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山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

南アルプス・鳳凰三山ツアー(2018.7.26-27)2日目

出発前に発生した台風12号がどうやら早まって北上し、2日目の夜から雨が降り出しそうだということが判明しました。

いろいろな策を比較検討した結果、最終的には2日目に下山することを決意し、最も標高差の少ない広河原を目指すことにしました。

広河原の最終バスに間に合うように、2日目の行程を決めなければなりません。参加者の皆さまは、このことを良く理解していただきました。

外に出て空を見あげると快晴。やったー

朝食後、鳳凰三山を目指します。

標高2700m付近でシラビソの林を抜けると花崗岩の巨岩が現れ

カラマツと白峰三山

白峰三山(右より北岳、間ノ岳、農鳥岳)がどーんと姿を現しました。いやー、本当に美しい眺めです。

高山植物の女王と呼びたくなる

薄ピンク

タカネビランジも見え始めました。この花は薄ピンク色です。

新築されたばかりの薬師岳小屋を過ぎて三山の1つ目の薬師岳に登るとさらに眺めが良くなります。

雲海の上には

富士山と雲海

くっきりとした富士山が。

そして前方には

八ヶ岳と浅間山など

八ヶ岳連峰とその右の浅間山、そして蓼科山の左奥には妙高山、火打山などなど・・・

三山2つめの最高峰

巨岩と白砂と観音岳

観音岳に続く道は花崗岩の巨岩と白砂がずっと続いています。

こんな素晴らしい景観と美しい花を見たら

はしゃぎ回る

誰でもはしゃぎ回りたくなりますね。

タカネビランジには色の変異があって

白花

白っぽい株も少なからずあります。

こんなに岩と砂だらけの厳しい環境を好むのか、それとも土が安定しているような環境では他の植物との競争に勝てないのかわかりませんが、同じような環境を好むコマクサと似ています。

それにしてもこの花の多さは驚くべき事です。北岳で見た株数より桁違いに多いです。

白砂とピンク花

最近ほとんど雨が降っていないそうなのに、こんなにたくさん・・・。

てっぺんがつるっとした面白い形の

巨岩と北岳と仙丈ヶ岳

巨岩の奥には北岳と仙丈ヶ岳です。どちらも3000mをゆうにに超える山ですが、こちらも2700m以上あってそんなに高さを感じません。


涼しい風に吹かれながら稜線歩きを楽しんでいると、ついに

観音岳

三山2つ目の最高峰・観音岳(2841m)に到着しました。感無量です。

観音岳からは今まで見えにくかった

観音岳から甲斐駒

甲斐駒ヶ岳とその手前の三山3つ目・地蔵岳も見えてきました。甲斐駒の左側には乗鞍岳も見えています。


9時近くなると次第に雲が湧いてきて

雲海と富士山

富士山はうっすらと笠を被ってきました。

観音岳山頂で360°のパノラマを十分楽しんだ後は地蔵岳方面へ向かいます。

岩場の急な上り下りを1つずつクリアしていきます。

カラフルビランジ
相変わらず咲き誇るタカネビランジを見たり

オベリスクとキアゲハ

キアゲハ舞う中、迫力ある地蔵岳のオベリスクを眺めたりしつつ、いよいよ三山を離れて広河原に向かう道を進みます。

小さな高山蝶

クモマベニヒカゲ

クモマベニヒカゲがザックにしみこんだ汗を吸いに来たかと思ったら

ゲーゲーとしわがれ声で無く

ホシガラス

ホシガラスは私たちを無視するように岩のてっぺんできょろきょろしています。

岩場に咲くキキョウの仲間。

ミヤマシャジン

おっ、これはホウオウシャジン、かと思ったら萼に鋸歯がないのでミヤマシャジンでした。残念。

高嶺に近づくと植生が変わってきました。花崗岩があまり見られなくなり黒っぽく縞模様の岩が主体となりました。

その岩には

チョウジコメツツジ

チョウジコメツツジの群落が。そして最後のピークで三角点のある

高嶺にて

高嶺に到着しました。ヤレヤレ。

ここから広河原がはるか下に望めます。広河原までは下り一方ですが、標高差は1300mもあります。最終バスに間に合わないと大変。気合いを入れて下りはじめました。

白鳳峠

白鳳峠で稜線を離れ、長い長い

ゴーロの下り

ゴーロの斜面を下っていきます。振り向けば

岩屑斜面

斜面はゴーロ(岩屑斜面)だらけ。

地学の先生によれば、氷期に凍結融解を繰り返した結果発生した岩屑だとのこと。その見本市みたいな場所でした。

この先は森の中を一気に広河原まで下って、何とか甲府行きの最終バスに間に合いました。セーフ!!

広河原のバスターミナルの掲示をみてビックリ。明日は台風のせいでバスもタクシーも全てストップするとのこと。

とにかく間に合ったことを皆で喜び合いました。


3日間のツアーを2日に濃縮した密度の高いツアーが何とか無事に終了しました。

素晴らしいお天気、巨岩と白砂の稜線。360°のパノラマ。高山植物の女王(と私が勝手に思っている)タカネビランジなどの高山植物。

鳳凰三山の魅力を十二分に体験できて良かったです。

ご参加された皆さま、2日間本当にお疲れ様でした。

ご参加いただきありがとうございました。











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プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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