満開をやや過ぎた桜を横目で見ながら、一路越後へ!
雪解け直後のかれんな花を見に、角田山と国上山ツアーに出かけました。
4日(1日目)は好天が期待できるとあって、行程を変更して1日目に角田山を登ることにしました。
角田浜駐車場からスタート。灯台コースの隣の尾根を登ります。

さっそく、カタクリと並んで人気の高い雪割草(オオミスミソウ)が所狭しと咲いています。この花は白い色が多いですが、ピンク色だったり薄紫色だったり、本当に色々な花色を楽しむことができます。

登るまで曇りがちだったとみえて、カタクリは半開きの状態。日が差してきているので花が開いてくることを期待して進みます。

とにかく登山道横にたくさんのカタクリが咲いていてそれは見事です。

中には白い花もあって、ショウジョウバカマと白さを競っています。

圧倒的なカタクリに混じって白いキクザキイチゲも負けじと花開いています。

このチョコレート色のグロテスクなのはコシノカンアオイの花です。他のカンアオイより花が巨大で横を向いたキノコのようです。

お天気が良くなって雪割草も元気いっぱい。色が様々だけでなく花の大きさも小さいものから大きいものまで実に多彩です。

あっちを向いていますが、紅白の競演が見事です!
本当にたくさんの花を見ながら登ると、あっという間に

角田山の山頂に到着です。バンザーイ!!
山頂を通り越して少し行った観音堂で休憩です。ここは北側と東側の展望が素晴らしいところです。

眼下に穀倉地帯の蒲原平野を、そして遠方には右から守門岳から粟ヶ岳、中央に飯豊連峰、そして左の遙か彼方には朝日連峰まですっきりと望むことができ最高でした。
時折冷たい風が通りますが、実の遠くまで見通せて時間を忘れるほどです。
重い腰を上げて再びスタート。角田山山頂を再び踏み、下山路は灯台コースを進みます。

灯台コースにもびっしりとカタクリが咲き、歩いていて退屈しません。こんな道がしばらく続きます。

日本海側に多いオクチョウジザクラの花が見頃を迎えています。
カタクリが群れ咲いていた平坦な場所を過ぎると、俄然登山道が険しくなります。

おおっ! 海の向こうには何と佐渡島が見えるではないですか! 雪を頂いた大佐渡の山々もはっきりと望めます。

急な岩場を一歩一歩慎重に下っていきます。海を眺めながらの下りは爽快で迫力満点。
狭い尾根からは眺めが抜群。波が岩に打ち付ける音もザブーンと耳に響きます。

ついに灯台が近づいてきました。実に絵になる風景です。打ち寄せる白波が凄い迫力で迫ってきます。

そして最後は海に飛び込むように階段を下りて、無事角田浜に下り立ちました。海抜0メートルへの下山が無事終了。しばし感動の余韻に浸ることができました。
この後は宿入りして、露天風呂から海に沈む夕日を見て、夜に宿の近くでの皆既月食に期待しました。が、夕方から広がってきた雲で夕日は見えず、皆既月食も雲に邪魔されて、雲の切れ間からかすかに見えた程度と、ちょっと残念な結果に終わりました。
でも、たくさんの花と素晴らしい景観を十二分に楽しめた1日目が無事終了いたしました。