヶ池

氷ヶ池という池があって、富士山を引き立てています。

ツアーは来年の1月6日(催行決定)、17日、26日の3回計画されています。

伊豆半島の付け根にある山・玄岳に大展望を見に行きませんか?

みなさまのご参加をお待ちしています。


明神ヶ岳ツアー(2014.12.21)

今年も余すところあと10日あまり。早いものですね。

本日、今年のクラブツーリズム最後のツアーとして箱根の明神ヶ岳に出かけてきました。

昨日、発達した低気圧によりかなりの雨が降り、地面はしっとり濡れています。

そんな中、

天然記念物の杉林

大雄山最乗寺の杉林をスタートしました。

登って行くに従い、次第にガスが出てきました。地面がたっぷり水を吸っているので、蒸発して水蒸気が上がってきているからでしょう。

防火帯

秋にはお花畑になる防火帯は草刈りがされ、すっきりしています。

毎年きちんと草刈りしてくれるので、秋に花が楽しめるのです。とてもありがたいことです。

急登

神明水を過ぎ、急な斜面を登っていきます。

この時間帯がもっとも濃いガスの中でした。

しかし、稜線に近づくにつれガスが晴れてきて、

稜線に出た

稜線に出たときには神山がばっちりと間近に見られます。

山頂と富士山

山頂に着いたときはこのとおり。やや雲があるも、真っ白に雪化粧した富士山が見事です。

ランチタイム

少し冷たい風が吹いていましたが、お日様の光を浴びながら食べるランチは最高です!

霜柱が融けてぬかるんだ道や急な坂を慎重に下り、登り始めから約5時間半で

無事下山

無事車道に出て、ここから程なくしてバスが待つ温泉に到着しました。

みなさまご苦労様でした。そしてご参加ありがとうございました。

これで今年のクラブツーリズムのツアーを全て終了いたしました。

改めてツアーにご参加されたみなさまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

来年はさらに充実を図っていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

御坂・黒岳ツアー(2014.12.11)

ブナやミズナラの巨木林からなる素晴らしい森と間近なふが楽しめる御坂・黒岳。

この山には昨年から春・夏・秋あわせて10回くらい訪れていますが、素晴らしい森はいつ来ても良いもの。始めて初冬のツアーに出かけてきました。

お天気はあいにくの雨。しかも強い南風が吹き荒れそうです。

天下茶屋

いつものようにスタートは天下茶屋です。この日は赤いバスでした。

ツチグリ

稜線に出るまでの間に、このキノコ(ツチグリ)がなぜかたくさんありました。つつくと胞子が飛び出しました。

御坂山への登り

登り始めから雨は大したことはありませんが、風が強くて寒いです。御坂山への登りです。

ブナ巨木

この山の主のようなブナの巨木が並んでいます。この先にはミズナラの巨木も控えています。

今年はこれらの木々の実はさっぱり落ちていません。かなりの不作だったようです。

河口湖

高圧線の鉄塔からはとても良い眺めが得られるのですが、この日はガスが出たのであまり展望は良くない上、風が強くて寒いのでどんどん先に進みます。

旧御坂峠への下り

しっとり濡れた登山道はとても滑るので慎重に下っていきます。下りきったところにある旧御坂峠で短時間のランチタイム。

シカ剥皮跡

1ヶ月前にはなかった新しい樹皮剥ぎ跡があちこちに。シカも冬になっていよいよ食べるものがなくなってきたのか、樹皮に手を出し始めました。

そしてやや急な道を登り切ると

黒岳山頂!

黒岳山頂に到着です。ご苦労様でした!

この後は滑る登山道を慎重に慎重に下り、登り始めから約6時間でゴールのスズラン群生地駐車場に到着しました。

ご参加されたみなさま、荒れ模様の天気の中大変ご苦労さまでした。そして悪天にもかかわらずご参加いただきましてありがとうございました。




山旅会・南九州ツアー3日目・綾の照葉樹林(2014.12.3)

3日目になりました。この日は宮崎県綾町(あやちょう)に移動し、日本最大規模の照葉樹林の森歩きです。

綾町はこの素晴らしい財産である森を中心に産業を興し、独自の町づくりを行ってきたところです。

もう半世紀も前になりますが、この森の伐採計画に反対し、対案を作ってそれを実行してきた偉大な町長さんがいました。その対案とは、自然の循環と再生の恵みを利用した持続的な産業づくりであり、具体的には自然生態系農業や残飯の屎尿の堆肥化、手作り本物づくり推進、自然の恵みを利用するための吊橋や酒造工場の建設、生活文化を楽しむ伝統文化や各種文化祭などです。

日本一の吊り橋

その吊り橋はこの照葉樹林のど真ん中にかけられていて、この森の良さを実感できるようになっています。

町長さんは、吊り橋を単に観光用とすることではなく、森をお客様に見せることで素晴らしさを実感してもらい、伐採計画に対抗する意味が込められていたといいます。

綾町は、森を管理する林野庁、宮崎県の他、自然保護団体と共同で照葉樹林保護・復元プロジェクトをつくり、活動してきました。この官民上げての活動がユネスコから評価されて、2年前にユネスコ・エコパークに指定され、国際的にこの森の価値を世界に認めさせました。

吊り橋の上で

私たちはその森の良さを知りたいため、このプロジェクトの一員であるガイドさんのご案内で、照葉樹林を歩くことになりました。

この吊り橋は、最も高いところで高さ142mもあり

吊り橋下の渓流

橋の隙間から下を見るとこんな感じで目がくらみます。

渡り終えるといよいよ森の中です。

岩壁とトロッコ道

やや暗い森が連続しその間に遊歩道が付けられています。

そのところどころに岩場があって水が湧き出しています。

照葉樹というのは常緑広葉樹の1種で、葉が1年中テカテカ光っているのでその名があります。

主にシイやカシなどの木々がそれに当たり、人間活動がなければ日本の国土の半分はこの種の森になると言われています。しかし大半が伐採され残されている面積は国土の1.5%しかありません。

ここ綾の森はとても貴重なのです。

イチイガシ巨木

これはイチイガシの巨木。樹木に手を当ててパワーをもらっているところです。そういえば、何だか元気になった感じがします。

この辺りには長い森林伐採の歴史があり、かつては

昔のトロッコ電車

トロッコ電車が走っていました。電車の道を利用して遊歩道となっているのです。

河原でランチタイム

ちょうどお昼となったので、遊歩道から河原に降りてランチタイムとなりました。

この川の水が素晴らしく澄んでいて、河原の石の裏にはカゲロウやカワゲラなどの川虫がびっしり。生き物豊かな川であることがすぐにわかりました。この下流ではゲンジボタルが飛ぶのだそうです。この素晴らしい川は、素晴らしい森があるからこそなのです。

美味しいランチを食べたあとは遊歩道に戻ります。

カジカ橋

もう1つの吊り橋から再度森と川を眺めます。

吊り橋と渓谷

最初に渡った吊り橋と清流が絵はがきのような景観です。特に山桜が咲く3月中下旬は素晴らしい眺めなのだそうです。

現地ガイドさんのおかげでこの森のことをいろいろと知ることができてとても有意義でした。現地ガイドさん、ありがとうございました!

約3時間のガイドウォークを楽しんだ後、この森を後にしました。その後、青島神社などを訪れて3日間のツアーを無事終了いたしました。


今回のツアーは出発直前に明らかになった鳥インフルエンザによりツルの観察ができなくなりとても残念でした。

それにも関わらずご参加してくださったみなさまには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。心からお礼申し上げます。

今回の写真はほとんど添乗員の蓬田さんに撮影していただきました。蓬田さん、ありがとうございました。

山旅会・南九州ツアー2日目・高千穂峰(2014.12.2)

夜、かなり強風が吹き荒れました。第一級の寒波が来襲しているとあって、本日予定している高千穂峰に無事登れるか心配です。

少し遅めに宿を出ました。

雪化粧した高千穂峰

高千穂峰は何とうっすらと雪化粧していました。

何とか登りたい一心で

霧島神宮

霧島神宮の神様にお参りをすることにしました。安全登山のお祈りをした後、登山口の高千穂河原でバスを降り、

登山開始

さあ、いよいよ登山開始です!

思ったほど強風ではなかったし、登山者がすでにいて引き返してきてはいないという情報を入手。気力が沸いてきました。

最初の急坂

うっすらと積もった雪は登山に全く支障ありません。

ここは3年前に新燃岳が噴火したときに降り積もった火山灰が堆積していて、やや歩きにくいです。

新燃岳などの眺め

馬の背に着きました。後ろを振り返ると中岳から新燃岳の山々も白く雪が積もっていて壮大な眺めです。

風が次第に強くなってきて、時折吹き飛ばされそうになるとしゃがんでやりすごします。

高千穂峰が見えた

お鉢の上からついに高千穂峰の山頂が顔を出しました! 真っ白です。

本宮跡

馬の背を越え、少し下って元宮跡に到着です。ここからは最後の一登り。

更に強くなっていく風に耐えて耐えて、登り始めから2時間半ほどでついに

山頂

高千穂峰山頂に到着しました!! みなさん、やりましたね。

しばし360°の展望を楽しんだ後、山頂の小屋で少し身体を暖め、意を決して下山開始。

韓国岳はガスの中

霧島連峰の最高峰、韓国岳はこの日ガスでついに顔を出しませんでした。

急な岩場をクリアし、次第に斜度が小さくなって来ました。

高千穂河原に向けて下山

登山口の高千穂河原が次第に大きくなってきて、強風に耐えて登山できたうれしさがこみ上げてきました。

登山開始から5時間弱で無事高千穂河原に到着しました。本当に全員で登ることができて良かったです。ご苦労様でした!!

こうして2日目の行程が無事終了いたしました。



山旅会・南九州ツアー1日目・矢筈岳(2014.12.1)

今年もとうとう師走に突入です。早いものですね。

1日より山旅会・南九州ツアーに出かけてきました。

このツアーは山に登るだけでなく、ツル越冬地でたくさんのツルを見たり、広大な森を見たりするツアーです。

しかし、出発2日前に衝撃が走りました! 何と出水のツルの1羽が鳥インフルエンザにかかって、ツルを見ることができなくなってしまいました。

とても残念でしたが、ツルを見られなくてもやむを得ないとお客様と一緒に3日間を過ごさせていただきました。

まず1日目です。鹿児島県出水市と熊本県水俣市の境にある矢筈岳へ向かいました。

矢筈岳の矢筈(やはず)とは矢の尾部へV形に加工された弓弦を受ける部分のことであり、山の形でいうと双耳峰を意味しています。

矢筈岳

この写真の2つの山がそれで、右は女岳(めだけ)、そして左はこれから登る矢筈岳です。

ウラジロ茂る道

この山の登山口に行くため林道を歩きます。周囲はウラジロという暖地性のシダが茂っています。

イズセンリョウ

この実はイズセンリョウ。伊豆半島に多い植物です。さすがに南国の植物が多いです。

山道に入ると

サツマイナモリ

イナモリソウの仲間、サツマイナモリが所狭しと咲いていました。その名もずばりですが、ここはかろうじて熊本県です。

女岳と矢筈岳の鞍部を過ぎるとやや急な道となります。ここに下見の時も見られた

ツチトリモチ

ツチトリモチの花がまだ見られました。本当に奇妙な寄生植物です。寄生している相手はイスノキという木です。

照葉樹林を登る

登るに従ってスダジイの他にイスノキなどの照葉樹林となってきました。

そして程なくして矢筈岳山頂に到着しました。やはり・・・どんな山でも

ばんざーい

バンザーイ!です。

海から近い山の山頂からは

八代海と天草諸島

八代海とその向こうの天草諸島が見えていてとても嬉しかったです。

別の角度にはツルがたくさんいるであろう出水平野と、反対側の水俣の町も見えていました。

登山中さして降られることもなく来た道を戻って、この日の宿霧島温泉に向かいました。

プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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