山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

裏登山道から筑波山(2018.4.2)

最も標高の低い日本百名山・筑波山。

とても有名な山で訪れる人がとても多い所ですが、ほとんどがロープウェイを使ったり、南側の表登山道を登る人で、裏側(北側)から登る人はとても少ないです。

しかしその裏側にこそ自然が残っています。

ツアーの下見を兼ねて、裏登山道から筑波山(女体山)に登ってきました。

起点(裏登山口)は湯袋(ゆぶくろ)峠から500mほど北西にあります。

登山道入口

ほとんど消えかかっている道標。でもこの付近にはニリンソウやトウゴクサバノオなどの花がたくさん咲いています。

沢沿いを進む

沢沿いを進んでいくと

ニッコウネコノメ

本当にたくさんの花が咲いています。

初めて見たニッコウネコノメ。雄しべの先(葯)が赤くて、黄色いホウとの対比がとてもきれいです。

ネコノメソウ、ムカゴネコノメ、ツルネコノメ、ユリワサビ、ニリンソウ、トウゴクサバノオ、ヤマエンゴサク、キクザキイチゲと次々に出てきます。

色彩も東京近辺とは若干異なり、

ナガバノスミレサイシン

ナガバノスミレサイシンは濃い紫色をしていて、まるでニオイタチツボスミレみたいです。

1時間あまりで筑波高原キャンプ場に到着。ここは

カタクリ群落

カタクリ群落があって花はちょうど見頃でした。

アオイスミレ

このアオイスミレはややピンクがかっていますし、キクザキイチゲは

紫色のキクザキイチゲ

こんなに濃い紫色を見たのは初めて。色の変異が大きく、白がベースにうっすらピンク色がかったものや薄紫色、などなど七変化です。

キャンプ場からは

道標

道標に従って進みます。

登りやすい道

ゆるやかな傾斜の道が続いていて、先ほどから出てきている花の他に

ハルトラノオ

ハルトラノオが小さな花を付けていて

エンレイソウ群落

エンレイソウの群落もありました。

キャンプ場から小1時間で女体山直下に到着。この後はここから

女体山頂上直下

御幸ヶ原に向けて進みます。

カタクリ花まつりが開催されていて、ちょうどカタクリが満開でした。

たぶん例年より1週間以上早い満開でしょう。


裏登山道は予想していたとおり、春の花いっぱいの道でした。

歩く人はほとんどいなくて静かな山歩きを楽しむことができます。自然を楽しむにはとても良いコースだと思いました。

フォーゲルでは4月16日(月)にツアーを予定しています。

詳しくは こちら をご覧下さい。

弟富士山・若御子峠ツアー(2018.4.1)

3月は記録破りの高温となり、桜をはじめいろいろな花が一気に開花しました。

4月はどうでしょうか?

1日もやはり20℃を越える日となりました。この日は秩父の低山歩きです。

武州日野駅

秩父鉄道の武州日野駅からスタート。駅周辺はソメイヨシノとしだれ桜で華やかです。

駅の裏側に回り込むと

カタクリの花

カタクリ自生地があり、カタクリの花が見頃を迎えていました。

カタクリ自生地

夢中になって写真撮影です。

逆光で見ると

カタクリ

花の真ん中の星形模様が浮かび上がります。

カタクリ群生の中を登っていくと

弟富士山

弟富士山(おとふじやま)に到着。まずは神社にお詣りです。

反対側に下りて進みます。

振り返れば

弟富士山を振り返る

今登ってきた弟富士山が。富士山形をしていますね。でもこんなに急な山だったのか。

橋と線路を渡って秩父の里をのんびり歩きます。

花いっぱいの里歩き

レンギョウとサンシュユの黄色、ハナモモとサクラのピンク、白いコブシとサクラ、・・・色とりどりの光景が広がります。

コブシを観察

コブシの花をじっくり観察。のんびりしていたい場所でした。

ここから若御子峠に向かって登っていきます。

中腹にある憩いの広場に到着し、

憩いの広場でランチ

あずまやでランチタイム。気温が高くて日差しも強いので、日陰が欲しいです。

隣の大きな木はイタヤカエデ。黄緑色は

イタヤカエデの花

開葉に先駆けて咲いた花です。

4月の頭に咲くなんて早すぎ! きっと2週間くらい早いでしょう。

ここには

フクジュソウ

フクジュソウが広い範囲で植えられています。でも季節が進んでいるので、もう花も終盤です。

食事の後は若御子峠から朝越山に登って、

急な下り階段

急坂の階段を一歩一歩下っていきます。

一気に標高差300mを下るとそこにあるのは

清雲寺しだれ桜1

清雲寺というお寺と見事なシダレザクラです。

白っぽいのがひとえのエドヒガン。ピンク色のがヤエベニシダレ。これもエドヒガンの栽培品種です。

どちらもまさに見頃の素晴らしい景観です。

ここには30本も植えられていて、

清雲寺しだれ桜2

こんなに良いタイミングで来られたことを幸運に思います。

沢山の人が訪れて写真を撮っていました。

この後は武州中川の駅まで歩いてツアーを終了しました。

カタクリにはじまってハナモモなどカラフルな花咲く秩父の里歩き、イタヤカエデ、そして圧巻のシダレザクラ。

大いに花を楽しんだ秩父の低山歩きでした。

ご参加されたみなさま、ありがとうございました。

多摩森林科学園観察会(2018.3.30)

高尾駅から徒歩で行けるサクラの名所、多摩森林科学園に観察会に行ってきました。

高尾は都心より寒いので、サクラの時期は少し遅めです。しかし、今年は都心でも満開が早かったですし、初夏の気温が続いたので、高尾でも3月末にサクラが満開となり、企画時点では咲き始めと思っていたサクラの満開に当たりました。

森林科学園にはサクラだけでなくいろいろな樹木や草花が植栽・自生していて、四季折々自然観察を楽しむことができます。

第2樹木園では、いろいろな草花を見られ、

エイザンスミレを撮る

被写体に事欠きません。

エイザンスミレ

このエイザンスミレをはじめとして、タカオスミレ、アズマイチゲ、カントウミヤマカタバミ、アマナ、セントウソウ、ヤマルリソウなど、花で溢れています。

木の花も多く、イヌブナ、コブシ、ミツバツツジ、アセビなどの他、

ミヤマシキミとハナグモ

ミヤマシキミも咲いていました。この花に何か動物がいるのがわかりますか?

ちょうど写真の中央にハナグモがいます。このクモは花の周辺に待機していて、チョウなどが花の蜜を吸いに来ると捕まえて食べてしまうのです。そのため前側2対の足が長くなっています。

第2樹木園を抜けて

サクラ保存林へ

サクラ保存林にやって来ました。真っ青な空に白やピンクのサクラが映えていて、素晴らしい景観です。

赤みの強いのはカンヒザクラ。沖縄や台湾に自生する野生種です。

このサクラは早咲きで、例年ならそろそろ花が終わっているはずですが、まだしっかり咲いています。

ソメイヨシノ

これはソメイヨシノだったと思いますが、大きく枝を広げて見事な咲きっぷりです。

陽光の写真を撮る

濃いピンク色で大きな花を持つのは陽光です。ソメイヨシノの一品種とカンヒザクラの掛け合わせで色が濃くなったようですが、花はオオシマザクラよりさらに大きく見事です。

いろいろなサクラの花を楽しんだ後は

ランチタイム

ランチタイムです。ロケーションが最高。枝垂れたソメイヨシノを見ながらの豪華ランチです(笑)。

食事の後も

ヤエベニシダレ

エドヒガン系のヤエベニシダレの素晴らしい花を皮切りに観桜を楽しんだり、

サクラ以外にも観察対象を広げ、

アサギマダラ幼虫

キジョランの葉に付いていたアサギマダラの幼虫やアカタテハ、ルリタテハなどの越冬した成虫を見たり、

キブシ両性花

キブシの花をじっくり見て

キブシ雌花

雌雄を観察したり、

キジョラン美

キジョランの実を発見して飛んできた種を見たり

イヌシデ花

イヌシデの花の雌雄を観察したりしました(ぶら下がっている長い穂は雄花、短いのは雌花)。

この日に森林科学園で咲いていたサクラ野生種はカンヒザクラ、オオシマザクラ、エドヒガン、ヤマザクラ、チョウジザクラ、マメザクラの6種類。早咲きのカンヒザクラとやや遅いオオシマザクラが同時に見られるのは珍しいと思います。すごくラッキーでした。

森林科学園でたっぷり楽しんだ後は、おまけで

高楽寺シダレザクラ

高楽寺のシダレザクラを鑑賞してツアーを終了しました。

サクラだけでなく草花や昆虫、そして野鳥も楽しめた観察会でした。

ご参加された皆さま、ありがとうございました。








三浦半島横断ツアー(2018.3.26)

各地で桜の花の開花・満開のニュースが連日聞かれるようになりました。

この冬は寒かったために、桜の休眠からの目覚めが順調で、急に暖かくなったことで一気に開花が進んでいます。

この日は良くツアーが行われる三浦アルプスではなく、長柄から森戸川をどんどんさかのぼり、途中で離れて二子山に登ったのち、乳頭山と畠山という200m峰を連続して訪れ、最後に桜の名所・塚山公園で花見というロングコースです。

森戸川へ

葉山の長柄から森戸川に向かって進んでいきます。

あちこちでサクラの花が美しく咲いています。

川沿いで植物観察

林道は車両通行止めなのでじっくりと植物観察することができます。

この日は

イワボタン

ちょっと珍しいイワボタンや

ニリンソウ

ニリンソウ、そして

ウラシマソウ

ウラシマソウ、ツルカノコソウ、ムラサキケマン、タチツボスミレなどの花がいっぱい。

ウグイスのさえずりをBGMに

新緑の大山林道

気持ちの良い林道歩きが楽しめます。

次第に源流が近くなってきた頃

渡渉の連続

何度か川を渡って急坂を登っていきます。

お昼前に最初の200m峰、二子山に到着しました。ここでランチです。

二子山山頂

お弁当を広げようとしたその瞬間、トビが猛スピードで通り過ぎました。

幸い被害はなかったですが全く油断ができません。展望台の下に座って四方を誰かが見張ることで、何とかゆっくりとお弁当を食べることができました。

二子山を後にして乳頭山に向かいます。

かなりぬかるんでいる嫌な道を進みます。

オオシマザクラ花

オオシマザクラの花が落ちていました。とても良い香りの花です。

オオシマザクラを見上げる

青空に真っ白い花が映えています。

そして

乳頭山とサクラ

鉄塔横の乳頭山のピークが近づいてきました。

オオシマザクラが乳頭山の山肌を染めています。

14時頃、

乳頭山山頂

乳頭山の山頂に着きました。やっと2座目です。

ここから畠山に至る道はヤブツバキの群生地。

ツバキロード

ツバキロードとも呼べるようなツバキ並木が延々続きます。足元を見ると

ツバキの絨毯

あちこちにツバキの絨毯が広がっていました。

そして15時過ぎに

畠山

畠山山頂に到着。やったー!!

無事200m峰を3座クリアし、下山したあと桜に期待してび塚山公園に登ります。

咲き出しているとは思いましたが、

塚山公園の桜

満開に近い桜の園が延々と広がっていて、感動的な光景でした。。。

ほとんど人のいない静かな塚山公園を後にして安針塚駅まで下りてツアーを終了しました。


お天気に恵まれさわやかな風が吹き抜け、ウグイスのすばらしいさえずりの中、たくさんの花を見ることができたツアーでした。

ご参加されたみなさま、長丁場お疲れ様でした。そしてご参加いただきありがとうございました。









奥高尾ツアー(2018.3.24)

彼岸空けの24日に高尾山の奥へツアーに出かけました。

もともと21日の祝日に予定していたのですが、雪が降ってしまいこの日に延期となりました。

高尾からのバスを駒木野で下りて

駒木野公園

ウメが美しく咲く駒木野公園を通り

小仏川

小仏川沿いの道に進みます。昨日の雨のせいか水量は多めです。

ここにはニリンソウやアズマイチゲなどの春植物(スプリングエフェメラル)がたくさん咲き、

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサクやヒメニラ、キバナノアマナなども見ることができました。

川沿いを進むといろいろな花に出くわします。

キブシ

かんざしのようなキブシや真っ赤なヤブツバキ、そしてアブラチャンやダンコウバイなどなど。寒かった冬が終わり一気に春が来た感じです。

ウメもまだ見頃

梅林はまだ見頃で、良い香りが漂っています。

車道を歩いて日影沢に向かいます。ふと振り返ると見たくもない光景が!!

ヒノキ花粉

ヒノキ林から登る怪しげな煙。

そうそうこれがヒノキ花粉です。風で舞い上がっています。

花粉症の身としては背筋が寒くなるような光景でした。

目を転じれば

カツラの花

森の木々が赤くなっています。

これはカツラの花が開花しているのです。秋になると落ち葉が香るこの木は雄と雌が別の株で、特に雄の木が赤く見えます。

日影沢をゆっくり登っていきます。

ニリンソウ

早くもニリンソウがあちこちで咲き出し、キクザキイチゲは花盛り。でも昨夜の雨とこの日曇がちのせいか、花が上を向いていません。ちょっと残念。

コチャルメルソウ

この不思議なちょっと表現しにくいものは、これでも花です。

コチャルメルソウという舌を噛みそうな名前です。これでも虫が飛んできて花粉を媒介してくれるのか心配になりますね。

ヨゴレネコノメ

薄暗いところではっと目立つこの花は、ちょっとかわいそうな名前のヨゴレネコノメ。

葉っぱがあまりきれいでないことから付いた名前ですが、黄色い部分(ほう)はとてもきれいで、花びらのない花を引き立たせています。こちらの方が虫が寄ってきそうです。

この時期は植物だけでなく動物も繁殖シーズン到来です。

水が滴る岩の割れ目から奇妙な声が・・・。

タゴガエル

岩の割れ目からに目をこらすと何かが動いています。これはカエルの足。

鳴いているのはタゴガエルという渓流性のカエルの♂で、雌を呼ぶ声なのです。

昼間から鳴いていても姿を見せないのは天敵に襲われないようにするためです。

カエルにとっても恋のシーズンなのです。


日影沢を離れ尾根を登ってもみじ台でランチとした後、稜線を小仏城山に向かって行きます。

一丁平から北側の巻道を進むと驚くような光景が・・・。

大規模伐採地

大規模に伐採されている斜面がありました。

切られているのはスギかヒノキの人工林です。東京都が進めている花粉対策なのでしょうか?

都民の2人に1人が花粉症ということを都が発表しています。その対策として花粉の少ない人工林にするのか、広葉樹への樹種転換しようとしているのか。まだ植えていないのでわかりませんが、ちょっと驚きでした。

稜線で花を探す

稜線に戻ってスミレなどの花を探し、小仏城山の巻道を通って

ぬかるむ道

昨夜の雨でぬかるむ道を慎重に下っていきます。

小仏峠

小仏峠付近で一休み。眼下の相模湖とその向こうの石老山や雪をかぶった丹沢主脈・西丹沢の山並みを望むことができましたが、富士山は残念ながら見られません。

この後小仏バス停まで下って奥高尾ツアーを終了しました。


咲き出した花をたくさん見たりカラ類のさえずりを聞いたり。春をたっぷり感じることができたツアーでした。

ご参加された皆さま、ありがとうございました。





プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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