2月も中旬となり、太平洋側では雪が降りやすい季節です。
11日頃にも1回雪が降り、丹沢の上の方は更に白くなりました。
しかし伊豆半島の付け根に当たる沼津アルプスは温暖な場所にあり、標高が低いせいか雪は全くありません。
今回は海沿いの多比から大平山と鷲頭山の間の稜線に登り、鷲頭山、志下山、徳倉山と縦走し、香貫台入口に下山するコースで沼津アルプスの2/3くらいを歩きます。

多比から登山開始です。お天気が良く風もあまりなく、絶好の登山日和です。
みかん畑を縫うように進む急な舗装道路を進み

この看板から山道に入ります。このカラフルな看板は至るところにあり、雰囲気が良くてなかなか良いです。

小1時間で稜線に出ました。朝来るときに見えていた富士山は残念ながら見えません。

稜線は狭く岩がむき出しになっていて、立木や岩につかまりながら慎重に進んでいきます。

時々、これから登る鷲頭山がその姿を現します。

写真の中のクネクネした木はウバメガシというカシの仲間で、日本では沼津が分布の東限で、岩場に純林を作っています。
この木は焼くと高級の炭材・備長炭の原料となる木です。どうも他の植物との競争に弱いらしくて、他の植物が入りにくいやせた地に逃げ込んでいるのでしょう。

ちょうどお昼頃、沼津アルプス最高峰・鷲頭山(392m)に到着し、ランチタイムです。
ここまではなかなかスリルのある道でした。良いお天気の下、山頂でのんびり食事をたべるのはこの上なくよい気分です。
昼食後は小鷲頭山へ進み

駿河湾の美しくカーブした海岸線が望める山頂で景色に見入っています。
ここからが最も急な下り。コース中最大の難所です。

150mくらいの標高差を一気に下ります。先ほどまで賑やかだったパーティも静かになり真剣そのもの。
ここからは下ったり登ったりをくり返します。
いくつかある展望台で後を振り返ると

鷲頭山と小鷲頭山が隣り合っていて、北側がすごい急斜面です。良くあんな場所を下りてこられたものです。

タチツボスミレが1株咲いていました。小さな春を発見!
この後は徳倉山まで縦走し、

無事香貫台入口へ下山してツアーを終了しました。
ご参加された皆さま、大変お疲れ様でした。そしてご参加いただきありがとうございました。