山を歩いたり自然の中に身を置くことが好きな人に参考となるような情報を発信いたします。

箱根鷹巣山ツアー(2017.9.10)

箱根火山は大きなカルデラがあることで知られていますが、一番外側の(古期)外輪山と中央の火口丘の中間に(新期)外輪山があることはあまり知られていません。

新期外輪山は一部しか残っておらずぐるっと一周していないので地図上でもわかりにくいのですが、今回行く鷹巣山や浅間山、そして立ち入り禁止となっている上二子山と下二子山などが新期外輪山を形成しています。

今回のツアーはまだ残暑の時期なので、鷹巣山の南側にある飛竜の滝を見て涼んでから、鷹巣山と浅間山に登り、箱根登山鉄道の宮ノ下駅まで南北に横断するコースを選びました。

畑宿バス停から登山開始して寄木細工の工房が並んでいる道を通り、

登山開始

国道の横から山道に入っていきます。

涼しい沢沿いの道

やや暑い日ですが、沢沿いの道には涼風が通り抜け、とても涼しい山歩きです。

こんなところには決まって

タマアジサイ

タマアジサイが涼しげな顔をして咲いています。

石がゴロゴロの道を越え、階段があるジグザグ道を登っていくと

飛竜の滝

飛竜の滝を展望する場所に着きました。水量が少ないです!

ちなみに6年前に撮った写真は

hiryuu.jpg

これです。ずいぶん違いますね。

滝のすぐ横には

サワガニ

サワガニがノコノコ歩いていました。

暗いヒノキ林を抜けると

尾根道の防火帯

防火帯が切ってある尾根歩きとなります。毎年草刈りをされているので樹木はなく、毎年今頃からしばらくは草原性の花を楽しめます。

今回は時期がちょっと早かったですが、

オミナエシ

オミナエシや

タムラソウ

タムラソウ、そしてタイアザミ、シラヤマギク、アキノタムラソウなどがあちこちで咲いていました。

この日の最高峰、鷹巣山では休憩に良い場所を見つけられず、その隣の浅間山まで行ってランチタイムです。

浅間山にて

とてもお天気が良くて日向では暑いです。

ここの山頂はシバ草地でとても気持ちが良く

良い天気

花もたくさん咲いていました。

浅間山からは宮ノ下駅に向かって歩きやすい道を下りていきます。

モミジガサ

山菜としておいしいモミジガサや

キバナアキギリ

巧妙な構造が見事なキバナアキギリの花、

エビフライ

マツボックリがリスに食べられた食痕(俗に言うエビフライ)などを観察しながら

踏切を渡る

箱根登山線の線路を渡って、宮ノ下駅に無事下山し、ツアーを終了しました。

ご参加された皆さま、ありがとうございました。

黒斑山・池ノ平湿原ツアー(2017.9.3)

長雨が続いた8月が終わり、9月に入りました。

台風が東海上を通り過ぎて、涼しくて乾いた風を吹き込んでくれました。そのおかげですっきりと晴れ渡りました。

今回は初めて浅間山周辺のツアーで、浅間山外輪山の黒斑山と、そこから少し離れた場所にある池ノ平湿原を巡ります。

スタートは車坂峠です。日曜日でお天気がよいとあって駐車場は満員。

登山開始

峠からまずは黒斑山に登ります。

マツムシソウ

ちょうどマツムシソウが咲く季節。アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、ノアザミ、ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)、ヤマハハコなどの花がいっぱいです。

黒斑山への道は鬱蒼とした針葉樹林と、溶岩が冷えて固まった石ころ(スコリア)が多いガレ場とが交互に現れます。

森の中では

ゴゼンタチバナ実

ゴゼンタチバナの実が、そしてガレ場では

紅白の実

コケモモやシラタマノキなどの実がいっぱい見られました。

避難小屋を過ぎて外輪山の一角に差し掛かりました。

トーミの頭への道

片側が切り立った斜面が続き、これを登り切るとトーミの頭と呼ばれる展望台です。

切り立った崖の右側はカルデラの内部になります。

日当たりがよいので斜面には花が多く、

花の写真を撮る

イワインチン、シラネアザミ、ウメバチソウなどの写真を撮りながら進みます。

浅間山は現在でも活発な活動を続けていて、噴火警戒レベルが2で火口から2km以内の立ち入りが禁止されています。

黒斑山は3km離れているのでギリギリ立ち入ることが出来るのですが、国や自治体はかなり警戒していて

スピーカー

いざというときのために、こんな大きなスピーカーが山頂直下に取り付けられています。おお、すごい。

そして

黒斑山

多くの人が休憩している黒斑山に到着しました。ご苦労様でした。

浅間山にかかっていたガスはランチ後に晴れてきて

巨大な浅間山


巨大な火山の山、浅間山とその周囲のカルデラの様子がぜーんぶ見渡せました!

実に素晴らしい眺めです。

しばし眺めを楽しんだ後、往路を戻ります。

トーミの頭からの下降

トーミの頭から片側が崩れた斜面を慎重に下ります。

西の峰々

車坂峠に下りる途中で、西の方の山谷を見渡せました。

水の塔山、東篭ノ登山、湯ノ丸山、烏帽子山など、黒斑山から西に続く峰々が連なっていて、その北側には四阿山までもが望めました。

ナナカマド

天然カラマツ林に混じっているナナカマドが早くも紅葉し始めていました。


車坂峠から車で池ノ平湿原まで行って今度は湿原巡りです。

夕方になり、涼しいを通り越して寒い位の風の中、花咲く湿原を歩きます。

ここでは

エゾリンドウ

エゾリンドウやヤマラッキョウ、ウメバチソウなどの花を

湿原で花を見る

木道からたくさん見ることができました。

池ノ平は乾燥化が進んでいる湿原ですが、もっとも湿原らしさを保っており

鏡池

鏡池周辺は草紅葉が始まっていて、池には山々が映って秋の雰囲気が漂っていました。

カラッとしたお天気に恵まれ、浅間山を始めとする素晴らしい展望と数々の花を楽しむことができたツアーでした。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

ツアーのご紹介: 御坂破風山ツアー9/19

今日から9月。いよいよ秋になりました。高い山では紅葉が始まり、低山では秋の花が見頃となる月です。

気温が下がって山歩きなど身体を動かすのには良い季節です。

今回はツアーのご紹介です。

富士五湖の河口湖や西湖の北側を東西に延びる御坂山地。

最高峰は黒岳(1793m)ですが、黒岳から西へ向かうと破風(はふ)山、中藤(なかっとう)山があります。

この2つの間に新道峠という車でラクラク行ける峠があり、その辺りには観光客がいますが、それ以外は歩く人が少なく静かな山旅を楽しむことが出来ます。

富士山や河口湖の眺めは最高で、中藤山からは晴れていれば

Fuji_Kawaguchiko500.jpg

こんな感じに見えることでしょう。

あまり有名な山ではないですが、隠れた名所だと思います。

公共交通機関では行きにくい場所でもあります。

ツアーは9月19日(火)で、すでに実施が決定しております。

詳細は こちら をご覧下さい。

この頃には秋の花がたくさん見られ、トリカブト、レイジンソウ、サラシナショウマ、タムラソウ、ハナイカリなどが期待できます。

往復タクシーで行くので便利です。

みなさまのお申し込みをお待ちしています。

志賀山・根子岳ツアー(2017.8.28-29)2日目

2日目は根子岳登山です。

最初の予定では峰の原から小根子岳を通って根子岳に登る予定でしたが、小根子岳から根子岳の間に崩落があり通行が困難になったため、急遽菅平牧場からのピストンと変更になりました。

登山口

菅平牧場から登山を開始します。ここは四阿山の登山口にもなっています。

牛

大きな牛が優しい目でこちらを見ています。好奇心があるのでしょう。

牧場沿いの道にはたくさんの花が咲いていて、

ツリガネニンジン

ツリガネニンジン、

ノアザミ

ノアザミ、そしてヤマハギ、ハクサンフウロ、ウメバチソウ、クルマバナ、ノハラアザミ、ヤナギラン、カワラマツバ、ノコギリソウ、ハナイカリなどさすが花の百名山です。

あずまやで休憩

あずまやで一休み。この日は霧がかかっていて風もあり、とても涼しくて登山日和です。

マツムシソウ

マツムシソウや

ウメバチソウ

ウメバチソウ、そしてゴマナが咲く原っぱを過ぎるとシラカバやダケカンバの林となります。

石がゴロゴロした緩い斜面を登っていきます。

エゾリンドウ

エゾリンドウが素晴らしい色彩を放っていました。

最後は林を出て

ガスの中を登る

やや急な斜面を登っていきます。

相変わらずガスで展望が望めませんが、色々な花とアカモノ、コケモモ、シラタマノキ、ガンコウラン、クロマメノキなどの実がたくさん実っていて、秋の訪れを感じられました。

そして2時間あまりで

根子岳神社

根子岳の山頂に到着しました。大変お疲れ様でした。

山頂の風が当たらないところでランチタイムです。すぐ隣の四阿山は

見えそうな四阿山

もうちょっとで見えそうな感じでしたが、あきらめて下山開始です。

菅平高原を見下ろす

すると霧がぱあっと晴れて眼下の菅平高原が見えてきました。それとともに日が差してやや暑い中、一歩一歩下ります。

あずまやと根子岳

あずまやに着いた時には根子岳もはっきり見えて草原の山だという実感が湧きました。

牧場の横を通って菅平牧場に下り、無事登山を終了しました。


志賀山は森に囲まれ池や湿原が点在する山、そして根子岳は広大な草原が広がる山。2つの対照的な山を2日間に渡って登りましたが、まずまずのお天気となって素晴らしい景観とたくさんの花を楽しめたツアーでした。

みなさま2日間ありがとうございました。

志賀山・根子岳ツアー(2017.8.28-29)1日目

8月も終盤となり台風の季節です。

昨年台風のせいで中止となった志賀山・根子岳ツアーですが、今年は催行することができて良かったです。

1日目に志賀高原の森と池と湿原を楽しめる志賀山と、2日目に草原の花を楽しめる根子岳に登るツアーです。

前山リフト

志賀高原硯川の近くにある前山リフトに乗って、前山から登山開始します。

でも、大変お天気が良くて北アルプスまで望めるので、

ランチタイム

前山で1回目のランチを取ることにしました。この写真の背後は笠ヶ岳です。この他、志賀高原の横手山、鉢山、志賀山と、遠く白馬三山や五竜、鹿島槍などを望むことが出来ました。

登山開始してまもなく

渋池

渋池に到着です。風が弱いので鏡のような水面に森や横手山が映ってとてもきれいでした。

志賀山は遠目に見ると大したことがなさそうな山ですが、登ってみると意外にきつく、登りは岩場もある急斜面です。

この時期ともなると

ゴゼンタチバナ実

ゴゼンタチバナや

タケシマラン実

タケシマランなどが美しい実を付けていますし、

お釜池

コース中に点在する池がとても神秘的です。

志賀山

そしてようやく志賀山に到着。ガスが上がってきていてあまり展望が利きません。

志賀山を下る

志賀山から急坂を一旦下ります。

タテヤマウツボグサ

タテヤマウツボグサが美しい花を付けていました。

再び急坂を上り切ると志賀山と同じ位の標高の裏志賀山に到着です。

裏志賀山からは

横手山と四十八池

志賀高原2位の高峰、横手山と手前の四十八駅湿原、そして奥には

大池沼

神秘的な色彩の大沼池が見えました。こんな素晴らしい景観を楽しみながら

裏志賀山でランチ

2回目のランチを取り、四十八池に下ります。

湿原歩き

湿原には木道が敷かれていて、花を楽しめます。

イワショウブ、エゾリンドウ、ウメバチソウなどの花や、赤く色づいた

モウセンゴケ

モウセンゴケの葉がとても目に付きました。

四十八池からは一部来た道を戻り、前山リフトで硯川に下りて登山を終了しました。

この後は2日目の根子岳に近いホテルに移動して1日目が終了しました。





プロフィール

荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)

Author:荘司たか志(登山ガイド、森林インストラクター)
職業: クラブツーリズム(株)あるく登山ツアーガイド、
ネイチャーガイド・フォーゲル代表
URL: http://vogel2011.web.fc2.com/

あちこちの山や里山を歩き、そこで見た自然情報を掲載します。
自然好きな人、これから自然のことを知りたいと思っている人は、是非ご覧いただき、コメントをお送り下さい。

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