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山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

南アルプス・北岳ツアー(2018.8.9-11)1日目・2日目

今年の夏は台風の発生が多くて、このツアーの直前に発生した台風13号が関東の方に進んできたため、催行が危ぶまれていました。

しかし直前になって東側に反れたため、何とか実施できることになりました。

この北岳ツアーは昨年も台風により中止となっていて、今年中止になれば返り討ちに逢うところでした。

コースは広河原を起点として、1日目は白根御池小屋まで行って宿泊。2日目は草すべりを登って北岳山頂に立ってから肩の小屋で宿泊。3日目に右俣、大樺沢を通って広河原に下山する予定です。

広河原出発

野呂川に架かるこの吊り橋を渡るとツアーがいよいよ始まります。

森の中の急登

樹林帯の中を急登して行きます。この日は台風13号が遠ざかりつつありますが、その風が残っていて涼しくて良かったです。

森の中にはソバナ、セリバシオガマ、カニコウモリ、オオレイジンソウ、クサボタンなどの花が見られました。

立派な階段

2年前には無かった丸木の階段がところどころにかけてあって、整備されている感じでした。

標高差700mくらい登ると傾斜は緩やかになってトラバースするようになります。

橋を渡る

沢にかけられている橋からは

観音岳と薬師岳

鳳凰三山の観音岳と薬師岳が野呂川の対岸に見えていました。

そして間もなく

白根御池小屋到着

この日の宿、白根御池小屋に到着してこの日の行程を終了しました。

台風であきらめて登らなかった人や、昨日あわてて下山した人が多かったのか、宿はとても空いていて快適でした。

夕日や星空を期待していたのですが、霧がかかって見ることができませんでした。


2日目の朝、快晴です。

小屋を出発

先行パーティが出発。私たちも続いて草すべりに取り付きます。

白根御池

小屋横にある白根御池は無風のため鏡のような水面で、木々が美しく反射しています。

森の中と違って草すべりは草原。

草すべりを見上げる

黄色いハンゴンソウ群落の上に、森に囲まれた草原を登っていきます。

どうして草すべりは草原になったのでしょう? 過去土石流でも流れた跡なのでしょうか?

日当たりがよいので、朝6時でもとても暑いです。でも

タカネグンナイフウロ

タカネグンナイフウロ、

ハクサンフウロ

ハクサンフウロ、

クガイソウ

クガイソウはじめセンジュガンピ、シシウド、エゾシオガマ、タイツリオウギ、ミヤマコゴメグサ、シモツケソウ、トウゲブキ、ミソガワソウ、ヤマギラン、トリカブト、イブキトラノオ、キオン、トモエシオガマ、タカネナデシコなど、咲いている花は挙げたらきりがありません。

ただしちょっと残念だったのは、ミヤマハナシノブの花がほとんど見られなかったことです。今年は総じて開花が早いので、もう終わりかけだったのでしょう。

北岳東面

八本歯のコルから北岳の東面が望めました。

東面はバットレスと呼ばれる急峻な岩場で、凄い迫力です。

草すべりを登り終え、右俣と合流する場所に

シカ柵とシシウド

植生保護柵が設置してありました。

近年ニホンジカが高山植物を大量に食べるので、みるみる植物がなくなっているため保護している場所です。

対症療法としてはやむを得ませんが、これでは根本的な解決になりません。

適正密度の10倍もいると言われているニホンジカを減らす以外に対策にならないのは明らかです。

しかも、この柵は明らかに強度が不十分です。支柱が傾いているものもあり、高さも足りないのでシカの侵入を許していることでしょう。

稜線まで一息

稜線まであと一息の所までやって来ました。

そして小太郎山分岐で稜線歩きが始まります。

小太郎分岐から甲斐駒

片側から霧がわき上がってきていますが、甲斐駒ヶ岳がかろうじて見えています。

右手にはどっしりした

仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳がばっちり。仙丈の左側遠方には木曽駒ヶ岳や宝剣岳など中央アルプスの山々も雲海に浮かんでいました。

気持ちの良い稜線を進むと、「おおっ!」

タカネビランジ

私の大好きなタカネビランジ発見!

やがて

肩の小屋

この日の宿、標高3010mにある肩の小屋に到着です。

ここで一部の荷物をデポして北岳山頂に挑みます。

岩場を登る

やや急な岩場を登っていきます。足元や岩の隙間には

タカネシオガマ

タカネシオガマ、

チシマギキョウ

チシマギキョウ、

そして芸術的な

シコタンソウ

シコタンソウの花がまだ見られました。この花をよーくみて下さい。

小さい花の中に赤や黄色の斑点がいっぱい。

どうしてこんなに手の込んだお化粧をしているのでしょう?

この他にも、ミヤマミミナグサ、タカネヒゴタイ、ハハコヨモギ、タカネヨモギ、ウサギギク、イワツメクサ、タカネツメクサ、イワギキョウ、イブキジャコウソウ、ウスユキソウ、ミヤママンネングサなどたくさんの花を見ることができました。

そしてようやく

北岳山頂

日本第2位の高峰・北岳の山頂に登頂しました!

「ばんざーい!!」

人気の山なので大勢の人がいることが多い山頂ですが、この日は私たち以外に数人だけ。

山頂でランチ

ゆっくりとランチです。でも残念ながら霧に覆われていて展望がありません。

肩の小屋に戻って夕食をいただいた後、短い時間でしたが

一瞬晴れ上がった

ぱーと、晴れ上がりました。

もくもくと積雲が上がっていましたが、日差しが暖かくて嬉しいです。

この後も霧に覆われましたが、日没の少し前にやっと

うっすらと富士山

うっすらと富士山が見えました。

夜8時を過ぎたら短時間晴れ上がり、天の川と火星・木星・土星が現れましたが、やや風が強くて大変寒いので誰も外に出てこなかったので、一人で星空を見上げてから布団に入りました。


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プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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